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5月 15, 2014

Viglen、UKの科学施設JASMINに4百万ポンドの改修を実施

HPCwire Japan

Tiffany Trader

英国のシステムインテグレータViglen社は、ペタスケールレベルのデータ処理とストレージ機能を備えた英国ベースの環境科学データ解析とシミュレーション施設であるJASMINと、4百万ポンドの契約を獲得した。

この契約は、この施設におけるターンキー統合HPCコンピューティング、ストレージ、およびネットワークソリューションの設計、供給およびインストールを求めている。このサイトは科学技術施設評議会( STFC )によって運営されている。自然環境研究会議( NERC )が、ユーザーベースが拡大する歩調に合わせるために拡張のための資金を提供する。

2012年にインストールされ、JASMINは環境科学コミュニティに貢献するスーパー・データ・クラスタだ。クラスタは最初の年にフル稼働に達した後、 STFCはこの重要なリソースを拡大する援助のためにViglenに手を伸ばした。

このアップグレードでJASMINは、200台のサーバと4,000計算コアが増設され、宇宙からの気候環境観測(CEMS)、環境データアーカイブセンター(CEDA)、および国立地球観測大気科学センターなどの多様なユーザコミュニティへのサポートを良くするシステムが可能となる。

この改装ではまた、10GBのMellanoxバックボーンと追加の7ペタバイトのPanasasディスクを求めている。低レイテンシのネットワークはMessage Passing Interface (MPI)プログラムに適しており、科学者が大規模並列ジョブとさらに多くを実行することが可能となるだろう。

JASMINは、仮想環境でも従来のHPC環境でも、ユーザが最も適合するワークロードを実行できる柔軟性を提供していることでユニークだ。

「Viglen社は、JASMINのフェーズ1とフェース2を統合する厳しいチャレンジに遭遇したが、我々の要求を理解して素晴らしい仕事をし、我々のソリューションに統合しました。」とJASMINの基盤マネージャであるJonathan Churchillは見ている。

プロジェクトの多くは気候科学と地球観測のドメイン内のあるが、JASMIN2は現在、環境ゲノミクス、水文学、地震学など、プロジェクトのより広い領域をサポートすることができる。