世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


10月 28, 2019

HPCの歩み50年(第207回)-2012年(a)-

小柳 義夫 (高度情報科学技術研究機構)

2012年、日本では「京」コンピュータが完成して理研に引き渡され、一般利用が始まった。Top500では、6月にはSequoiaが首位を取り、11月にはTitanが首位を取り、「京」は3位に下がってしまった。Intel社はやっとXeon Phiを発表したが、その後の経過はご存じの通り。

2012年(平成24年)の社会の動きとしては、1/1オウム真理教事件の平田信を逮捕、1/6隠岐の島近海で不審な木造船、1/13イタリアで貨客船コスタ・コンコルディア号が座礁転覆、1/13インスブルックで第1回冬季ユースオリンピック開催、1/13野田第1次改造内閣発足、1/14台湾で馬英九が再選、1/20東京大学、秋入学へ全面移行との案を発表(実現せず)、1/20ナイジェリアでボコ・ハラムによる連続爆弾攻撃で178人死亡、2/2東京証券取引所、情報配信システム障害、2/6フィリピンでネグロス島沖地震(M6.7)、2/8第4次補正成立、2/10日本で復興庁が発足、2/14野田首相、東日本大震災総括担当大臣を新設、2/18東京大学医学部附属病院で、天皇(当時)の心臓冠動脈バイパス手術、2/20山口県光市母子殺人事件の死刑確定、2/20関西電力が福井県の11基の原子力発電所の操業停止、2/27エルビーダメモリが会社更生法適用申請、2/29東京スカイツリー竣工、3/4ロシアでプーチンが大統領選挙で勝利、3/11国立劇場で政府主催の「東日本大震災一周年式」、3/23証券取引等監視委員会、AIJ投資顧問問題に強制捜査、3/30福島県再生特別措置法成立、3/30新児童手当法成立、4/2カリフォルニアのOikos大学で銃乱射事件、4/11金正恩が朝鮮労働党第一書記に就任、4/11スマトラ島沖で巨大地震(M8.7)、4/12京都祇園軽ワゴン車暴走事故、4/13北朝鮮、東倉里からミサイル発射、4/22三井化学岩国大竹工場爆発事故、4/26渋谷ヒカリエ開業、4/29関越自動車道高速バス居眠り運転事故、5/6つくば市北部で竜巻、5/6フランス大統領選挙でオランドが勝利、5/19利根川水系でホルムアルデヒド検出、5/22東京スカイツリーが開業、5/23 Flying Dogから「花は咲く」が発売、6/3オウム真理教の菊池直子逮捕、6/4野田第2次改造内閣、6/6三笠宮寛仁親王薨去、6/7東京高裁、東電OL殺人事件の再審開始と刑の執行停止、6/15オウム真理教の高橋克也逮捕、6/18-19メキシコのLos Cabosで第7回G20首脳会議、6/19 Wikileaksのジュリアン・アサンジがイギリスのエクアドル大使館に政治亡命を申請、6/24エジプト大統領選挙でムルシーが当選、6/26消費税を2014年4月1日から8%に、2015年10月から10%に引き上げる消費税法改正案が衆院通過、6/27東京電力が事実上の国有化、7/1関西国際空港と伊丹空港が経営統合、7/4 CERNがHiggs粒子と見られる新粒子を発見と発表、7/5大飯発電所3号機発電開始、7/5国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会が報告書を公表、7/20コロラド州でAurora銃乱射事件、7/23オスプレイが岩国基地に到着、7/26衆院で改正暴力団対策法が可決成立、7/27ロンドンにて第30回夏期オリンピック開幕(8/12まで)、7/31政府が東京電力に1兆円の公的資金を投入、筆頭株主に、8/5ウィスコンシン州でシーク教寺院銃乱射事件、8/6 NASAのCuriosity探査機が火星に到着、8/10参院、消費税法改正案を可決成立、8/14オホーツク海南部深発地震(Mw7.7)、8/19北陸新幹線、金沢・敦賀間起工式、8/25北海道新幹線新函館北斗・札幌起工式、8/25アポロ11号で初めて月面に降り立ったNeil Armstrong飛行士死去、8/25頃、NASAのVoyager 1(1977打ち上げ)が太陽圏脱出、8/29ロンドンパラリンピック開催(9/9まで)、9/3文鮮明死去、9/11日本政府尖閣諸島を買収、国有化、9/11エジプトとリビアで、アメリカ在外公館襲撃事件、9/19日本で原子力規制委員会が発足、10/1東京駅丸の内駅舎復元工事が竣工、10/1日本郵便株式会社設立、10/1新日鐵住金発足、10/1日本で著作権法改正、10/7ベネズエラでチャベスが大統領4選、10/8ノーベル生理学・医学賞を山中伸弥教授が受賞と発表、10/9パキスタンでマララ・ユスフザイがタリバーンに銃撃、10/12ノーベル平和賞にEUが選ばれたことが発表、10/20JR博多駅で通り魔事件、10/23吉田沙保里に国民栄誉賞授与決定、10/25石原慎太郎、衆院出馬のため都知事辞任を発表、11/6アメリカ大統領選挙でバラク・オバマ再選、11/8中国共産党大会、習近平が主席に、11/13石原慎太郎と平沼赳夫が太陽の党を結成、11/22豊川信用金庫蔵子支店で立てこもり事件、11/28日本未来の党が結成、12/7森本敏防衛相、北朝鮮のミサイルに関し、破壊措置命令を発令、12/7三陸沖地震(M7.3)、12/10原子力規制委員会、東通原子力発電所の地下に活断層がある可能性が高いと発表、12/12北朝鮮がミサイル発射、12/14コネチカット州の小学校で銃乱射事件、12/16衆議院議員総選挙、自由民主党が絶対安定多数、猪瀬直樹が都知事当選、12/19韓国大統領選挙で朴槿恵が当選、12/26特別国会、安倍晋三が内閣総理大臣に再就任、など。
日本での話題語・流行語としては、「iPS細胞」「維新」「LCC」「終活」「第3極」「近いうちに(解散)」「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」「東京ソラマチ」「爆弾低気圧」など。

