6月 22, 2018
【富士通、理研】ポスト京のCPUの試作チップが完成、機能試験を開始
富士通株式会社と理化学研究所が共同で進めている、文部科学省がスーパーコンピュータ「京」(以下「京」)の後継機として推進するポスト「京」の開発について開発状況を公表した。富士通はポスト「京」の中核となるCPUの試作チップを完成し、機能試験を開始した。
ポスト「京」は科学技術のみならず様々な社会課題の解決に向け、幅広いアプリケーションの性能を引き出す世界最高水準のスーパーコンピュータを目指している。その実現に向け、CPUには広く普及しているArm®命令セットアーキテクチャ(ISA:Instruction Set Architecture)を採用し、スーパーコンピュータ向けに新たに策定された拡張命令を実装した。さらに、「京」で実現された高いメモリバンド幅と倍精度演算性能をより強化するとともに、AIなどの分野で重要となる半精度演算にも対応している。今回、このように設計したCPUの試作チップにおいて初期動作を確認したことで、システム開発における重要なマイルストーンを順調にクリアしたこととなる。
富士通と理研は、今後も引き続きポスト「京」の完成、共用開始に向けて開発を進める。
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ソース:富士通