世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


提 供

1月 4, 2016

HPCの歩み50年(第68回)-1999年(a)-

小柳 義夫 (高度情報科学技術研究機構)

情報科学技術部会は諮問第25号への答申を決定し、これに従って情報科学技術先導プログラムの重点領域が定められた。しかしその効果は振興調整費が若干付いた程度であった。他方、アメリカのPITACは第1期の報告書で情報技術の国家的意義を高らかに謳い、今後5年間にITの連邦予算を倍増させることとなった。企業では、IntelがPentium IIIを発表したが、Merced(Itanium)の開発は遅れに遅れ、AMDはそのすきにx86そのものの64ビット化の方向に動く。SGIの下部組織となったCray Divisionはいよいよ追い出されそうな空気となった。Tera Computer社は、8プロセッサのMTAをSDSCで稼働させた。

社会の動きとしては、1/1決済通貨としてのユーロ導入(現金のユーロは2002年から)、3/1日本初の脳死判定による心臓・肝臓移植、3/12金融再生委員会は15行への公的資金注入を正式承認、4/11統一地方選挙で石原慎太郎、横山ノックが当選、4/20米国コロンバイン高校銃乱射事件、5/1本州四国連絡橋、尾道・今治ルート開通、7/23全日空機乗っ取り、機長刺され死亡、8/9国旗・国歌法が成立、8/13産業活力再生特別措置法(日本版バイドール法)施行、8/14玄倉川中州でキャンプ中に流されて13人死亡、8/27筑波第一ホテル(現在のオークラフロンティアホテル筑波)エポカル開業、9/8池袋で通り魔殺人事件、9/21集集大地震(M7.7、台湾)、9/30東海村のJCOで臨界事故、10/26桶川ストーカー殺人事件、11/1富士山レーダー運用終了、11/28東名高速飲酒運転事故、12/20マカオが中国に返還、12/31パナマ運河返還など。1月にはだんご3兄弟が発表され、爆発的な人気を得た。東海村の臨界事故を受けて、通産省と科学技術庁は、11月5日、第2次補正予算で対策費1296億円を要求することが明らかになり、情報科学技術予算がその煽りをくらうのではないかと心配になった。

16世紀の占星術師Nostradamusは百詩篇第10巻72番に「1999年7の月に、天から恐怖の大王がやって来る」と書いたが、実際に1999年になって話題となった。五島勉が『ノストラダムスの大予言』(祥伝社、1973年)でセンセーショナルに取り上げたことの影響が大きい。

個人的には前年末に顧問を任命された教皇庁文化評議会のアジア会議が2月1~3日にタイのバンコックで開催され、日本の宗教状況について1時間ほど講演した。質疑応答が2時間もあり、ビックリした。1997年にタイ・バーツの暴落が引き金となったアジア通貨危機により、不動産バブルが吹き飛び、工事中の高層ビルはそのまま屍となったが、高速道路を走ると工事が中断しているビルがたくさん見えた。その数は508棟に上ったという。11月18~20日には教皇庁文化評議会の総会がローマであり、これにも出席した。そのためSC99を欠席することになった。伊英仏西の4カ国語が公用語で、同時通訳はあったが、なかなかついて行けなかった。2000年はカトリックでは大聖年(Grando santo anno)ということで、12月22日から翌年1月5日にかけて、エルサレム、ガリラヤ、ローマ、アシジを家内と巡礼した。まあ団体観光旅行である。「2000年問題」の1月1日のグリニッチ時間午前0時には飛行機に乗っていたくなかったが、幸い飛行機上ではなく、ローマのホテルで飲んだくれていた。

日本政府の動き

1) 情報科学技術部会・委員会
1997年から始まった科学技術会議の情報科学技術部会は1999年2月24日第16回の最後会議を行い答申案について議論した。部会の結論は科学技術会議に送られ、6月2日に内閣総理大臣に対して答申が出された。この中で先導的プログラムが提唱された。

