世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


9月 15, 2026

新HPCの歩み(第295回)-2010年(c)-

小柳 義夫 (高度情報科学技術研究機構)

9月28日に「京」の筐体が富士通から初出荷された。「HPC人材育成のための教育のあり方検討会」が始まった。2つのグランドチャレンジはまとめの段階に入った。早くもポスト「京」の検討が、「戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ」(SDHPC)として始まった。

次世代スーパーコンピュータ開発(続き)

27) 「京」初出荷(9/28)
2010年8月26日、理化学研究所と富士通との間で、計算機システムの製作契約が締結された。

9月28日午後2時、富士通は理化学研究所に納入する次世代スーパーコンピュータ「京」(けい)の第一号筐体出荷セレモニーを、石川県かほく市の富士通ITプロダクツ(FJIT、富士通とPFUの合弁会社)で行なった。同日、神戸市ポートアイランドにある理化学研究所の計算科学研究機構に向けて初荷(8ラック)が出荷され、翌日搬入された。これを皮切りに順次出荷する予定とのことであった。

富士通の佐相秀幸執行役員副社長は、「スパコンプロジェクトは、富士通の技術を牽引しているものである。半導体、PC、携帯電話、サーバといった富士通の製品群の信頼性を高め、これらのトータルな基盤の上で総合サービスを提供する。富士通は、これまでに30年近くスパコン事業に取り組んでおり、1993年には性能世界ナンバーワンを獲得した実績もある。性能の追求だけでなく、これをきちっと安定稼働させるという点にも力を注いでおり、365日間に渡り、低消費電力で安定稼働させることができるのが大きな特徴だ」などと述べた。佐相副社長のほか、富士通ITプロダクツの高田正憲社長、文部科学省研究振興局情報課長の岩本健吾氏、理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部プロジェクトリーダーの渡辺貞氏、石川県の山岸勇副知事などが出席し、出荷を祝ってテープカットを行なった。

また、来賓を代表して挨拶した文部科学省研究振興局情報課長の岩本健吾氏は、「今回の初出荷により、3年間に渡る努力に一区切りがついたことには意義がある。これから出荷が本格的に始まっていくことになるが、理化学研究所の収容施設はすでに準備万端である。多額の投資をしたスパコンであり、世界最高水準の性能を目指すとともに、国民に対していかに成果を出すかといったことにも取り組んでいく。ライフイノベーション、グリーンイノベーションといったこれまでになしえなかったものが実現されるようになるだろう。政府としても未来につながる投資として期待したい」とコメントした。理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部プロジェクトリーダーの渡辺貞氏は、「スパコンは国家基幹技術であるとされたものの、システムの大幅な構成変更や、新政権発足の事業仕分けにより一時凍結にあうなどの状況にあった。だが、国民や科学技術関係者の支援もあり、計画通りに今回の出荷を迎えることができた。富士通の総力にも感謝したい。これからの生産に向けて、より品質を高めてもらうことを期待したい」と述べた。(PC Watch 2010/9/29

また、セレモニーでは、地元かほく市の小学校6校から12人の児童が参加して、出荷を記念した「くす玉」を割り、関係者によるテープカットののちに、地元関係者および社員で、第1号筐体を積載したトラックを拍手で見送った。[以上Impress誌による]写真は、計算科学研究機構に到着した初出荷の機体を搭載したトラック。

 

   

28) 計算科学研究機構設立式典(10/1)
10月1日には、ポートアイランドの理化学研究所計算科学研究機構において、計算科学研究機構設立式典が行なわれ、今回初めて到着した8筐体の見学会や、「京」の愛称の命名者への記念品贈呈などが行なわれた。また、書家の武田双雲先生によるロゴマークも披露された。(理化学研究所 2010/10/1 写真は同ページから)

HPCwire紙の9月最終週総括号(HPCwire 2010/9/30)は、「今後GPUなどを用いたヘテロなアーキテクチャが主流となるので、この『京』は、CPUだけでできた最後のホモジニアスなスーパーコンピュータとなるであろう」と書いているが、この予言は外れた。

29) HPC人材育成(3月~11月)
2009年4月24日の第11回次世代スーパーコンピュータ戦略委員会から、スーパーコンピュータの教育利用や人材育成についての議論が始まった。6月10日の第13回において、それまでの議論を基に、「次世代スパコンを念頭においた人材育成のあり方について」をまとめた。これに基づき「HPC人材育成のための教育のあり方検討会」を設置し、メンバーを決めたところまでは2009年の記事に書いた。会議は2010年から始まった。

