世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


11月 8, 2013

XSEDEネットワーク、Internet2の推進エンジンで10倍向上

HPCwire Japan

Isaac Lopez

米国で最も顕著なスーパーコンピューティングセンターの数カ所間で、ビッグデータ・パイプラインを提供するスーパーコンピューティング・ネットワークは、Internet2へのアップグレードに伴う恩恵によりスループット向上の過程にある。XSEDE (Extreme Science, Engineering and Discovery Environment)として知られるそのネットワークは、以前、10GB/秒の性能を持つ単一バックボーンだったが、現在、100GB/秒のInternet2全国ネットワークを介して接続されている。

そのアップグレードは、ビッグデータの発展期の発見のペースを保つことを目的としている、とXSEDEの運営担当副部長、Victor Hazelwoodは最近の記事で述べた。「XSEDEnetは以前の単一バックボーンを排除することで、私たちは、サイト間の全体的な帯域幅を改善しました。そして、今ではInternet2とともに、国家基盤の一部となっています。」と彼は語った。

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米国国立科学財団のプロジェクト、XSEDEネットワークは、全米17のスーパーコンピュータへのアクセスを提供し、8,000名以上のユーザーを支援していると言われている。現在、米国統一コミュニティ・アンカーネットワーク(USCAN)プログラムにより国立電気通信情報局を介して6250万ドルの資金を受け、スーパーコンピューティング・ネットワーク上のユーザーは、豊かなスループットの栄誉から恩恵を受けることだろう。

アップグレードの栄誉の中、極端に増加したバックボーン帯域幅を除いて、XSEDEネットワーク上のユーザーは、インターネット2のソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)の準備基盤へのアクセスを介して利益を得る。「私たちは、サービスとしてSDNを提供できるようになるでしょう。」とHazelwoodはサイエンスワールドレポートで語り、このネットワークのアップグレードを活用するために様々なテストサイトで機器の調査や提案が既に始まっている、と加えた。

報告書によると、SDN対応アーキテクチャとOpenFlowのようなツールは、XSEDEネットワークエンジニアがXWFSのような広域ネットワーク・アプリケーションやサイト間の極端な拠点間でのデータ転送を含め、需要に応じた帯域の管理とスケジュール調整を行うことが出来るだろう。加えて、伝えるところによれば、XSEDEエンジニアは、仮想ネットワークサービスのプロビジョニングを調査し、SDNツールを通じてナショナルグリッド上の特定のポイントからネットワークサービスを定義することができる。

「私たちは今、極端なデータ量を移動したい研究者や科学者の将来の仕事のためセットアップを行っています。」とHazelwoodは言った。「しかし、私たちがSDNを評価する作業としての単なる足がかりであり、全てのエンドユーザーが、新しいInternet2の100gigabitバックボーンへ100gigabitで接続できるようにすることです。」