正式の答申が出る前であったが、「情報科学技術の戦略的推進に関する懇談会」が設置され、3月21日に会議が開かれた。正式答申前なので懇談会の形を取った。答申後、科学技術会議政策委員会の下に情報科学技術委員会が正式に設置され、筆者も委員となった。6月10日に第1回委員会が開かれ、先導プログラムについて議論し、重点領域検討WGを立ち上げた。主査は土居範久(慶応大)、委員は後藤敏(日本電気)、諏訪基(電総研)、中村道治(日立)、西村吉雄(日経BP)、林弘(富士通)、古濱洋治(通総研)、松田晃一(NTT)、米澤明憲(東大)と筆者である。6月中に3回の会議を開き、報告書をとりまとめた。7月5日に7月14日締め切りでパブリックコメントを求めた後、7月16日の第3回情報科学技術委員会で情報科学技術先導プログラムの重点領域を設定した。設定された3つの重点領域は以下の通り。

(1) 安全で豊かなネットワーク社会の構築
【重点技術項目:フレキシブル・ネットワーク技術、モバイル・コンピューティング技術、セキュア・ネットワーク技術、ネットワーク・サービスプラットフォーム基盤技術、先導的ネットワークアプリケーション、ネットワーク社会の経済的・社会的影響に関する総合的研究】
(2) 人にやさしい情報システムの実現
【重点技術項目:バリアフリー情報システム技術、人間重視ヒューマンインタフェース技術、人にやさしいソフトウェア開発技術】
(3) 先端的計算によるフロンティアの開拓
【重点技術項目:統合シミュレーション技術、可視化技術、並列分散ソフトウェア技術、アーキテクチャ技術】

まあ、何でも入るといえば何でも入るというところである。ただ、(3)で「先端的」といいながら「高性能コンピュータ開発」というようなキーワードが入っていないことが注目される。

この後、筆者がびっくりしたのは9月の情報科学技術委員会である。このとき、各省庁から担当者が次から次へと登場し、自分の省の平成12年度(2000年度)の予算案において重点領域に関連した項目がいかに多くあるかという「ご説明」が行われた。各省が重点領域決定前にまとめた予算案であるにもかかわらず、説明によるとものすごい額の予算(1.2兆円)を重点領域に充てていることになる。いささか辟易とした。「牽強付会」(こじつけ)とはこういうことかと実感した。

この重点領域を「重点公募領域」の一つとする平成12年度科学技術振興調整費の募集が行われ、11月5日に締め切ったところ27課題の応募があった。12月20日の第5回情報科学技術委員会において、6課題の推薦を決定した。1件数億円程度なので、ペタフロップスマシンを建設するなどという景気のいい課題はやりようがなかった。

2) 日本のビル・ゲイツ
上の流れとも関係あると思われるが、8月末、通産省が「未踏ソフトウェア創造事業」という天才級の個人を対象とする事業を概算要求するというニュースが流れた。関係者の話では、大臣に4回もレクチャーに行ったが、大臣以外が皆反対で困った、とのことである。「日本のビル・ゲイツを育てる」という触れ込みであったが、ゲイツがソフトウェアの天才かどうか?結局このプロジェクトはIPA(情報処理振興事業協会、現在の情報処理振興機構)の事業として実現し、2000年度から始まった。2008年からは若い人材の発掘・育成に重点をおいて再編成し、「未踏IT人材発掘・育成事業」として現在も継続している。

3) ACT-JST
1998年に始まったJST(当時は、科学技術振興事業団)のACT-JST(計算科学技術活用型特定研究開発推進事業)は、1999年度は予算が少なくたった4課題が新規採択されただけだった。1998年度に、通常の課題が17件,期間1年の短期集中型が50件採択されたことから見ると大幅な減少であり、委員から文句が出た。

