世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


12月 10, 2013

SCフラッシュバック:ガリウム砒素とSeymour Cray

HPCwire Japan

コロラド州デンバーでの今年のスーパーコンピューティング会議において、このイベントの25周年を記念して、我々は、スーパーコンピューティングの偉大な歴史を幾つか振り返った。我々は、スーパーコンピューティングの父自身からのスピーチ以上にこれを行う良い方法は考えられない:Seymour Cray。

1972年には、Seymour Crayは、Cray Researchを設立し、Cray-1、Cray-2およびCray-3システムの設計を担当していた。何十年もの間、Crayは、最初のベクトル型 スーパーコンピュータ、Cray-1を含む世界最速のシステムを構築した。Cray-3は、シリコンの代わりにガリウム砒素をさいようすることにより、規 模のより高い性能を達成することであったが、最終的に革新的な材料は、その解決以上の問題を作り出してしまった。

 

フロリダ州オーランドでの1988年のスーパーコンピューティング会議で、Seymour Crayは、「ガリウム砒素のすべてとは?」と題する講演を行った。彼の魅力的な講演のビデオがYoutubeで後世のために生き残っている。ロスアラモス国立研究所のNorman Morsは、ステージ上でSeymour Crayを紹介した。Cray Researchが、まだ創業初期だった1970年代初頭に、スーパーコンピューティングに興味を持つ主要な組織はかなり限られていた、とMorseは説明した。それらの組織の中に、ロスアラモスのひとつであったエネルギー研究所部門、航空宇宙機関、国家安全保障局が含まれていた。

この記録から約20年後、スーパーコンピューティングへの関心が大幅に成長していた。1988年まで、多くの組織はその活動を支援するためにスーパーコンピュータを使用しており、世界中に数百のスーパーコンピュータが散在していた。

このビデオでのSeymour Crayは、上機嫌で、パルス技術、磁気回路パスおよび半導体として使用した場合のガリウム砒素のスカラープロパティを含む、幅広いトピックをカバーしている。彼は、最初のベクトル型スーパーコンピュータCray-1から、革新的なアイデアで構成されるCray-3まで、Crayスーパーコンピュータを描写するように、歴史のこの重要な部分はを深い技術的知識を持った男が明らかにする。

1988年頃のCrayのロードマップ

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