2月 21, 2016
スーパーコンピューターを用い大腸がんの進化原理を解明
九州大学病院別府病院の三森功士教授と、HPCI 戦略プログラム 分野 1「予測する生命科学・医療および創薬基盤」プロジェクトの東京大学医科学研究所の新井田厚司助教、宮野悟教授、および大阪大学大学院医学系研究科の森正樹教授らの研究グループは、大腸がんが非常に多様な遺伝子変異を持つ、不均一な細胞集団から構成されていること、またがん細胞の生存とは関係のない遺伝子変異の蓄積による「中立進化」よってこのような腫瘍内不均一性が生まれることを、大規模遺伝子変異解析とシミュレーションにより明らかにした。今回の成果は、がんに対する新しい治療法や治療戦略を生み出すための基盤にな ると期待されている。
本研究の成果は 2016 年 2 月 18 日(木)午前 11 時(米国太平洋時間)に米国学術誌「PLOS Genetics」 で掲載された。
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ソース:九州大学