世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


9月 1, 2014

NVIDAがデバイスレベルでのスーパーコンピューティングを可能にする

HPCwire Japan

Tiffany Trader

Jetson TK1開発キットは、現在出荷中である。 GPUメーカーのNVIDIAが「初のモバイル組込み型スーパーコンピュータ」と呼ぶものを発注し、米国のトップシステム、Titanを含む世界最速のスーパーコンピュータの多くが使用しているものと同じコア技術を使用したボードを手に入れられるだろう。また、電源コード付きACアダプタ、フラッシュ用のUSBケーブルおよびNVIDIAのクイックスタートガイドを受け取ることができる。

NVIDIAは、「組み込みとモバイルアプリケーションの開発用に設計された小さいが完全機能のコンピュータ」としてJetson TK1を評価する。192ドルのキットは、192のプログラム可能なTegra K1コアを提供し、機能検出と追跡、物体認識と3Dシーン解析などのタスクにとって完璧である。

特にそのプロジェクトは、モバイルGPUとCUDAを融合させるための最初のものである。NVIDIAによると、NVIDIAの4+1クワッドコアARM Cortex -A15 CPUとKepler GPUを組み合わせたTK1は、「コンピューティング用のCUDA6と完全なデスクトップOpenGL 4.4とグラフィックス用のDirectX 11をサポートしている唯一のモバイルプロセッサ」である。

ボードは、計算ワークロードを加速するために大手研究所や大学にNVIDIAが供給しているものと同じKeplerアーキテクチャとCUDAコア技術を採用している。

これが何を意味するか、 NVIDIAのブロガー、Will Parkによると、「Tegra K1のためのアプリケーションは、すでにここにあります。」と言う。

「結果: Jetson TK1は、コンピュータビジョンのため、そしてロボット工学、医学、セキュリティ、自動車、防衛アプリケーション等のためのCUDAアプリケーションの偉大な開発プラットフォームです。」とParkを続ける。

それぞれ幅5インチ、長さ5インチのボードは、Tegra K1プロセッサ、2GB RAM、16GB 4.51 eMMCメモリ、周辺機器の長いリストとポートが付属している。小型低消費電力プラットフォームでのCUDAサポートは、「PC上で開発するようなより単純な開発が行える」とGPUメーカーは言う。

このキットは、開発者やプロフェッショナル、学生、ホビーストために彼らの内側のエジソンを開放するチャンスを提供する。非常に多くの可能のあるアプリケーション、とボードあたり300Gigaflopsの潜在的な計算能力で、本当にクールな部分はどんな種類の創造的ビジョンが可能になるのか確かめるだろう。

NVIDIAはまた、 新製品の開発にTegra K1 SoCを使用することができ、プロセスを容易にするためJETSONを採用することができるロボット工学や航空電子工学、医療機器会社等へのOEMでのJETSON TK1を標的としている。彼らが生産に入る準備ができたら、彼らはNVIDIAボードパートナーのひとつとして協力することで計算要素をカスタマイズすることができる。

その技術は、コアあたり1ドル、192単位の注文で現在、利用可能である。