JSTの科学技術情報流通促進事業に対する評価部会(部会長、神沼二眞)が行われ、筆者も委員を務めた。流通促進事業はJSTの前身の一つである「科学技術情報センター(JICST)」の流れを汲む事業である。1997年のところに書いたようにACT-JSTは、ERATOやCRESTとは異なりこの事業の一部として行われていた。11月19日の第4回会議(筆者は欠席)で、委員から「高速ネットワークを活用する資源共有型研究開発の資源とは何か。」という質問があり、担当理事から「ネットワークとコンピュータ資源及びネットを組んで参加する各研究機関がすでに保有されている計算資源を主に指している。」という回答があったが、ネットワークの活用ということが審査の基準として生かされていない、というような批判も出た。別の委員から「JSTが行ってきたJSTの研究情報データベース支援事業とどういう関係があるのか。」とさらに質問があった。もっともな疑問である。理事からは、「日本発の計算科学活用型のソフトウェアが非常に少ないことから、研究支援という形よりは、ある意味では基礎研究と同じような次元でソフトウェア開発に力を入れている」とのことであった。4分野に分けると、横断的なものが生きてこないというような意見もあった。1年目や2年目の終りで審査して、駄目なものは切ったらいい、という意見も出た。

4) 学振のチェコ訪問団
日本学術振興会の視察団としてチェコのプラハを12月12~16日に数人で訪問した。元共産圏なので、アカデミーの力が非常に強いのが特徴である。コンピュータ関係では、アカデミーの情報理論自動制御研究所を訪問したが、数学的理論的な研究が中心という印象を受けた。説明では産業界との連携も強調していた。筆者にとってチェコは初めてであったが、カレル大学学長もつとめた神学者ヤン・フス(1369頃~1415年7月6日)の人気には圧倒された。かれは当時のカトリック教会に反逆して拘束され、世俗の勢力に引き渡され焚刑に処せられたが、ちなみに2015年はその600年記念で、ローマ教皇は記念式典に特使を送ったとのことである。時代が変われば変わるものである。

5) 地球シミュレータ

1998年4月に宇宙開発事業団と日本原子力研究所による地球シミュレータ開発の新たな推進体制が生まれたが、1999年3月、海洋科学技術センターはこの2法人との間で協定を結び、地球シミュレータ開発の中核機関に加わることとなった。同時に設置場所の検討も進められ、筑波や青海などの候補の中から、横浜市神奈川区の神奈川県工業試験場の跡地を選定し、10月に起工式を行った。また、要素技術の試作(1998年8月~1999年3月)に続いて、1999年5月から詳細設計が始められた(2000年1月まで)。」

6) 通商産業省の動き

答申25号の流れの一つかと思われるが、このころ通産省でも機械情報産業局電子機器課を中心に計算科学やHPCの動向を見定め、省としての基本姿勢を定めようとの動きがあった。「コンピュータ関連基盤技術開発に関する調査研究」と名付けられ、2010年頃までに必要な最先端コンピューティングを実現するための関連技術にかかわる研究開発プログラムの策定を行った。

a)次世代情報基盤技術研究会

このため、HPCやデバイスなど関連の産官学の有識者から構成する研究会によって検討を進めることになった。当初は「高速化・大容量化に関する研究会」などと呼ばれており、野村総合研究所が事務局を担当した。まず4月14日午後には通産省別館に若手研究者が集まり、「高速化・大容量化に関するブレインストーミング」が開催された。その後、「次世代情報基盤技術研究会」と名付けられ、7月30日から5回にわたって開催された。委員長は田中英彦東大教授、大学からは村岡洋一(早大)、荒川泰彦(東大)、小柳光正(東北大)と筆者、産業界からは松本寛(日本電気)、小林二三幸(日立)、三浦謙一(富士通)、武田喜一郎(ソフテック)、長澤文夫(セゾン情報システム)、電総研から坂本統徳、大蒔和仁が委員を務めた。この研究会の結論は「次世代情報基盤技術の技術開発戦略」として1999年11月付で発表された。

