世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


2月 11, 2026

HPCの歩み(第267回)-2008年(f)-

小柳 義夫 (高度情報科学技術研究機構)

SACSIS 2008 – 先進的計算基盤システムシンポジウム ではCellスピードチャレンジ2008を行った。SWoPP佐賀2008に続いて九州大学情報基盤センターにおいて「先駆的科学計算に関するフォーラム2008 ~高精度・多倍長計算~」が開催された。早稲田大学IT 研究機構では「低消費電力マルチコア・シンポジウム」を開催した。

国内会議(続き)

14) 筑波大学シンポジウム
筑波大学計算科学研究センターでは、PACS-CSプロジェクトの総括と、平成19年度後期の「学際共同利用プログラム」の成果発表を兼ねて、2008年4月24日~25日に、『第4回「計算科学による新たな知の発見・統合・創出」シンポジウム ~PACS-CSシステムと計算科学~』シンポジウムを開催した。

4月24日(木)

13:15-13:25

「はじめに」

佐藤 三久(筑波大学 計算科学研究センター センター長)

13:25-13:55

「PACS-CSプロジェクトについて」

宇川 彰(筑波大学学長特別補佐)

13:55-14:15

「PACS-CSの利用法」

朴 泰祐 (筑波大学 計算科学研究センター)

14:15-14:45

 

「現実的クォーク質量における2+1フレーバー格子QCD」

藏増 嘉伸 (筑波大学 計算科学研究センター)

14:45-15:15

 

「実空間密度汎関数法による大規模第一原理計算」

岩田 潤一(筑波大学 計算科学研究センター)

15:15-15:30

休憩

15:30-16:10

(招待講演)「タンパク質の分子認識:RISM理論によるアプローチ」

吉田 紀生 (分子科学研究所)

16:10-16:40

「第一原理ハイブリッド分子動力学計算によるアミノアシルtRNA 合成酵素の触媒反応機構の解析」

ボエロ マウロ (筑波大学 計算科学研究センター)

16:40-17:10

「量子シミュレーションによる強相関電子系の研究」

柳澤 孝 (産業技術総合研究所)

17:10-17:40

「FIRSTプロジェクトによる計算宇宙物理学の展開」

梅村 雅之 (筑波大学 計算科学研究センター)

4月25日(金)

10:00-10:30

「網羅的樹形探索によるブートストラップ解析法の検討」

稲垣 祐司 (筑波大学 計算科学研究センター)

10:30-11:00

「電子相関を露わに導入した分子動力学計算によるタンパク質の立体構造形成過程の解析」

萩原 陽介 (筑波大学 数理物質科学研究科)

11:00-11:30

「量子ダイナミックス・量子制御」

日野 健一 (筑波大学 数理物質科学研究科)

11:30-12:00

 

「QCDによるバリオン間相互作用」

石井 理修 (筑波大学 計算科学研究センター)

12:00-13:15

昼休憩

13:15-13:45

 

「ハイブリッド分子動力学計算によるプロテイン・スプライシングの反応機構の解析」

マウロ・ボエロ (筑波大学 計算科学研究センター)

13:45-14:15

 

「時間依存密度汎関数理論による光応答計算」

矢花 一浩 (筑波大学 計算科学研究センター)

14:15-14:45

 

「QMMM分子動力学法による生体機能解析」

舘野 賢 (筑波大学 計算科学研究センター)

14:45-15:05

「格子QCDによる非摂動論的な繰り込み」

谷口 裕介 (筑波大学 数理物質科学研究科)

15:05-15:20

休憩

15:20-16:00

 

(招待講演)「次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクトについて」

南 一生 (理化学研究所)

16:00-16:30

 

「全球・領域気象予測モデルを用いた地球環境研究と将来予測」

田中 博、 日下 博幸 (筑波大学 計算科学研究センター)

16:30

閉会挨拶

 

佐藤 三久(筑波大学 計算科学研究センター センター長)

