世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


6月 24, 2014

Graph500 日本の「京」が首位に

HPCwire Japan

ドイツ、ライプチヒで開催中のInternational Supercompuitng Conferenceにおいて、データ集約型の計算を競うGraph 500が発表され、日本の「京」コンピュータが前回首位の米国Sequoiaを超えて首位となった。前回2013年11月に発表さえたリストでは「京」コンピュータは4位だったが、その後性能を改善し今回首位となったものだ。世界のスーパーコンピュータの性能を競うTOP500は、演算性能を競い1秒当りの浮動小数点演算回数を計測してFLOPSという単位で示される。Graph 500ではデータ解析を首都するグラフ処理性能を競うもので1秒当りに辿ったエッジ数、TEPSで示される。

今回日本の「京」コンピュータは17,977 GTEPSで2位の米国Sequoiaの16,599 GTEPSに打ち勝つことができた。昨年11月のリストでは「京」コンピュータは5524 GTEPSであったので、性能的には3倍になっている。

他の日本のシステムは、12位に東工大TSUBAME、13および14位に東大のFX-10、17位に高エネ研のIBM BlueGene/Qが上位20位以内に入っている。

データ集約型の計算は今後市場拡大が予測されている「ビッグデータ」市場にHPCを適用するためにも重要だ。米国の調査会社IDCはHPDA (High Performance Data Analysis)市場について2016年には20億ドルになると予測しており、スパコン市場におけるおおきな割合を占めると考えられている。

20140624-J1-1