ノーベル物理学賞は、個別の量子系に対する計測および制御を可能にする実験的手法に対して、Serge HarocheとDavid J. Winelandに与えられた。化学賞は、Gタンパク質共役受容体の研究に対して、Robert Joseph LefkowitzとBrian Kent Kobilkaに与えられた。生理学・医学賞は、成熟した細胞に対してリプログラミングにより多能性(分化万能性)を持たせられることの発見に対して、John Gurdonと山中伸弥に授与された。

各回の予定は以下のとおりである。

(a)

第207回

「京」コンピュータ開発:スーパーコンピュータ「京」の完成、NHKテレビ「最強×最速の頭脳誕生」、理化学研究所計算科学研究機構、2nd AICS International Symposium、神戸大学との連携協定、京コンピュータ・シンポジウム2012、RIKEN AICS HPC Summer School 2012

(b)

第208回

「京」コンピュータ開発:HPCIコンソーシアム準備、HPCI人材育成WG、HPCI構築事業、HPCIコンソーシアム発足、課題募集・選定

(c)

第209回

「京」コンピュータ開発:共用開始、若手人材育成、HPCI戦略プログラム、議事録公開、朝日新聞の批判、「スパコンとは何か 1位か2位か、それが問題か」

(d)

第210回

ポスト「京」開発関係: 今後のHPCI計画推進のあり方に関する検討ワーキンググループ、「将来のHPCIシステムのあり方の調査研究」、『日本のスパコン開発はどこに向かっているのか』、戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ

日本政府関係の動き:田中眞紀子文部科学大臣、情報科学技術委員会、HPCI計画推進委員会

(e)

第211回

日本政府関係の動き:eサイエンス、「イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発」、海洋開発研究機構、原子力研究開発機構、数学イノベーション

(f)

第212回

日本の大学センター等:JHPCN、東京大学、京都大学、九州大学、東京工業大学、岡崎共通研究施設、高エネルギー加速器研究機構(KEK)

