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2月 24, 2015

4,096コア規模で、8TFLOPSの次世代メニーコアプロセッサ「PEZY-SC2」開発の計画を発表

HPCwire Japan

2015年2月20日大阪で開催された「PCクラスタワークショップ in 大阪2015」の特別講演において、株式会社PEZY Computingは、2016年末の初期サンプル入手を目指して4,096コア規模で、倍精度演算で8TFLOPS超の性能を持つHPC向け次世代メニーコアプロセッサ「PEZY-SC2」を開発する計画を発表した。

代表取締役社長の齊藤元章は、特別講演の中で以下の様に説明を行っている。「2014年8月に初期サンプルを入手した当社の第2世代の大規模メニーコアプロセッサ「PEZY-SC」は、MIMD型プロセッサとしては世界最大規模となる1,024個のコアを搭載しながら、NEDOの助成事業に採択されて低消費電力型プロセッサとして開発を行えたことで、その高い消費電力効率を活かして「PEZY-SC」を主たる演算装置として採用した小規模スーパーコンピュータが2014年11月発表のGreen500で世界第2位に認定される結果となりました。PEZYでは、「PEZY-SC」での開発成功を受けてHPC分野へのコミットをより一層強化していくこととし、産業用組み込み向けのプロセッサ開発とは別にHPC分野に完全に特化した更に大規模な次世代メニーコアプロセッサを開発することと致しました。単に4,096もの膨大な数のコアを集積するだけではなく、8TFLOPSの倍精度演算処理性能に見合ったメモリ帯域として0.5Byte/FLOPSのレベルを目指すべく、我々のグループ内で開発する「超広帯域積層DRAM」を8個接続する場合では、合計で4TB/sの帯域を実現することができるメモリIFの開発も行います。」

現時点で計画されている「PEZY-SC2」の主要諸元は以下の通り。

  • 製造プロセス:14-16nm FinFET
  • ダイサイズ:400-500mm2
  • 動作周波数:1.0GHz
  • 搭載独自コア数:4,096
  • 演算性能:8.2TFLOPS(倍精度)/16.4TFLOPS(単精度)
  • 内臓CPU:デバッグ・管理用に加えて、新たに汎用演算用にも利用
  • メモリインターフェース1:500GB/s(独自)* 8 ch(パッケージ内接続)
  • メモリインターフェース2:HMCまたはHBM(ch数は未定)
  • 外部インターフェース:PCIe Gen3/4 x8 * 6 Port
  • 消費電力:100W(プロセッサ単体でパッケージ内積層DRAM等を含まず)

「PEZY-SC2」が予定通りに完成した場合、特に液浸冷却方式との併用により、タワーサーバーラック1台の体積で5PetaFLOPSの性能を有するHPCシステムが構築可能となる。