 

15) SACSIS 2008(つくば)
SACSIS 2008 – 先進的計算基盤システムシンポジウム は、2008年6月11日(水)~6月13日(金)につくば国際会議場を会場として開催された。主催は、情報処理学会のARC研究会、OS研究会、HPC研究会、PRO研究会、電子情報通信学会のCPSY研究専門委員会、DC研究専門委員会、RECONF研究専門委員会、およびIEEE/CS Japan Chapterである。組織委員長は関口智嗣(産総研)、プログラム委員長は山名早人(早稲田大学)である。  以下の基調講演、招待講演が行われた。

基調講演

グリッドコンピューティングの現状と将来 -明日はクラウディなのか?-

岸本光弘 (富士通研究所,NII)

招待講演

Why Computer Architecture will Now Drive Computer Science

Doug Burger (Microsoft Research)

 

 

昨年と同様に、Cellスピードチャレンジ2008を行った。規定課題部門は密行列係数の連立一次方程式に求解であった。成果や順位は公開されている。

会議終了後に、希望者に対して、T2K-Tsukubaが動き出した筑波大学計算科学研究センターの見学が行われた。

16) 数値解析シンポジウム(たざわこ芸術村)
第37回数値解析シンポジウムは、小澤一文(秋田県立大学)を実行委員会代表として、2008年6月12日~14日に秋田県仙北市たざわこ芸術村 温泉ゆぽぽで開催された。日程がSACSIS2008と重なってしまい筆者は出席できなかった。実行委員会も気づいてはいたが、変更できなかったとのことである。数値解析の領域とHPCの領域がだんだん疎遠になっていくような感じがして、残念であった。最終日の6月14日8時43分に岩手県内陸南部で、M7.2の「岩手・宮城内陸地震」が起こり、仙北市は震度4であった。東京でも緊急地震速報が出た。交通機関が乱れ、参加者は帰路で苦労した。数値解析シンポジウムは2007年から応用数理学会主催となっている。「応用数理」18巻(2008)3号に『第37回数値解析シンポジウム(NAS 2008)参加報告』(廣田千明)が掲載されている。

17) NEC・HPC研究会(NEC本社ビル)
2008年6月19日、NEC本社ビル 地下1階において、「地球環境問題へのアプローチ」をテーマに第25回 NEC・HPC研究会を開催した。講演は以下の通り。

基調講演:「数値シミュレーションを用いた地球温暖化対策の将来

住明正(東京大)

東京23区を対象としたヒートアイランド対策効果の数値予測

田村英寿(電力中研)

水素利用をめぐるシミュレーション:超音速エンジン開発から爆発安全評価まで

松尾亜紀子(慶応大)

地球シミュレータを用いた二酸化炭素の地下貯留シミュレーション

山本肇(大成建設)

NECのHPC戦略について

島本浩樹(NEC)

 

2008年12月16日(火)、NEC本社ビル 地下 1 階において「流体計算関連の大規模シミュレーションを含めた今後のHPCへの展望」をテーマに第26回 NEC・HPC研究会を開催した。講演は以下の通り。

基調講演:マルチモーメント型高精度流体計算スキームとGPUアクセラレータによる超高速計算

青木尊之(東工大)

ペタスケールシステムへの並列プログラミング言語の課題- e-scienceプロジェクト並列言語検討会からの中間報告 –

佐藤三久(筑波大)

多彩なニーズに対応するNECのHPCソリューション、スーパーコンピューティング環境の提供に向けて

久光文彦(NEC)

 

18) Grid World 2008(東京国際フォーラム)
グリッド協議会の活動はイベント一覧に詳しく記録されている。大きなイベントとしては、2008年6月24日~25日に東京国際フォーラムでGridWorld 2008を開催した。主要なプログラムは以下の通り。

6月24日

開幕挨拶

関口 智嗣(産業技術総合研究所/グリッド協議会会長)