日本の学界の動き:筑波大学、神戸大学、理化学研究所、SS研究会、岩波「計算科学」、日本IBM科学賞

(g)

第213回

国内会議:HPC2S012、PCクラスタワークショップin北海道、グリッド協議会(第34回WS)、SACSIS 2012、数値解析シンポジウム、PCクラスタコンソーシアムin 柏、グリッド協議会(第35回WS)、SWoPP2012、数理解析研究所、Hokke-20、グリッド協議会(第36回WS)、PCクラスタコンソーシアム(第12回)、グリッド協議会(第37回WS)

(h)

第214回

日本の企業の動き:富士通、日立製作所、NVIDIA Japan、日本IBM、PEZY Computing社

標準化関係:MPI 3.0

アメリカ政府関係の動き:DOE (GSC Scandal)、Michael Strayer (DOE)、ORNL、DOE (Exa)、LLNL訪日視察団、NERSC

(i)

第215回

国際会議:ISSCC 2012、ARCS 2012、Teraflops Workshop、ATIP/A*CRC Workshop on Accelerator Technologies、CGO 2012、IESP meeting、Computing Frontier 2011、IPDPS 2012、CCGrid 2012

(j)

第216回

国際会議:ICCS 2012、ISCA 2012、IWOMP 2012、HPDC’12、ICS 2012、VECPAR 2012、Hot Chips 24、ICPP 2012、IEEE eScience 2012、CCP 2012、SoCC12、Teraflops workshop、ICPADS 2012

(k)

第217回

ISC12: HPC in Asia Workshop、基調講演、Top500(世界)、Top500(日本)、Green500、Graph 500

(l)

第218回

SC12日本の寄与、富士通セミナー、研究展示、企業展示、開会式、Awards、基調講演、招待講演(全体会議)、招待講演(分科会)、OpenMP

(m)

第219回

SC12: Gordon Bell Awards、Top500(世界)、「Top500の20年」展示

(n)

第220回

SC12Top500(日本)、Graph 500、HPC in China Workshop

(o)

第221回

アメリカ企業の動き:Cray社、Intel社(相互接続)、Intel社(Xeon Phi)、AMD社、NVIDIA社、半導体ファウンドリ、Microsoft社

(p)

第222回

ヨーロッパの動き:ヨーロッパのExa計画、ARM社、ロシアのHPC

中国の動き:天河二号、「神威藍光」が検収合格、ヨーロッパとの協力、深圳スーパーコンピュータセンター、広州スーパーコンピュータセンター、銀河飛騰

その他のアジアの動き:台湾中央気象台、台湾、インドのエクサスケール、

ベンチャー企業の終焉:Appro社、MIPS Technologies社

 

「京」コンピュータ開発

1) スーパーコンピュータ「京」の完成
2012年7月2日、理化学研究所と富士通は、スーパーコンピュータ「京」が、6月29日に最終的な動作確認試験を受けて完成したことを発表した

 
   

これまで書いてきたように、スーパーコンピュータ「京」は、2010年9月末から搬入が開始され、2011年8月末に864筐体すべての搬入・据付が完了した。TOP500では、2011年6月、2011年11月と世界第1位を2期連続で獲得した。またHPCチャレンジ賞4部門すべてで、首位獲得、ゴードン・ベル賞受賞などを果たしている。2011年秋以降は、大規模システム環境下でのOS、ジョブマネージャ、並列化ライブラリなどシステムソフトウェアの整備・調整を行ってきた。また2011年4月からは、一部の研究者による先行利用も開始されている。Top500については、2012年6月にはLLNLのSequoiaに抜かれ2位となった。関係者によると、これまで写真のように「京」コンピュータの筐体群の前には工事現場等で見られるパイロン(三角錐コーン)が置かれていたが、完成後は撤去されたとのことである。写真はマイナビニュース「「京」コンピュータが京速を達成 – Top500の首位堅持に期待」から。

今回のシステム完成後、引き続き「グランドチャレンジアプリケーションの研究開発」や「戦略プログラム」での一部先行利用を継続するとともに、本年9月末の共用開始に向け、利用環境設定や調整運転、また「京」の登録施設利用促進機関である一般財団法人高度情報科学技術研究機構による利用課題の採択結果を受けた利用者のユーザ登録など、共用に供するための環境整備を実施していく。9月末から一般ユーザへの共用を開始する予定である。

