電力管理のためのエネルギー認識MPI通信ライブラリ
John Russell

MPI通信ランタイムはエネルギー認識に設計することができるだろうか?性能のロス無しにMPIコール中にエネルギーを削減することができるだろうか?これはオハイオ州立大学のDhabaleswar K. (DK) PandaがTop500のウェブサイトの投稿において簡単に検証している2つの質問だ。” Designing Energy-Aware MPI Communication Library: Opportunities and Challenges”
もちろん、電力はエクサスケール・システムに向かうことにおける大きな問題だ。OSUの教授で計算機科学・工学の著名な学者であるPandaは電力管理に関する支配的な現在のアプローチについて次のように指摘する。「エネルギー消費に関して、通信ランタイムをブラックボックスのように扱っています。これらの技術のいくつかはDVFSを使ってアプリケーションの通信フェーズのエネルギー消費を減少させています。しかし、このような粗粒度のアプローチでは非効率な通信性能をもたらし、したがって、アプリケーション全体の実行時間を増やしているのです。」
オハイオ州立大学とノースウェスト国立研究所の学生論文[i]を引用して、Pandaは電力管理もまたエネルギー認識MPI通信ランタイムを設計することで対処できるかもしれないと示唆している。この著者は、DVFSおよび/またはコア・アイドリングを使って、より低いエネルギーレバーを適用することでエネルギーを節約するためにMPIコールにおけるたるみを利用する設計セットを提案している。
投稿では、Pandaは次のようい記述している。「例えば、Graph500アプリケーション・カーネルでは、2,048プロセス使って、MPIランタイムが性能の影響を最小限に抑えて41%のエネルギー節約を達成できることが実証されています。」
完全な投稿は次のリンクから。http://www.top500.org/blog/designing-energy-aware-mpi-communication-library-opportunities-and-challenges/
[i] A Case for Application-Oblivious Energy-Efficient MPI Runtime, Proceedings of the International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage and Analysis , Nov 2015 (Best Student Paper Finalist)
写真: Shutterstock