世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


7月 9, 2015

アルテアのBill NitzbergがHPCの40年を要約

HPCwire Japan

Tiffany Trader

最近のプログ投稿において、HPCコミュニティのメンバーで、アルテア・エンジニアリング社のPBS WorksのCTOであるBill Nitzberg博士は、将来のエクサスケール時代を最も特徴付ける傾向を表すために、1980年から現在の10年の最後までのコンピューティングの歴史を辿っている。

40年間をシステム、データおよびビジネスの軌跡によって分類したスライドの中に、エクサフロップス・クラスのシステムのニーズに最も関係する領域を丸で囲んで描いている:

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「エクサスケールのインフラには、4つの領域での進歩が要求されます:スケール、スピード、耐障害性、および電力管理です。」とNitzbergは書いている。「先に申し上げた傾向から、増大する大規模化をサポートし、減少する耐障害性回りの作業の必要性が明らかなのです。」

先々週はPBS Worksを支えるエンジニアリング・ソフトウェア企業からの大きな発表のタイミングでもあった。PBS Professionalを含む、AltairのHPCワークロード管理およびクラウド有効化製品だ。6月24日に、Altairは最新バージョンのハイパフォーマンス・コンピューティング・ワークロード管理およびジョブスケジューリング・ソフトウェアであるPBS Professional 13.0をリリースした

エクサスケールのニーズを満たすことがこのリリースの大きな焦点である、とNitzbergは語っている。彼は、「PBS Pro 13.0の基礎となるアーキテクチャはエクサスケールにとっての正しい基盤である」という位置付けをサポートするための次の箇条書きを提供している。

  • 新しいTPP層は優れたスケールを提供
  • 速度で10倍の向上を提供する非同期ジョブ起動を含む、性能の向上
  • 新100%ヘルスチェック・フレームワークは優れた耐障害性の基礎を提供
  • PBS Pro 13.0のリリースと同時に、SGIおよびCrayシステム用の新しい電力管理機能をリリース

「最後に考えることは:より大規模でより高速にフォーカスするのは大規模コンピューティング・インフラを有するものにはメリットがありません;より高速で、より耐障害性の高いインフラ(小規模、中規模、そして本当に大規模な)が皆にメリットをもたらすのです。」と彼は付け加えた。