b) コンピュータ・シミュレーション開発体制検討委員会

上記研究会のいわばワーキンググループとして、表記委員会が設置され、1999年9月1日から2000年1月11日まで5回の会合を行った。委員長は筆者、大学からは中村宏(東大)、朴泰祐(筑波大)、産業界からは稲上泰弘(日立)、田原伸夫(富士通)、渡辺貞(日本電気)、工業技術院関係からは秋山泰(RWCP)、関口智嗣(電総研)、佐藤三久(RWCP)、寺倉清之(先端情報計算センター)、三上益弘(物質工学研)、長嶋雲兵(融合研)が委員を務めた。事務局は(財)日本システム開発研究所が担当し、各産業分野でのヒアリングを行った。これに基づき、シミュレーション技術の高度化を検討し、重点領域と実現化方策を検討した。検討結果は、「コンピュータ・シミュレーション研究開発のあり方に関する調査研究報告書」として、2000年3月付で公表された。手法面の重点開発領域としては、高精度化、新しい計算モデル、異なる手法の統合化技術、データマイニングなどを研究開発項目として挙げた。

日本の学界の動き

1) Hokke-99
第6回「ハイパフォーマンスコンピューティング,アーキテクチャ,オペレーティングシステムの評価」に関する北海道ワークショップ (Hokke-99)は、1999年3月4~5日に、「Java および Global Computing の性能評価」をテーマに、前年と同様札幌市エレクトロニクスセンター プレゼンテーションルームで開催された。主催は計算機アーキテクチャ研究会、ハイパフォーマンスコンピューティング研究会、システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会であった。講演は26件。筆者は野暮用が重なり欠席。

2) JSPP’99
第11回並列処理シンポジウム(JSPP’99)は6月9~11日につくば国際会議場(愛称:エポカルつくば、1999年6月1日に開館したばかり)で開催された。主催は情報処理学会・計算機アーキテクチャ研究会、システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会、アルゴリズム研究会、プログラミング研究会、ハイパフォーマンスコンピューティング研究会、電子情報通信学会・コンピュータシステム研究専門委員会、データ工学研究専門委員会、日本ソフトウェア科学会・オブジェクト指向コンピューティング研究会、協賛は人工知能学会、日本応用数理学会、超並列計算研究会。実行委員長は瀧 和男(神戸大)、副委員長は中田 登志之(NEC)、プログラム委員長は中島 浩(豊橋技科大)、幹事は本多 弘樹(電通大)であった。基調講演は、「気象・気候の数値シミュレーション」 松野 太郎(地球フロンティア研究システム)。懇親会は少し離れたつくば山水亭であった。この回では新しい試みとして、「エキシビション」(企業展示)を企画した。

3) PSC 99
1994年から始まったJSPP並列ソフトウェアコンテストは、1999年は金田康正(東大、大型計算機センター)を委員長として行われた。使用できる並列コンピュータは,日本電気(Cenju-4),日立製作所(SR2201),富士通(AP3000),NKK(Exemplar),日本IBM(RS/6000 SP),サンマイクロシステムズ(Enterprise)の6種類とだいぶ増えた。問題は4次元ベクトルのソート問題であった。

 

Cenju-4 SR2201 AP3000 Exemplar RS/6000 SP E10000
予選結果提出チーム 18 12 9 9 11 12
予選通過 7 7 8 6 10 12
完走 3 3 5 4 4 11
1位 柴田裕一郎他(慶応) 吉本芳英(東大理) 吉本芳英(東大理) 吉本芳英(東大理) 吉本芳英(東大理) Henry Johan(東大理)Niko Demus Barli(東大工)
2位 石原誠(山梨大) 蓬莱祐一郎(東大理) Niko Demus Barli(東大工)Henry Johan(東大理) 柴田裕一郎他(慶応理工) Niko Demus Barli(東大工)Henry Johan(東大理) 蓬莱祐一郎(東大理)
3位 中嶋海介他(浅野高校) 遠藤敏夫(東大理) 遠藤敏夫(東大理) Henry Johan(東大理)Niko Demus Barli(東大工) 遠藤敏夫(東大理) 林田守広(東大理)