 

 

主要な議題

第1回

2010年3月10日

・ HPC 人材育成のための教育のあり方検討会設置について

・ 学際計算科学・工学人材育成について(米澤明憲、中島研吾)

・ 神戸大学システム情報学研究科(薄井洋基)

・ 今後の検討事項

第2回

2010年4月16日

・ 今後の検討事項

・ 計算科学の学際性と求められる人材像(青柳睦)

・ 計算理工学専攻、21世紀COEプログラム「計算科学フロンティア」、計算科学連携教育研究センター(金田行雄)

・ 兵庫県立大学の新研究科(佐藤哲也)

・ 育成すべき人材像について

第3回

2010年5月26日

・ 今後の検討事項

・ 革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)とこの構築を主導するコンソーシアムのグランドデザイン

・ 産業界での人材育成について(伊藤聡)

・ 計算科学領域での人材育成(美濃導彦)

・ 「大学連合による計算科学の最先端人材育成」の活動報告(賀谷信幸)

・ 育成すべき人材像について

第4回

2010年6月21日

・ これまでの議論のまとめと提言に向けた検討  

第5回

2010年7月6日

・ これまでの議論のまとめ

  応用系のカリキュラム(青柳睦、賀谷信幸)

  情報系のカリキュラム(中島研吾)

  企業のカリキュラム(伊藤聡)

  欧米の事例と名古屋大学の事例(金田行雄)

第6回

2010年8月11日

・ これまでの議論のまとめ

 

2010年11月

HPC人材育成のための教育のあり方について(中間報告)

 

委員の一人神戸大学の薄井洋基学長補佐から、4月から担当任務が変わるということで、第2回からは賀谷信幸教授に交代した。中間報告にはいろんな場合を想定したカリキュラムの例が示されている。問題は、HPCの人材には、コンピュータ科学の知識と各分野(物理とか化学とか機械工学とか)の知識の両方が求められるので、限られた時間内にどう教育するか、ということであった。

筆者は、2010年12月に開催された第4回HPCI検討委員会において、この中間報告の内容について説明し、さらに踏み込んだ検討の必要性を述べた。

30) 賠償請求と和解(12/22)
2009年11月13日(金)の事業仕分けにおいて「日本電気と日立に契約違反の損害賠償を請求するか」という質問があり、準備中との回答があったが、文部科学省の中川正春副大臣は2010年7月28日の記者会見で、次世代スーパーコンピュータの開発プロジェクトから途中で撤退したNECに対して、理化学研究所が損害賠償を求める民事調停を7月14日付で東京地裁に申し立てたことを明らかにした。日本電気の参加を見込んで、スパコンの収容施設の建設を進めたため、無駄な投資をさせられたとして賠償を求めたと見られるが、請求額などの詳細は明らかにしていない。(日本経済新聞 2010/7/27)(日経コンピュータ 2010/8/26)(朝日新聞2010/7/27)(讀賣新聞 2010/7/27) NECコーポレートコミュニケーション部は「和解に向けて話し合いを進めたい」としている。

2011年12月22日、理化学研究所は「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトに係る調停事案の処理について、という発表を行い、「双方の請求を考慮し、その差額としての2億円をNECが理研に支払うことおよびNECが保有する同プロジェクト関係の知的財産権を理研他に無償許諾すること等を主な内容とする調停が成立し、本事案は円満に終結しました。」と明らかにした。「理研によると、NECと結んだ四つの設計契約に絡んで損害が生じたと主張していたが、地裁はうち三つについては契約が履行されたと判断。残りの一つも途中までは契約通りに設計が進められていたとして、理研の請求額を大幅に減額した和解金を提示した。記者会見した理研の古屋輝夫理事は『満足したわけではないが裁判所の判断でやむを得ない』と説明した。」(共同通信2011/12/23)賠償金は2億円と言われる。(クラウドWatch 2011/12/26)(財経新聞 2011/12/27