グリッド協議会 開幕記念講演「グリーンITが創り出す新たな情報経済社会」

住田 孝之(経済産業省)

GridWorld チュートリアル1「グリッド入門 〜パソコンユーザからグリッドユーザへ〜」

合田 憲人(国立情報学研究所)

GridWorld チュートリアル2「グリッドアーキテクチャとサービスアーキテクチャとしてのクラウドコンピューティング」

岸本 光弘(富士通研究所)

GridWorld チュートリアル3「サービス基盤に基づく異種・分散データベース統合とその応用」

小島 功(産業技術総合研究所)

GridWorld チュートリアル4「ストレージの仮想化とGreen ITへの取り組み」

手塚 敬一(日立製作所)

 

6月25日

グリッド協議会 基調講演「グリッドコンピューティングが変える金融ビジネス」

駒形 康吉(三菱UFJ証券)

グリッド協議会 セッション「グリッド技術とグリッド市場における”進化の圧力” 〜Evolutionary Pressures on Grid Technology and Markets〜

Dr. Craig A. Lee(Open Grid Forum)

GridWorld チュートリアル5「グリッドミドルウェア入門」

田中 良夫(産業技術総合研究所)

GridWorld チュートリアル6「グリッド技術を活用したデータセンタのユーティリティコンピューティングサービス」

伊藤 智(産業技術総合研究所)

GridWorld チュートリアル7「データセンターの仮想化」

中田 秀基(産業技術総合研究所)

GridWorld チュートリアル8「GridWorld チュートリアル8」

峯尾 真一(理化学研究所)

 

展示会場は昨年と大きく違って、データセンター関連の展示が多くグリッドは少数だったとのことである。6000人近い事前登録があった。

19) IPAB(日本橋、恵比寿、大岡山)
7月18日に、東京駅日本橋口の東京工業大学サピアプラザにおいて、第2回IPABセミナーが開催された。

15:30

オープニング

小西史一

15:30

ClearSpeedボードのご紹介

Aki Takahashi

16:15

フィックスターズの活動とCell/B.E.の応用事例

田村 陽介氏(株式会社フィックスターズ)

17:00

クロージング 

小西史一

 

2008年10月16日~17日に、恵比寿のSGIホールで第9回IPABシンポジウム(IPAB2008 / AheDD2008 合同シンポジウム)~創薬・ゲノム・医療情報処理のアクセラレーション~ を開催した。プログラムは以下の通り。

10月16日 “IPABの新展開”

10:00

秋山泰(IPAB理事長 / 東工大)

開会のご挨拶

10:05

佐貫俊幸(日本IBM)

ペタ・スケール・コンピューティングに向けての挑戦

10:35

田村陽介(フィックスターズ)

Cell/B.E.におけるソフトウェア開発の現状と応用事例

11:05

橋本昌嗣(日本SGI)

GPUコンピューティングの可能性

11:35

小西史一(東工大)

IPABにおけるアクセラレータWG活動の紹介

11:45

昼休み、企業展示、学術ポスター展示

13:00

萩原兼一(大阪大学)

特別講演: GPGPUによる医用画像処理について

13:50

日紫喜光良(東邦大学)

IPABにおける医療情報学への取り組み

14:20

鈴木 穣(東京大学)

次世代シークエンサーを用いた完全長cDNAの解析

14:50

水島 洋(東京医科歯科大学)

診療情報と分子情報の網羅的データベース(iCOD)の構築

15:20

コーヒーブレーク、企業展示、学術ポスター展示

16:00

Prof. Kyoung Tai No (Yonsei University)

Development of e-Organ and It’s Application for Drug Repositioning

16:30

広川貴次(産総研)

活性部位形状フィンガープリントを用いたバーチャルスクリーニング

17:00

Prof. Weiliang Zhu (DDDC, SIMM, China)

Exploring Functional Conformations of Target Protein for Drug Discovery by Molecular Dynamics

18:00

懇親会

 

10月17日 “Asia Hub for e-Drug Discovery”

