世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


12月 11, 2014

DARPA、プログラマに自動補完機能を目指す

HPCwire Japan

Tiffany Trader

もしライス大学のコンピュータ科学者が思い通りにやれるなら、コンピュータソフトウェアを書く事はインターネットで検索することと同じくらい簡単になることができるかもしれない。ライス大学、テキサス大学オースティン校、ウィスコンシン大学マディソン校および企業でるGrammaTech社から2ダース分のコンピュータ科学者がこの約束を実現化するために集った。

DARPAの1千百万ドルの資金を使って、このグループは、コードの「自動補完」と「自動訂正」を行うPLINYと呼ばれるツールの開発に4年間を費やす予定だ。

このプロジェクトはDARPAが特定した、いわゆるハードな課題のひとつだ。

ライス大学のWebサイトの記事が説明するように、このツールは、今日のWebブラウザやスマートフォンがクエリの補完もしくはミススペルの訂正を提供するのと同じように、予測の提案を行うのだ。

「新た私意コードを書いたり昔のコードを修正する時に、過去のこれまで書かれたすべてのコードのパワーがプログラムの指先で利用できることを想像してみてください」と、ライス大学のコンピュータ科学科学科長でPLINYプロジェクトの主任研究員(PI)であるVivek Sarkarは語っている。「これはコードの自動補完だと思うかもしれませんが、実はもっとはるかにに洗練されたものなのです。」

この技術の確約に対するさらなる信憑性を追加すると、資金を提供しているこの機関は、インターネット、クラウドコンピューティング、仮想現実、自律走行車などの多くの発明で50年間の歴史に渡った功績を持っている。国防高等研究計画庁(DARPA)はMining and Understanding Software Enclaves (MUSE)プログラムの一部として、この4年間の研究に資金を提供する。数千億行におよぶ公に利用可能なオープンソースのコンピュータコードが、特性、挙動性、脆弱性などの検索可能なデータベースを作成するのに利用される。

PLINYは最初の百科事典を表したローマの博物学者の名前から由来している。その中核では、PLINYはオープンソースコードの膨大なリポジトリへアクセス可能なデータマイニング・エンジンと持つことになる。このエンジンは、プログラマが支援が必要な時に呼ぶことができるデータベースを起動するディープ・プログラム解析とビッグデータ解析をミックスして利用する。回答はベイズ統計に基づいて処方されることとなる。PLINYの提案エンジンは、ピンキリの確度をもった幅広いソリューションを差し出してくるだろう。

このようなツールから社会への貢献は膨大だ。デジラル時代では、ソフトウェアはおおよそ全てに対して基盤をしっかりとする。ムーアの法則の差し迫ってきた終焉において、性能の責任はソフトウェア開発者に移ってきている。これはHPC人に最初に影響を及ぼすが、最終的にはすべての計算機分野に広がっていくのだ。すべてのプログラマは得る事が出来る支援が必要となるだろう。