31) 駅名変更(10/29発表)
各紙の報道によると、2010年10月29日、ポートライナーを運行する神戸新交通は「来年7月、施設近くの駅名を『ポートアイランド南駅』から『京コンピュータ前駅』に変更する」と発表した。同社は「世界的な施設とともに、新しい駅名も市民に浸透してほしい」と語っている。(毎日新聞兵庫版 2010/10/29)(神戸新聞 2010/10/29)(産経新聞 2010/11/1)(讀賣新聞 2010/11/1)

これは、市立医療センター中央市民病院の移転に伴い、従来の「市民病院前駅」を「みなとじま駅」に、移転先の「先端医療センター前駅」を「医療センター駅 市民病院前」に変更するのに合わせたものである。券売機の改修など、駅名変更に伴う経費は約5千万円であるが、3駅同時なので経費節減になっているそうである。1981年の開業後、駅名変更は初めて。(朝日新聞 2011/7/1)2011年7月の変更後にAICSで国際会議が開かれたが、外国からの参加者が「スーパーコンピュータの名前のついた駅は世界でここだけだ」と記念写真を撮っていた。

理研側からの強い要望があったとのことであるが、筆者などは、「京」の賞味期限は数年なので、次のコンピュータになったら「垓(がい)コンピュータ前?」にするのか、などと心配した。東京都立大学のない「都立大学駅」、東京学芸大学のない「学芸大学駅」は、住民投票で存続したそうである。

32) スーパーコンピューティング技術産業応用シンポジウム(11/25)
スーパーコンピューティング技術産業応用協議会は、2010年11月25日に東京大学生産技術研究所で「スーパーコンピューティング技術産業応用シンポジウム」を開催した。講演を頼まれたので、「計算科学の発展と人材育成」という話をした。

33) グランドチャレンジ(3月)
グランドチャレンジ「次世代ナノ統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」では、「第4回公開シンポジウム」を2010年3月3日~4日に岡崎コンファレンスセンターにおいて開催した。プログラムは以下の通り。

3月3日

13:00

挨拶等

(分子研)   中村 宏樹

(文部科学省) 井上 諭一

(理研)    茅 幸二

13:20

次世代スーパーコンピュータプロジェクトの進捗状況

(理研)    渡辺 貞

13:30

スーパーコンピューティング技術産業応用協議会報告

(産応協議会) 高棹 滋

13;40

休憩

 

14:00

ナノ分野グランドチャレンジ研究開発報告

(分子研)   平田 文男

14:20

プログラムの高度化

(名大院工)  岡崎 進

14:40

実証研究(物性科学WG)

(東大院理)  常行 真司

14:50

実証研究(分子科学WG)

(京大院工)  榊 茂好

15:00

次世代ナノ統合ソフトウェア

(分子研)   江原 正博

15:20

休憩

 

15:40

パネルディスカッション「次世代スパコンでの新しい挑戦」

モデレータ 

(分子研)   平田 文男

18:10

懇親会

 

 

3月4日

9:30

「招待講演」分光イメージングSTMを用いた非従来型超伝導の研究

(理研)    花栗 哲郎

10:10

「招待講演」高次機能性単分子量子磁石と単一次元鎖量子磁石の現状と展望

(東北大院理) 山下 正廣

10:50

休憩

 

11:10

生命・生体シミュレーションの進捗状況

(理研)    姫野龍太郎

11:20

大規模分子シミュレーションと溶液理論の融合によるナノ不均一溶液系の自由エネルギー解析

(京大化研)  松林 伸幸

11:40

第一原理材料シミュレータQMASの開発状況と適用計算例

(産総研)   石橋 章司

12:00

二次元有機導体における電荷秩序の光誘起ダイナミクス

(分子研)   田中 康寛

12:20

昼食

 

13:50

「招待講演」電流および電圧による磁化の操作

(阪大基礎工) 鈴木 義茂

14:30

「招待講演」蛋白質表面化学から細胞内有機化学へ

(京大院工)  浜地 格

15:10

ポスターセッション

 

17:10

大規模系輸送現象のオーダーN2計算

(阪大理)   赤井 久純

17:30

高精度電子状態理論による理論精密分光と光物性化学

(分子研)   江原 正博

17:50

閉会挨拶

(分子研)   平田 文男

 

グランドチャレンジ「次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」では、「第2回  バイオスーパーコンピューティングシンポジウム」を2010年3月18日~19日に東京丸の内のMY PLAZAホールで開催した(写真は同ページから)。参加者は約200名であった。プログラムは以下の通り。