10:30

 

AheDDプロジェクトの紹介

10:45

Dr. Sungchul Chung (STEPI, Korea)

Opportunities for S&T Cooperation in East Asia

11:15

Prof. Yun Tang (ECUST, China)

New potential inhibitor binding sites identified in HIV-1 integrase

11:45

Dr. Tohru Natsume (BIRC, AIST, Japan)

Systematic Analysis of Protein Interaction Networks

12:15

昼休み、企業展示、学術ポスター展示

13:30

Prof. Toshihisa Ishikawa (Tokyo Tech, Japan)

特別講演:Transporter mechanism-based drug molecular design: High-speed screening, QSAR analysis, and molecular orbital calculation

14:20

Prof. Hong Gil Nam (POSTECH, Korea)

Molecule-Level Imaging of Pax6 mRNA Distribution in Mouse Embryonic Neocortex by Molecular Interaction Force Microscopy

14:50

Prof. Baik Lin Seong (Yonsei University, Korea)

Common Vaccine Platform for Seasonal and Pandemic Influenza

15:20

Dr. Tomoko Niwa (Nippon Shinyaku Co., Ltd., Japan)

Elucidation of Characteristic Structural Features of Protein Kinases: A Neural Network Approach

15:50

ポスター発表、コーヒー

16:30

Prof. Jianfeng Pei (Peking University, China)

De novo drug design – to be a more practical approach

17:00

Dr. Kunqian Yu (DDDC, SIMM, China)

Drug discovery Grid of China

17:30

Dr. Toshio Watanabe (RICS, AIST, Japan)

Molecular Orbital Calculation for Large Molecule with Sakurai-Sugiura Method on Grid Computing Environment

18:00

 

閉会の辞

 

2008年12月5日には東京工業大学大岡山キャンパスで、IPABオープンセミナー「HPCの動向と将来」を開催した。プログラムは以下の通り。

15:00

秋山 泰 IPAB理事長

ご挨拶とIPAB紹介

15:10

小柳 義夫(工学院大学)

SC08報告

16:00

休憩

16:10

朴 泰祐(筑波大学)

HPCの動向と将来

17:00

松岡 聡(東京工業大学)

最新TSUBAMEシステム

18:30

懇親会

 

20) SWoPP 2008(佐賀)
第21回目となるSWoPP佐賀2008(2008年並列/分散/協調処理に関する『佐賀』サマー・ワークショップ)は、2008年8月5日~7日に、佐賀市天神どんどんどんの森内のアバンセで開催された。主催は、電子情報通信学会コンピュータシステム研究会(CPSY)とディペンダブルコンピューティング研究会(DC)、情報処理学会計算機アーキテクチャ研究会(ARC)、プログラミング研究会(PRO)、ハイパフォーマンスコンピューティング研究会(HPC)、システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会(OS)、システム評価研究会(EVA)、および日本応用数理学会「行列・固有値問題の解法とその応用」研究部会(MEPA)である。通常の研究発表の他に、3件のBOF (Birds-of-a-Feather)セッションが行われた。

EXA-FLOPS スーパーコンピュータの実現を目指して

姫野龍太郎(理化学研究所)

パネル討論会:SWoPP の昨日・今日・明日

モデレータ:朴泰祐(筑波大学)

ここがグレイト!こんなに使える私の研究

代表者:吉瀬謙二(東京工業大学)

 

21) 高精度・多倍長計算に関するフォーラム(九州大学情報基盤センター)
SWoPP佐賀2008に引き続き、2008年8月8日に九州大学情報基盤センターにおいて「先駆的科学計算に関するフォーラム2008 (Forum on Advanced Scientific Computing 2008) ~高精度・多倍長計算~」が開催された。プログラムは以下の通り。

10:30

科学技術計算の品質保証

渡部 善隆 (九州大学)

