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5月 23, 2016

数値シミュレーションで2011年東北地方太平洋沖地震前後の観測を再現

HPCwire Japan

国立研究開発法人海洋研究開発機構地震津波海域観測研究開発センターの中田令子特任技術研究員らは、2011年東北地方太平洋沖地震(マグニチュード(M)9.0)と、その前後の大地震(M7前後)を対象とした日本海溝域における地震発生サイクルの数値シミュレーションを行い、東北地方太平洋沖地震前後の観測をある程度再現する121のシナリオを見出しました。それらのシナリオにもとづくと、M9クラスの地震が発生してからM7クラスの宮城県沖地震が発生するまでの時間間隔は、M9クラスの地震発生前の宮城県沖地震の平均再来間隔の半分より短くなる場合が多いことを指摘した。本成果は、英科学誌「Scientific Reports」に5月10日付け(日本時間)で掲載された。

このシミュレーション結果は、文部科学省による委託業務「南海トラフ広域地震防災研究プロジェクト」の一環として、JAMSTECのスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を利用して得られた。


ソース:海洋研究開発機構