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5月 29, 2014

Panasas、より広いHPCビューのために新たにWindowsを開拓

HPCwire Japan

Nicole Hemsoth

HPCにルーツを持つ他の多くのストレージ企業のように、Panasasは、技術系と商用系のコンピューティングの分断への橋渡しをするための最も要求の厳しい環境の一部でその歴史を活用している。

同社のGeoffrey Noerによると、ちょうど3年前に、殆どのPanasas顧客は伝統的なHPCの中におり、学術系と政府系の幅広い層のユーザーに散らばっていた。ハイブリッドスケールアウトNASが、現在のレガシーベースのアプローチが拡大し過ぎと、管理の困難さをまねいたより商用的なHPC環境で根付いているように、HPCからエンタープライズへの踏み出すことは、彼らにとって自然の成り行きだと彼は言う。

新たな商用HPCと分析系ユーザの間で、Panasasがどうにかして獲得できたのが航空宇宙、生命科学、メディア/エンターテインメントの企業である。「これらは通常、定義次第ではHPCであるデザインとシミュレーションのワークフローですが、それは企業顧客向けです。」とNoerは言う。これらPanasasにとっての新しいユーザは、重要な障壁を克服するために本当のスケールアウトアーキテクチャを提供できるところを探していて、そして現在、彼らのアップデートされたストレージオペレーティングシステム、PanFS 5.5リリースの今日の発表で、彼らはWindowsを主体とした企業ユーザにシームレスにWindowsとLinuxを活用することが可能な単一の名前空間を提供することができる。このMicrosoftとの調和は、彼らのストレージ環境内で一緒に上手く遊びためにその2つを取得するために開発の2年間の結果であり、Microsoftの通信プロトコルプログラムを通じて継続的な認証が保証される。このような開発は、むしろ高価に聞こえるが、余分なMicrosoftの火の輪くぐりに反映した価格変更を行う予定がないとPanasasは言う。

Noerによると、Microsoftのチャネルを通じた長い長いプロセスは、彼らの伝統的なHPCセンターのユーザと彼らが到達しようとする企業顧客の両方に有用だろう。「大規模なクラスタを見ると、それは超高性能部品のためにLinuxを実行しているが、エンジニアや研究者がワークステーション上で何を実行しているか、もしくは彼らがWindowsまたはLinux上の複数のアプリケーションで作業しているのを見ると、これが非常に重要になります。」

Panasasは、商用HPC顧客向けのWindowsに関連した性能の問題について現実的であり、新しいWindowsとこのPanFS 5.5アップデートでさえも、最高性能のワークフローはLinux環境にとどまることを指摘する。「現在のWindowsプロトコルは、Linuxにおける私たちのDirectFlowプロトコルの性能レベルに達することはできませんが、それはプロトコル自体に固有なことです。」とNoerは言った。その鍵は、相互運用性がユーザーとグループを追跡するためにActive Directoryとストレージシステム間の遣り取りがシームレスで、Microsoft標準にしたがったものでなければならないことを意味し、Panasasにとって「エンタープライズ級」であるということである。

これら新たな機会にためにWindowsを追加したことは、彼らの最新の統合されたハードウェアのアップデートであるActiveStor 14を経由するために設計された目的のためにSATAとSSDを活用する間にいくつかの興味深いことを行うスケールアウトNASのアプローチでより広くオープンである。

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Panasasがマクロレベル(調和したActiveStorとPanFSで)で何を行うかの鍵は、Panasasは「レガシーアーキテクチャへの適応次第」ではなかったので、Noerの言う「技術的なコンピューティングワークロードのためにゼロから設計された」アーキテクチャを有効利用する。彼は、このレガシー問題の例として商用環境での広く使われているNetAppのアプローチをあげ、ユーザが性能を上げるためにファイラーヘッドを追加させるような方法を指摘する。これは機能するかも知れないが、ユーザは管理が難しい幾つかのストレージプールで終わることを意味する。「ユーザが、そのアーキテクチャから抜け出し、本当のスケールアウトを実現することは難しいです。 」

目標は、DirectFlowで管理されるIOが十分バランスのとれた分散エレメントを代わりに提供することによって、ファイルサーバの停滞やハードウェアRAIDの対決から開放するプラットフォームをユーザに提供することである。このプロトコルは、より多くのクライアントを追加することによって単純にスケールする古いポイントツーポイントプロトコルを使用するのに代わり、すべての異なるエレメントを横断して並列にユーザが読み書きすることを可能にする。

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Panasasが何を行うかの他の鍵は、大規模な読み書きとして同じデータパスからメタデータ要求を受け取り、「ディレクター」ブレード上で直接それらを処理することによってこれらの要求を管理し、大きな読み込み/書き込み要求を処理するストレージブレードのために実際の厄介な作業をその間留めておく。その目標は、I/Oの競合を回避するために別々にメタデータ性能をユーザーが拡張できるようにすることである。これは全く新しいわけでなく、LustreとGPFSは基本的に同じ方法でことを管理するが、ここでの違いは、Noerによると少なくともPanFSレベルでの調整力である。

「HPC領域を見る時、素晴らしい性能を提供することができるソフトウェアのみのファイルシステムがありましたが、しかし信頼性、高可用性と管理の何たるかは完全に統合されました。その後はまた、彼らはエンタープライズグレードの機能を提供することができたとしても、最上位のストレージベンダーはHPCに必要な性能レベルを持っていません。だから私たちは、一箇所ですべてのことをやろうと試みています。」とNoerは語る。