10:45

Web上での8倍精度数値計算システムの構築と数値積分の例

田邉 道徳(福井大学)他

11:15

混合精度型反復解法の提案

西田 晃 (九州大学)

11:45

昼食

 

13:15

Intel Advanced Vector Extensions (Intel AVX) 性能と   効率改善の最先端技術

池井 満 (インテル)

13:45

SR11000での多倍長演算使用例

濱口 信行 (日立製作所)

14:15

休憩

14:30

PCクラスタでの多倍長計算の実装と利用

藤原 宏志 (京都大学)

15:00

多倍長演算と精度保証付き数値計算

松田 望 (電気通信大学)

15:30

休憩

15:45

素粒子物理における多倍長計算

湯浅 富久(KEK)他

16:15

ボルツマン輸送方程式による金属内電気・熱輸送の数値解析

伊藤 衡平 (九州大学)

16:45

自由討論

 

22) SS研究会(HPCフォーラム2008(汐留)
第6回目となるSS研(Scientific System研究会)のHPCフォーラム2008は、2008年8月27日に汐留の富士通本社の大会議室で「ペタスケール・アプリを支える基盤技術」のテーマで開催された。プログラムは以下の通り。

開会挨拶

青柳 睦 (九州大学)

SS研会長あいさつ

村上 和彰 (九州大学)

海外招待講演:High-Productivity Languages for Peta-scale Computing[写真は講演するHans Zima教授]

Hans Zima (University of Vienna)

アプリケーションとアーキテクチャ

小柳 義夫(工学院大学 )

ペタスケールシステムへの並列プログラミング言語の課題 –並列言語検討会からの中間報告-

佐藤 三久(筑波大学)

次世代HPCにおける大規模データの可視化環境

小野 謙二(理化学研究所)

富士通のペタスケールコンピューティングに向けての取り組み

追永 勇次(富士通)

閉会あいさつ

水本 好彦 (国立天文台)

 

 
   

筆者のところに企画委員会の意向を受けて講演依頼にきた富士通のS女史曰く、「これまでのスライドの使い回しではなく」講演して欲しいとのことであった。たしかに、HPCの歴史については、ずいぶんスライドは使い回しているが、そんな「失礼な」ことを要求する講演依頼は初めてであった。この講演では、最先端のHPCは、「汎用」というコンセプトでは設計ができず中途半端なものができてしまう。応用をはっきり意識して設計したほうがよいマシンが出来、実は他の応用でも活躍できる、ということをコンピュータの歴史から「証明」しようとした。計算可能な問題を何でも解くという概念を打ち出したのはTuring Machineであるが、実際に汎用のマシンを売り出したのはIBM社のSystem/360、つまりメインフレームであった。われわれはメインフレームの「汎用」の亡霊にいまだつきまとわれている、というのが私の主張であった。

23) 超並列計算研究会(田町、京都)
第48回超並列計算研究会を、2008年9月4日、東京田町で開催した。第49回超並列計算研究会を、12月26日に京都大学で開催した。

24) IBM HPC フォーラム 2008(箱崎)
日本IBMでは、恒例のフォーラム2008を2008年9月11日に箱崎事業所で開催した。プログラムは以下の通り。

【基調講演】HPCを国力増強の基礎に–計算科学の人材育成への東京大学の試み

平尾公彦(東京大学 副学長)

HPCにおけるクラウド・コンピューティングの最新状況とIBMの戦略

デニス・クアン(IBM)

計算化学における大規模シミュレーション事例とBlue Gene

ジェド・ピテラ(IBM)

低炭素社会実現のためのマルチコア・テクノロジーと利用技術への挑戦

笠原博徳(早稲田大学)

【特別講演】科学技術のためのペタスケール・コンピューティング: Blue Watersの課題とチャンス

Rob Pennington(NCSA)

システムズ・バイオロジーとHPC

グスタボ・ストロビッツキー(IBM)

 

