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6月 17, 2019

TOP500発表 2019年6月 上位にほぼ変化なし、ABCIは8位にダウン

HPCwire Japan

2019年最初のTOP500リストが発表された。TOP10の変化は少なく、TOP3については変化がなかった。唯一新たに追加されたのはテキサス大学のTexas Advanced Computing CenterのFronteraシステムで今回5位にランクされている。FronteraシステムはDellEMC社製のクラスタシステムで、Intel Xeon Platinum 8280プロセッサを搭載したDell C6420システムで今回23.5ペタフロップを計測している。

前回のTOP500からアップグレードしたTOP10内に入ったのは2システムあり、1位のSummitシステムはコア数を2,397,824コアから2,414,592コアにと0.7%増加させ、性能を143.5ペタフロップスから148.6ペタフロップスと3.6%向上させている。

前回から性能を向上させTOP10に入ったのはローレンスリバモア国立研究所のLassenでコア数を248,976コアから288,288コアに増強し、性能を15.4ペタフロップスから18.2ペタフロップスに向上させてTOP10に入った。このLassenシステムは同じローレンスリバモアに設置されたSierraシステムの姉妹機であり、IBM Power9/NVIDIA V100 GPUシステムで、 Sierraが機密システムであるのに対してLassenは公開システムとなっている。

我が日本のABCIシステムはFronteraが5位に入ったために1ランク下がり、7位から8位に落ちている。