 

3月18日

10:00

Opening address

茅幸二(理研)

 

Keynote lecture:High performance and distributed computing in biomedical research

Prof. Peter Coveney (University College London)

11:15

Break

11:30

Flash Talks for Poster Presentation I

 

12:30

Lunch and Poster Session

14:00

Invited: Simulations of lipid nano-containers mimicking primitive cells

Prof. Siewert Jan Marrink (University of Groningen)

Invited: Forces and Conformatoinal Dynamics in Biomolecular Nanomachines

Dr. Helmut Grubmüller (Max Planck Institute for Biophysical Chemistry)

Simulations of biomolecular functions by a simultaneous use of three levels of molecular simulations, QM, MM, and CG

木寺詔紀(理研)

16:15

Break

16:30

Invited: Towards the Systems Biology of Tissues: Predicting liver regeneration and tumor growth

Dr. Dirk Drasdo (INRIA)

Research and Development of Cell Scale Simulation Team

横田秀夫(理研)

18:30

Reception

 

3月19日

10:00

Invited: Toward Useful Biomedical Models

Dr. Grace C. Y. Peng (NIH)

Toward the multiscale simulation for organs and whole-body scale

高木周(理研)

11:30

Break

11:45

Flash Talks for Poster Presentation II

 

12:45

Lunch and Poster Session

14:15

Invited: Issues in Management and Analysis of Genomic Data at Large Scale

Mr. Matthew Trunnell (Broad Institute of MIT and Harvard)

Can supercomputer hack cancer systems?

宮野悟 (理研)

15:45

Break

16:00

Invited: Integration and Differentiation: Changing Scientific Publication and Communication with Models

Prof. James M. Bower (University of Texas Health Science Center)

Simulations of single neurons and large-scale neural networks

石井信(理研)

17:30

Report on the Poster Sessions

中村春木 (バイオスーパーコンピューティング研究会 会長)

17:45

Closing address

 

姫野龍太郎(理研)

 
   

34) 「知る集い」(1月~)
理化学研究所では、2010年からアウトリーチ活動として、「次世代スパコンについて知る集い」が開催されるようになった。2010年中は4回開催された。

a) 第1回次世代スパコンについて知る集い
 2010年1月28日(木)京都大学学術情報メディアセンター(南館)、参加者113名。写真はその会場風景。

b) 第2回次世代スパコンについて知る集い
 2010年3月2日(水)東北大学片平キャンパス、参加者67名

c) 第3回次世代スパコンについて知る集い
 2010年6月12日(土)日本科学未来館(東京都お台場)、参加者217名

d) 第4回次世代スパコンについて知る集い
 2010年10月1日(金)理化学研究所計算科学研究機構、参加者101名

35) 一般公開(11/20)
理化学研究所の2010年神戸研究所一般公開(11月20日(土))において、計算科学研究機構ラボツアーおよびショートレクチャーを開催した。

ポスト「京」コンピュータ開発

1) 戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ(8/2金沢、11/27秋葉原)
2014年まで「戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ」(SDHPC)が11回開催された。2010年中には2回開催された。「京」が動き出すはるか前にポスト「京」ロードマップの検討を始めるのは、日本としてはこれまでにない動きである。open-supercomputer.org(今はない)に収録されていたオリジナルの会議資料は幸いweb.archive.orgに保存されている。この点について、石川裕様、塙敏博様から教えていただきました。ありがとうございました。

2010年8月2日、第1回戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ(東大センターのアーカイブ)がキャッスルイン金沢(2015年からはホテルマイステイズ金沢キャッスル)で開催された。SWoPP金沢2010(8月3日~5日)の前日である。筑波大学計算科学研究センター、東京大学情報基盤センター、東京工業大学学術国際情報センター、京都大学学術情報メディアセンターの共催で、目的は「5年後にセンター運用可能な高性能並列計算機システムは、どういうシステム仕様が考えられ、そのために、今後どういう研究開発をしていくべきなのか、アプリケーション開発者、数値計算ライブラリ、プログラミング言語、ミドルウェア、システムソフトウェア、ハードウェア開発者とともに議論」することである。そのため、「参加者は全員、プロジェクタを使って、10分程度の意見表明&議論をして頂きます。発表内容は、所属組織とは関係ない研究者・技術者の個人的な意見を期待しています。若手研究者/技術者の参加を期待しています。」と書かれている。プログラムは以下の通り。