25) 第2回先端的大規模計算シミュレ-ションプログラム利用シンポジウム(東京大学)
文部科学省先端研究施設共用イノベーション創出事業の支援を受けて、全国共同利用施設であるスーパーコンピュータを有する7大学は、社会貢献の一環として、大学で開発された応用ソフトウェアとスーパーコンピュータの民間企業への提供を平成19年7月より開始している。本取り組みによる課題の成果報告と、現在の採択課題の中間報告を口頭発表、ポスター発表にて行うシンポジウムが、2008年10月17日東京大学武田先端知ビルで開催された。プログラムの概要は以下の通り。

13:30

主催者挨拶、文部科学省挨拶

 

14:00

大規模計算結果の遠隔可視化システムに関する技術開発と実証試験

宮地英生(ケイ・ジー・ティー)

 

タービン高効率設計に向けた数値タービンの実用

皐月浩史(三菱重工業)

 

固体高分子型燃料電池材料のin silico設計

岡本穏治(日本電気)

15:20

フィラー入りゴムの大規模MDシミュレーション

皆川康久(住友ゴム工業)

 

大規模EMCシミュレーション

崎山一幸(パナソニック)

 

創薬バリューチェインにおける先端的大規模計算シミュレーションプログラム利用

志水隆一(バイオグリッドセンター関西)

16:30

ポスター発表(13社)

17:30

懇親会

 

26) IC2008(沖縄)
第13回目となるIC2008(インターネットコンファレンス2008)は、2008年10月23日~24日に情報通信研究機構 沖縄亜熱帯計測技術センターにおいて開催された。主催は、電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ研究会 (IA)、財団法人インターネット協会 (Iajapan)、日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第163委員会 (ITRC)、日本ソフトウェア科学会インターネットテクノロジー研究会 (ITECH)、情報処理学会ハイパフォーマンスコンピューテング研究会 (HPC)、日本UNIXユーザ会 (jus)、WIDEプロジェクト (WIDE)である。プログラム委員長は石山政浩 (東芝)と宇多仁 (北陸先端科学技術大学院大学)、実行委員長は衛藤将史 (情報通信研究機構)である。特別講演「NICT沖縄亜熱帯計測技術センターの紹介」が佐竹誠センター長により行われた。

27) 数理解析研究所(京都大学)
京都大学数理解析研究所では1969年から毎年数値解析関係の研究集会を行っている。2008年は40回目で、11月12日~14日に「数値解析における理論・手法・応用」という課題で開催された。代表者は菊池文雄(東京大)。講演内容は講究録 No. 1638に収録されている。

28) 講演会「Fortran規格最前線 特にcoarrayについて」(東京大学)
11月14日、東京大学一条ホールにおいて、ISO Fortran委員会の議長であるJ.K.ReidがFortran2008の目玉機能である coarrayについて講演を行った。これは、11月16日(日)から21日(金)に東京で国際会議 ISO/IEC JTC 1/SC 22/WG 5 (Fortran)が開催される機会に企画されたものである。プログラムの概略は以下の通り。

13:30

Fortran 2003+2008 概略

高田正之(江戸川大学 )

14:00

Coarrays in Fortran

SC22/WG5(Fortran) Convener, John K. Reid

15:45

Alternatives for Parallelism

佐藤周行(東京大学 )

16:15

Discussions: Advantages for Programmers? Or Burdens for Implementers?

 

 

29) 第9回テラフロップ・ワークショップ(9th Teraflop Workshop)(東北大学)
東北大学サイバーサイエンスセンターと大学院情報科学研究科はドイツのStuttgart大学HLRS (High Performance Computing Center Stuttgart)と共催で、11月12日(水)~13日(木)の両日、東北大学サイバーサイエンスセンターにおいて「計算科学の可能性と次世代スーパーコンピュータ研究開発動向を探る ~ペタスケールコンピューティングへの挑戦~」をテーマに、第9回テラフロップ・ワークショップ(9th Teraflop Workshop)を開催した。主要な招待講演は以下の通り。