2) NHKテレビ「最強×最速の頭脳誕生」
公式完成の少し前であるが、6月3日(日)午後9時から、NHK総合テレビの「NHKスペシャル」で、「コンピューター革命 最強×最速の頭脳誕生」という番組があった。NHKの番組紹介によると、「地球上の全70億人が一斉に取りかかっても数十日間かかる計算をたった1秒で行うという“世界最速”の頭脳・理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「京」と、人間の言葉を聞いて理解し、人気クイズ番組で全米チャンピオンを破った“世界最強”の人工知能・IBMの「ワトソン」。激烈な競争の末に生まれたこの2つの頭脳は、人間社会を劇的に変貌させる可能性がある。」

実は筆者も番組の立花達史ディレクターに多少協力したが、「京」とワトソンを並行して扱おうというあたり、若干無理があった。「専門家には申し訳ないが、分かりやすさを重視した」とのことであった。アニメが多用されていたのはともかく、ワトソンやNIIのコンピュータが人工知能で「学習機能」があるのに、京は「しらみつぶし」計算しかできないような説明のところが気になった。立花氏に文句を言ったら、「いただいたご意見は制作チーム内で反省点の一つとして共有させていただきます。」という答えが返ってきた。ちょうどオウム真理教の菊池直子逮捕の事件と重なり、テロップがしょっちゅう入るので、そちらの方に目移りしてしまった。

3) 理化学研究所計算科学研究機構
2011年11月に再び理研から2011年度のサーチ委員会委員を委嘱された。メンバは、塚田捷、、石川裕、富田浩文、中島浩、筆者であった。AICSの事務局からは「旅費はいくらでしょう」という問い合わせが来たが、筆者の正式勤務場所は機構の目の前の神戸大学統合研究拠点で、徒歩数分のところなので不要と申しあげた。

2012年度はさらに多くの研究チームを発足させる予定であった。いずれも仮称であるが、HPCプログラミングフレームワーク、データ同化、HPCユーザビリティ技術、可視化技術、大規模並列数値計算技術、複雑現象の統一的基盤、離散事象シミュレーション技術、粒子系シミュレータの8分野である。2011年12月末の予算内示で、新規研究チームの設置が認められた。このうち、4~6分野は4月1日から設置することとした。事前にメールで公募要領の日本語文、英文の原案を作成した。2012年1月20日の第1回サーチ委員会で公募要領を決定し、直ちに日英両語で公募を行った。筆者はNA-Digestに英文で投稿したが、予想以上の反響があり、外国籍を含め21名の応募があった。2月21日に書類選考により10名を選考した。2月24日と29日に8名を面接し、4月6日に2名の面接を行った。

8月29日には、データ同化、離散事象シミュレーションの2チーム、総合防災・減災、計算構造生物学の2ユニットのリーダの選考を行った。前半2チームは、4月に適任者の採用ができなかった課題である。後半2ユニットは、AICSが(財)計算科学振興財団による、「研究教育拠点(COE)形成事業」に応募し、採択されたものである。合計8名の応募がった。書類選考で4名に絞り、面接を行った。

理研技術諮問委員会は、2月6日と6月6日に理研AICSで開催された。2月6日には会議のあと、見学ルームにおいて「京」の見学を行った。「京」の完成をもって、技術諮問委員会の役割は終了した。

7月24日には、理研AICSを中心に関係者で、「京」の完成を祝う会が、明治大学紫紺館で開催された。筆者は、高校同窓会の卒業50周年記念の一泊旅行と重なり、出席できなかった。

4) 2nd AICS International Symposium
第2回目となるAICS International Symposium ―Computer and Computational Sciences for Exascale Computing―は、2012年3月1日~2日に、理研AICSの6階会議室で開催された。

