世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


12月 11, 2013

Terascala、魅力的なLustreのエンタープライズを狙う

HPCwire Japan

Nicole Hemsoth

2005年に設立されたTerascalaは、金融サービス、製造、ライフサイエンス、および幾つかの研究機関の中心部などにおいて、HPC指向型産業の要求である、シミュレーション、解析およびモデリングアプリケーションに注力している。

その「伝統的なHPC」の面において、同社はノーステキサス大学でのもうひとつのより最近の勝利と同様に、フロリダ大学のHiPerGatorシステムのためにDellとの戦略的パートナーシップを介して、Talon 2.0システムの一部としてDell Terascalaソリューションをちょうど設置したことを含め、幾つかの勝利を確保することができた。

同社のエンジニアリング担当副社長、Peter Pielaによると、Terascalaの成長は予期されたHPC方面から始まっているが、彼らは大規模な企業へより活動的に近づいている。そうすることは、しかし、特に管理性、信頼性、可用性、保守性の角度から高性能ストレージを主導するLustreへの彼らのアプローチを再考することを意味する。

我々は、高い性能の成長におけるLustre主導型ストレージの将来とHPCの効率化のために改訂されたビジョンに関する会社の最近の発表を追随する「ビッグデータ」環境について長々とPielaと話をした。Pielaとチームは、高性能ストレージアプライアンスの中心であるTeraOSオペレーティングシステムへキーとなる微調整を行い、そして全体的な管理、モニタリングやチューニングだけでなく、ソフトウェアとハードウェアの間の依存関係を調停する。これらの改良の目的(と多くの潜在的な企業ユーザーへの結果のアピール)は、より管理可能な、統合的ストレージへのアプローチを強調することである。

 

Terascalaは、スケールアウトNASでは提供不可能なHPCが必要とする毎秒数ギガバイトのスループット性能に起因する計算クラスタとストレージサブシステム間で発生するI/Oボトルネックを克服することに従来のHPCソリューションが注力することを主張する。

ハイスループットが重要である一方、それは解決策の一部に過ぎない。言い換えれば、同社はHPCにおけるストレージやハードウェア主導として役割を単に見なすことから離れ、むしろ、彼らは、最良の結果を達成するために組み合わせた最適化されるべきハードウェア、データ、アプリケーションおよびワークフローが包括的に接続されたシステムであると考えている。

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同社は最近、Lustreを利用するアプリケーション全体のワークフローの中の特定のポイントで直接的なデータアクセスを必要とするユーザのためのワークフローマネージャとして、新しいTerascala Intelligent Storage Bridge(ISB)を発表した。その目標は、大規模な組織が迅速かつ自動的に大規模なデータセットに対処を支援することであり、そしてストレージの苦境にLustreに基づいたソリューションを必要としてる研究機関や学界のHPC顧客の基礎集団を超えて、その範囲を拡大するされることを願っている。

「しばらく前に、私たちは、企業に効果的なHPCについて、業界がHPCのライフサイクルへの包括的なアプローチを採用する必要があることを認識しました。」とTerascalaの最高経営責任者(CEO)、Steve Butlerが同社のストレージへの新しいアプローチの発表後に語った。「ユーザアプリケーションが、それを利用できないように設計されている場合、最速のストレージは役に立ちません。アプリケーションのワークフローを最適化するTerascalaのビジョンは、HPC基盤での大規模な投資から機関が獲得するROI(投資回収)を最大化します。」

彼らは現在、自社製品のための独占的パートナーとしてのDellとNetAppを繋ぎ留め、起業以来3000万ドル以上を調達することが出来た。