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12月 18, 2015

HPE、マイクロソフト、ハイブリッド・クラウドで協力

HPCwire Japan

George Leopold

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ社(HPE)とマイクロソフト社は、ハイブリッド・クラウド・コンピューティングの市場シェアの拡大を狙ったハイパーコンバージド・プラットフォームで、両者のクラウド・パートナーシップを拡大することになった。

これとは別にHPEは、「sprawl」クラウドを制御するように設計されているHelionクラウド・プラットフォームをベースとしたマネージド・クラウド仲介サービスを発表した。

ロンドンで行われたHPEイベントにおいてパートナー達は、彼らが「ハイパーコンバージド・ハイブリッド・クラウド・システム」と説明しているものに、Microsoft AzureとHPEのクラウド基盤とサービスを組み込むと述べた。この契約の条件では、HPEはマイクロソフトの顧客にProLiantサーバや他のクラウド基盤を提供する権利を持つ一方で、AzureはHPCの顧客への好ましいクラウド・パートナーとなるのだ。

HPEのCEOであるMeg WhitmanとマイクロソフトのCEOであるSatya Nadellaの両者は、この拡張されたクラウド・パートナーシップがハイブリッド・クラウド基盤の企業での採用を加速化することを狙っていると強調した。Amazon Web Serviceによって支配される激しいパブリック・クラウド市場において、この取引はマイクロソフトを後押しするものである。HPEのパートナーシップもまた、企業顧客にその大部分が消費者のクラウドビジネスを拡張するGoogleの動きに対抗するものだ。

HPEにとって、このパートナーシップはそのサーバ技術に魅了された顧客を提供する。パートナー達によって発表されたこの新しいハイパーコンバージドなアプローチは、HPEのProLiantサーバ技術とWindowsおよびLinuxのワークロードを展開するAzureサービスを含むマイクロソフトのクラウド・スタックをベースとしている。パートナー達はまたAzureのサービスがすべてのHPEサーバで利用できるようになると述べている。

マイクロソフト・クラウド・プラットフォーム・サービス・スタンダード用のHPE Hyper Converged 250と称されたハイブリッド・クラウド・プラットフォームは、ワークロードのクラウド・スケーリングを活用する方法として、既存のデータセンターとパブリッククラウドを組み込むソフトウェア定義制御のような管理機能を含んでいる。パートナー達は、仮想マシン・マネージャと帯域幅を最適化するよに設計されたマルチパス・I/Oアプローチを介して、ハイブリッド・プラットフォームがストレージのプロビジョニングを自動化すると述べた。

パートナー達はまた、カリフォルニアのパロアルトとヒューストンに共同のハイブリッド・クラウド開発センターを立ち上げると発表した。HPEは、彼らがクラウド製品を統合するための追加の5,000名のAzureクラウド・アーキテクトを認定するとも述べた。HPEはまた、この協調関係が「コンポーザブル インフラストラクチャ」として知られている新しいデータセンターのアーキテクチャを推進する手助けをすると述べている。

このハイパーコンバージド・プラットフォームは、「従来の仮想化ソリューションを超えて、Azureサービスをデータセンターにもたらすものだ」と、マイクロソフトのクラウド・エンタープライズ・マーケティングのゼネラルマネージャであるGarth Fortはブログで主張している。

HPEのエンタープライズ・グループのゼネラルマネージャであるAntonio Neriはまた、ハイパーコンバージド・プラットフォームは仮想化機能を拡張することを意図しており、顧客は「クラウドをいつ、どのように活用するのか選択」することができるのだ、と指摘している。

マイクロソフトのクラウド・エンタープライズ・グループの上級副社長であるScott Guthrieは、組み合わされたプラットフォームは、「現在の仮想化アプライアンスを超えて、クラウドをデータセンターにもたらす」と強調している。また「それは進化するITなのです。」と付け加えた。

CS-250と称された、組み合わされたHPE-Microsoftのハイパーコンバージド・クラウド・プラットフォームはすでに利用可能だ。

一方、HPEはまた、複数のクラウド・プロバイダーやワークロードに渡ってサービスを制御するように設計されたHelionマネージド・クラウド・ブローカー・サービスを発表した。ハイブリッド・クラウドの展開に関するフォーカスを拡張する中で、同社はこの新サービスが、セキュリティや性能管理ばかりでなく、クラウド監視ツールのような機能を提供すると述べている。

 

ET_LOGO_w_tagline3 この記事はEnterpriseTechの記事を翻訳したものです。