世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


1月 9, 2014

Steve OberlinがNVIDIAのHPCユニットを先導

HPCwire Japan

Tiffany Trader

HPCのベテランで元Cray Researchの社員、Steve Oberlinが、グラフィックチップメーカーの高性能コンピューティングイニシアチブを率い助けるためにNVIDIAに加わった。OberlinのNVIDIAのTeslaビジネスユニットの最高技術責任者(CTO)としての新しい役割は、NVIDIAのTeslaのロードマップとアーキテクチャの責任担当である。

「Steveは、高性能コンピューティングにおける数十年の経験を持って、Crayのベクトルと並列スーパーコンピュータへの彼の初期の貢献を振り返りたい。」とNVIDIAのチーフサイエンティスト、Bill Dallyは、会社のブログの記事の中で述べた。「彼が私たちのHPC戦略を洗練させるために働き、数年後にエクサスケールコンピューティングを実現するために私たちのロードマップを実行することを助けるために、彼の豊富な背景と前向きなビジョンは大きな価値となるでしょう。」

キャリアの早い段階で、Oberlinは、スーパーコンピューティングの父、Seymour CrayとCray Researchで働いていた。20年間の在職中、Oberlinは、ハードウェア担当副社長やCray初の超並列プロセッサを担当するチーフアーキテクトを含む多くの役職を歴任。

さらに最近では、OberlinはCA Technologiesの著名なエンジニア、Cassatt社の共同創設者兼チーフサイエンティストおよびSilicon Graphicsのソフトウェア担当副社長を務めていた。彼は1ダース以上の米国特許を取得している。

Tesla GPUは、NVIDIAの最も性能の高い部品である。ここ数年の間に、これらの高度な並列アクセラレータ·チップは、世界で最も強力なスーパーコンピュータのいくつかでは定着してきた。SC13で発表された最新のTOP500リストによると、53のシステムが、GPUとCPUの組み合わせからそのFLOPSを得ている。これらのうち、38はTeslaグラフィックスチップを使い、2はAMD GPUを採用し、13はIntel Xeon Phiコプロセッサを搭載していた。

NVIDIAはまた、現在のK20Xアクセラレータよりもより多くの処理能力とより多くのメモリを持ったTesla K40と呼ばれる最新のGPUアクセラレータの発射台としてSC13を利用した。