5) 神戸大学との連携協定
2012年5月11日、神戸大学と理化学研究所 計算科学研究機構は計算科学・計算機科学分野における連携協定を締結したと発表した。発表文には、「この協定の締結により、両機関の連携が行われ、計算科学・計算機科学分野における共同研究、人材育成を通じたわが国の科学技術・学術の進展及び地域の振興への貢献が期待できます。」とある。

6) 京コンピュータ・シンポジウム2012

6回目となる「京コンピュータ・シンポジウム2012」は、第2回戦略プログラム5分野合同WS」を併設して、2012年6月14日~15日に、AICSに隣接する神戸大学統合研究拠点(筆者の当時の勤務場所)講堂で開催された。写真は、シンポジウムのページから。プログラムは以下の通り。

6月14日(木)

13:00

開会挨拶

 

13:30

政策講演

森本 浩一 文部科学省 大臣官房審議官(研究振興局担当)

14:00

「HPCIの意義と展望」

宇川 彰 一般社団法人HPCIコンソーシアム 代表理事

15:00

ポスターセッション(コーヒーブレイク)

15:40

「『京』の整備状況」

渡辺 貞 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 プロジェクトリーダー

16:20

「京コンピュータで挑む、地震と津波の予測そして被害軽減」

古村 孝志 東京大学大学院情報学環 総合防災情報研究センター 教授

17:00

基調講演 「日本『再創造』~『プラチナ社会』の実現に向けて~」

小宮山 宏 三菱総合研究所 理事長

18:00

懇親会

 

 

6月15日(金)

9:30

分野1講演「創薬応用シミュレーション」

藤谷 秀章 東京大学先端科学技術研究センター 教授

10:20

分野2講演 「量子モンテカルロ法による新しい量子相・量子臨界現象の探求」

藤堂 眞治 東京大学物性研究所 特任教授

11:10

分野3講演「津波予測の高度化と被害減災へ向けてのチャレンジ」

今村 文彦 東北大学大学院工学研究科 教授

12:00

ポスターセッション表彰式

 

審査委員長 小柳義夫 神戸大学システム情報学研究科 特命教授

12:15

昼休み

 

12:55

ポスターセッション

 

13:35

分野4講演

「HPCによるものづくりの革新」

「次世代半導体デバイス材料開発の高度化を目指して」

「自動車用次世代空力・熱設計システムの概要とその実用化について」

 

加藤 千幸 東京大学生産技術研究所 教授

大野 隆央 物質・材料研究機構 理論計算科学ユニット ユニット長

坪倉 誠 北海道大学大学院工学研究科 准教授

14:25

分野5講演 「スーパーコンピューターの中の宇宙」

牧野淳一郎 東京工業大学大学院理工学研究科理学研究流動機構 教授

15:15

コーヒーブレイク

 

15:30

パネルディスカッション 「分野間連携の取り組みについて」

●モデレータ:

米澤 明憲 理化学研究所 計算科学研究機構 副機構長

●パネリスト:

木寺 詔紀 横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科 教授

信定 克幸 自然科学研究機構 分子科学研究所 准教授

金田 義行 海洋研究開発機構 地震津波・防災研究プロジェクト プロジェクトリーダー

加藤 千幸 東京大学生産技術研究所 教授

矢花 一浩 筑波大学大学院数理物質科学研究科/計算科学研究センター 教授

石川  裕 理化学研究所 計算科学研究機構 システムソフトウェア研究チーム チームリーダー

17:00

閉会

 

 

7) RIKEN AICS HPC Summer School 2012

   

理研AICSでは、若手研究者を対象に、並列計算機を使いこなすためのプログラミング手法の基礎を学ぶためのサマースクールRIKEN AICS HPC Summer School 2012を8月6日~10日に理研AICSで開催した。主催は理研AICS, 東京大学情報基盤センター、神戸大学大学院システム情報学研究科であった。全日参加の学生で主催・後援機関所属でない方には理化学研究所から旅費と宿泊費を支給した。筆者は2日目に「並列システム概説」という講義を行った。写真は開催の模様から集合写真。

 

 

 

 

 

 

次回には、HPCIコンソーシアムが正式発足するとともに「京」コンピュータの最初の課題募集・選定が行われる。

 

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