7月 22, 2022
【京都大学】AIとスーパーコンピュータで広大な銀河地図を解読
西道啓博 京都大学基礎物理学研究所特定准教授(兼:東京大学客員科学研究員)、小林洋祐 アリゾナ大学博士研究員、高田昌広 東京大学教授、宮武広直 名古屋大学准教授からなる研究チームは、現在世界最大の銀河サーベイであるスローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)から得られた銀河の3次元分布(地球から見た奥行き方向および2次元角度方向)のデータと、宇宙の大規模構造の理論模型を比較し、「宇宙論パラメータ」と呼ばれる、宇宙の性質を決める基本的な物理量を測定した。これを行うために、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイⅡ」を用いて様々な宇宙論パラメータを仮定して宇宙の構造形成シミュレーションを実行し、その大規模データを人工知能(AI)技術のひとつであるニューラルネットワークに学習させることで、任意の宇宙論パラメータに対する理論計算を高速かつ高精度に実行できるソフトウェアを開発した。
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ソース:京都大学