Strategies for future hybrid HPC systems

Michael Resch(HLRS所長)

Introduction of Applications for High Performance Computing in Japan

南 一生(理化学研究所)

System Architecture and Performance Prediction of the Earth Simulator 2

板倉 憲一(JAMSTEC)

Seamless Simulations in Climate Variability and HPC

高橋 桂子(JAMSTEC)

Multi-scale simulations for laser plasma physic

長友 英夫(大阪大学)

The Grid Middleware on SX and its Operation for Nation-wide Service

東田 学(大阪大学)

Construction of Vibration Table in an Extended World for Safety Assessment of Nuclear Power Plants

山田 知典(原研)

Large-scale numerical calculations for understanding the physics of materials

Stefan Wippermann (University of Paderborn)

 

30) 低消費電力マルチコア・シンポジウム(早稲田大学)
早稲田大学IT 研究機構アドバンストチップマルチプロセッサ研究所は、2008年11月14日、早稲田大学理工学術院55N 号館において、「低消費電力マルチコア・シンポジウム—情報家電用マルチコアチップ・コンパイラ・API—」を開催した。プログラムは以下の通り。

3:00

ご挨拶

 

3:05

リアルタイム情報家電用マルチコア・アーキテクチャ・コンパイラ・API

笠原博徳(早稲田大学 )

3:25

リアルタイム情報家電マルチコア用OSCAR AP

木村啓二(早稲田大学 )

3:50

低消費電力情報家電用マルチコア:RP1, RP

伊藤雅之(ルネサス テクノロジ )

4:10

マルチコアAPI 解釈コンパイラの開発

佐藤真琴(日立製作所)

4:30

休憩

4:40

SpursEngine のアーキテクチャとその狙い

前田誠司(東芝 )

5:00

低消費電力マルチコアMPCore とソフトウェア技術

枝廣正人(日本電気)

5:20

UniPhier プラットフォームにおけるマルチプロセッサ

木村浩三(パナソニック)

5:40

低消費電力FR1000 マルチコアプロセッサ

鈴木貴久(富士通研究所)

6:15

<マルチコア・チップ・コンパイラ・API デモ及び懇親会>(軽食)

(株)東芝, 日本電気(株), パナソニック(株),(株)日立製作所,(株)富士通研究所,(株)ルネサス テクノロジ, 早稲田大学によるデモ

 

31) 第8回PCクラスタシンポジウム(秋葉原)
PCクラスタコンソーシアムは、2008年12月11日~12日、秋葉原コンベンションホールにおいて、「PCクラスタが拓くハイパフォーマンスコンピューティングの世界」をテーマに、第八回PCクラスタシンポジウムを開催した。

32) 広島大学INSAMシンポジウム
2008年12月22日に広島大学理学部において、第17回INSAMシンポジウムが開催され、以下の発表があった。

13:00-13:10  

開催の挨拶

大川 正典 (数理シミュレーション科学プロジェクト研究センター センター長)

13:10-14:00

招待講演「多階層・複合系としてのプラズマダイナミックスと構造形成の起源を目指して」

岸本 泰明 (京都大学大学院エネルギー科学研究科 教授)

14:00-14:50

招待講演「クォークから、原子核、原子へ、QCDによる多階層複合系への挑戦」

石川 健一 (広島大学大学院理学研究科 准教授)

15:10-16:00

招待講演「分子スケールから細胞スケールまで、数理諸学と生物学の統合科学としての生命システム科学への挑戦」

柴田 達夫 (広島大学大学院理学研究科 准教授)

16:00 –

一般講演

 

 

次回は「日本の企業」と「標準化」である。富士通はquad-coreのSPARC64 VIIを用いたFX1をJAXAから受注した。日立はPOWER6を搭載するSR16000を発表し、核融合研から受注した。浮動小数表現は23年ぶりに改訂され、2008年8月29日にIEEE 754-2008が公表された。

 

left-arrow   new50history-bottom   right-arrow