入賞者がかなり固定化し、東大関係者が多くを占めているのが特徴である。私立浅野高校(横浜市)チームの上位獲得は注目される。顧問の沼澤康夫先生が国語担当ということで再度驚いた。参加者の詳しい所属は以下の通り。エントリ番号順。

02 遠藤 敏夫 東京大学大学院 理学系研究科 情報科学専攻 D2 米澤研究室
18 蓬来 祐一郎 東京大学 理学部 情報科学科 B4
33 石原 誠 山梨大学 工学部 電子情報工学科 B3
36 Niko Demus Barli 東京大学大学院 工学系研究科 田中(英)・坂井研究室、Henry Johan 東京大学大学院 理学系研究科 情報科学専攻 西田研究室
37 林田 守広 東京大学 理学部 情報科学科 B4
61 中嶋 海介・三廻部 大・加藤 周作・海野 賢・鈴木 尚宏・天野 史明・村田 純 ・竹中 彰一・内村 創   私立浅野高等学校 2/3/3/3/2/2/2/1/1 年 (クラブ活動:物理部)
66 柴田 裕一郎・岩井 啓輔・若林 正樹、慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 D2天野研究室
69 吉本 芳英 東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 D3 塚田研究室

4) SWoPP 99
1999年並列/分散/協調処理に関する『下関』サマー・ワークショップ(SWoPP’99)SWoPPは、8月3~5日に海峡メッセ下関で開催された。参加者302名(大学229名、企業43名、研究機関等30名)で、発表は127件であった。 主催は、電子情報通信学会 コンピュータシステム研究会(CPSY)、電子情報通信学会 フォールトトレラントシステム研究会(FTS)、情報処理学会 計算機アーキテクチャ研究会(ARC)、情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会(OS)、情報処理学会 ハイパフォーマンスコンピューティング研究会(HPC)、情報処理学会 プログラミング研究会(PRO)であった。

5) 数値解析シンポジウム
第28回数値解析シンポジウムは、1999年6月10~12日に日光湯元・国民休暇村で開催された。担当は筑波大学佐々木研究室で、参加者は72名。

6) 数理解析研究所
京都大学数理解析研究所において、田端正久(九州大)を代表者として研究会「偏微分方程式の数値解法とその周辺」が1999年11月17~19日に開催された。発表論文は講究録No. 1145に掲載されている。

7) PDC
並列分散処理研究コンソーシアム(PDC)では産業界と連携して並列処理の応用の研究を進めて来たが、3月15~16日には、1998年度総括のPDC報告会が東大工学部で開催された。工学部14号館ロビーではいくつかのデモも行われた。前日が東大後期入試となり、準備がやりにくかった。湯淺太一(京大)を座長として、パネル討論会「PDCは何を生み出しつつあるか」が開かれた。

1999年度は最終年度となった。筆者の属したカテゴリー4(代表、村岡洋一)は8名からなり、筆者のグループは「不規則構造の疎行列を係数とする線形計算」をテーマとした。具体的には、疎行列非対称固有値問題、疎行列正定値係数連立一次方程式、MGCG法、2次元3角メッシュ上のMG法などを含むParasuitというパッケージを納めることとした。PDC全体で集め、これを最終成果物としてCD-ROMに焼いて参加企業に配布することとなった。

日本の学界の動きの続きは次回。国内では未来開拓「計算科学」が中間評価を迎えた。アメリカ大統領直属の諮問委員会PITACは第1期の最終報告者をまとめ、情報科学技術関係の予算の大幅増加を答申した。富士通はVPP5000シリーズを発表する。

(タイトル画像: 平成11年度に実施された主な情報科学技術分野の研究課題 出典:文部科学省ホームページ)

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