13:10

趣旨説明

石川裕(東大)

13:20

アプリケーション&ライブラリ

(座長:中島研吾@東大)

三宅 洋平 (京大)、美添 一樹 (東大)、片桐 孝洋 (東大)、西田 晃 (九大)、岩下 武史 (京大)、多田野 寛人 (筑波大)

14:20

Break

14:30

プログラミング言語

(座長:佐藤三久@筑波大)

中尾 昌広 (筑波大)、大島 聡史 (東大)、建部 修見 (筑波大)、安部 達也 (京大)、平石 拓 (京大)、田浦 健次朗 (東大)、李珍泌 (筑波大)

15:40

ミドルウェア

(座長:朴泰祐@筑波大)

中田 秀基 (産総研)、佐藤 仁 (東工大)、竹房 あつ子 (産総研)、滝澤 真一朗 (東工大)、實本 英之 (東大)

16:50

システムソフトウェア

(座長:石川裕@東大)

鴨志田 良和 (東大)、大野 善之 (NEC)、山本 啓二 (東大)、高野 了成 (産総研)、松葉 浩也 (日立)、遠藤 敏夫 (東工大)

18:00

Break

18:10

アーキテクチャ

(座長:中島浩@京大)

豊島 隆志 (富士通)、鬼塚 久幸 (日立)、吉村 地尋 (日立)、泰地 真弘人 (理研)、石井 康雄 (NEC)

18:50

サマリ

(佐藤三久@筑波大、中島浩@京大)

19:30

懇親会

 

2010年11月27日には、第2回戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップが秋葉原ダイビルで開催された。筑波大学計算科学研究センター、東京大学情報基盤センター、東京工業大学学術国際情報センター、京都大学学術情報メディアセンター、産業技術総合研究所 情報技術研究部門の共催であった。第1回と同様な目的が示されている。プログラムは以下の通り。

10:00

趣旨説明&前回ワークショップまとめ

石川 裕(東大)

10:30

IESPアクティビティ紹介

松岡 聡 (東京工業大学)

11:00

アプリケーション&ライブラリ

(座長:中島 研吾@東大)

中里 直人 (会津大学)、中田 真秀 (理化学研究所)

11:20

プログラミング言語&ミドルウェア

(座長:関口 智嗣@産総研)

辻田 祐一 (近畿大学)、八杉 昌宏 (京都大学)、丸山 直也 (東京工業大学)、佐藤 賢斗 (東京工業大学)

12:00

Break

13:30

システムソフトウェア

(座長:石川 裕@東大)

緑川 博子 (成蹊大学)、三浦 信一 (筑波大学)、並木 美太郎 (東京農工大学)、安井 隆 (日立製作所)

14:10

Break

14:20

ハードウェア

(座長:佐藤 三久@筑波大)

石田 大樹 (日立製作所)、鯉渕 道紘 (国立情報学研究所)、佐野 健太郎 (東北大学)、丹羽 竜哉 (産業技術総合研究所)、中條 拓伯 (東京農工大学)、須田 礼仁 (東大)、久門 耕一 (富士通研)

15:30

Break

15:45

パネル討論「次のスパコンハードウェアはどう作っていく?」

司会:朴 泰祐@筑波大

パネリスト:平木 敬 (東京大学)、中村 宏 (東京大学)、松岡 聡 (東京工業大学)、中島 浩 (京都大学)、泰地 真弘人 (理化学研究所)

17:30

Closing

 

18:00

懇親会

 

2) その他
4回目(2010年4月)と5回目(2010年10月)のIESP (International Exascle Software Project)会議については、国際会議の章を見てください。

日本学術振興会の多国間国際研究協力事業(G8 Research Councils Initiative)、および科学技術振興機構のCREST「ポストペタ」も、広い意味でポスト「京」への動きといえる。「日本政府の動き」のところに記す。

次は、「京」「ポスト京」関係以外の日本政府関係の動き(その一)である。日本学術振興会では、G8の国際協力で新しい事業多国間国際研究協力事業(G8 Research Councils Initiative)が始まった。文部科学省研究開発局では、「気候変動予測に関する計算機検討会」を設置し、次の地球シミュレータの検討を始めた。

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