調査でHPCの痛いポイントが判明
Tiffany Trader
HPCのコンサルティング会社であるX-ISSはSC14で実施したHPCシステムの運用と管理の課題に関する調査の結果を発表した。参加者は質問に対してゼロ(問題なし)から10(重要な問題)の間でポイントを付けている。
質問はHPCの課題、もしくはHPCのインストール、管理およびサポートに関する「HPCの痛い所」の範囲をカバーするようにできている。
最近のブログ投稿において、X-ISSは調査方法と統計の概要を提供しており、さらに詳細については今後数ヶ月の間に公表すると述べている。
合計で80の調査回答を得たが、使える程度に完成しているのはたった54の記録だけであった。HPCシステムのノード数の範囲は2から20,000ノードで平均ノード数は1,970だった。共有ストレージは25 GBから40PBだった。
全回答者の共有ストレージの合計は144PBで、21の回答者が1PB以上を所有していた。InfiniBandファブリックは回答者の83パーセントが利用していた。
10個の質問はハードウェア、ワークロードの特性、スタッフ、コンプライアンス、セキュリティなどに関連した問題をカバーしている。質問1と2については最初の結果報告の中でカバーされている:
質問1はHPCクラスタをエンタープライズのインフラに統合する場合の入力を求めている。様々な結果があり、22パーセントはエンタープライズへの統合は問題無かったと回答し、8以上の痛みがあったと回答したのは三分の一を少し超えている(34パーセント)。
質問2はマルチベンダーハードウェア、クラスタ管理およびスケジューラに関するフィードバックについて尋ねている。
この質問の回答はかなり分散しているが、特に52パーセントが5以上と十分に課題であると評価しており、7パーセントが10と回答し、19パーセントが問題ないと回答した。X-ISSの意見では、「マルチベンダーハードウェア、クラスタ管理およびスケジューラの高い多様性は多くの場合、より多いスタッフ人数の要求、低い標準化、サポート対応時間の遅延、低いHPC基盤の実績を引き起こすこととなるのです。」
すべての結果についてはhttp://www.x-iss.com/blog/hpc-pain-points-survey/を参照。