LSU、インタラクティブ・スーパーコンピュータを発表
Tiffany Trader

インタラクティビティは、今日の超接続社会の特徴であり、インタラクティブ(対話型)・スーパーコンピュータが生まれるのは時間の問題だった。この技術は2011年からLSUで開発中であり、当時、ルイジアナ州立大学(LSU:Louisiana State University)の計算技術センター(CCT:Center for Computation & Technology)の研究者らが対話型システムがどのようなものなのか、さらに重要なのは何ができるのか、について概念化を始めた時だった。
これらの活動は、全米科学財団から100万ドルの助成金によって、新たなクラスのマシンと、ギリシャ神話の実践の女神、Meleteと名付けられた世界初のインタラクティブなスーパーコンピュータの一つを先導することである。このインタラクティブ指向で、豊かなソフトウェアを持つ計算クラスタは、研究室や教室での共同研究を支援する具体的なインタフェースを備えている。 プロジェクトは、CCTの主任研究者、Brygg Ullmerと5大学11部門にわたる40名の共同研究者のチームが率いている。
「教室、研究室そして会議室において、現在教職員は、ラップトップまたは演台上のPCの限られた機能のリアルタイム・インタラクション、もしくは全くのインタラクションの無いもののどちらかを選択しています。」とLSUのコンピュータ・サイエンスの准教授でもあるUllmerは言った 。 「ハリウッドを通じて、誰もが大規模計算シミュレーションの潜在能力に気づいています。私たちは、インタラクティブなハリケーン・シミュレーション、髪の流れやアニメーションなどのパワーの一部を、教室や研究会議で学生や教職員が実際に操作や経験ができるようにしたいと思っています。」
CCTのITコンサルタントとコンピュータ・サイエンスの非常勤教員、Chris Brantonは、標準的なHPCクラスタとMeleteの違いについて説明した。
「概して、高性能コンピュータは、複数のスレーブノードと結合された1台のヘッドノードを備えています。」とBrantonは言った。「対照的に、Meleteは、ヘッドノードに加えて、幾台かのインタラクティブ・フェース・ノードを備えています。これらは、動的であるスクリーン、受動である印刷されたビジュアル、アドレス可能なLED、およびその他のインタラクティブな要素の組み合わせで構成されています。これらは、CCTとLSUキャンパスの両方にある研究室、会議スペース、そして教室に設置が計画されており、承認されたユーザーによるマシンのインタラクティブな操作が可能です。」
Meleteは、より多くのユーザへHPCの利益を開放する。プロジェクトは、計算生物学、材料学、数学、工学、芸術など幅広い分野を対象としている。
ユーザ・コメントのサンプリングがインタラクティブ・デザインの将来性を明らかにしている。
「Meleteは、私たちが良いものを引き出すのを助けます。」とLSUの化学の教授で共同出資者のLes Butlerは言う。
「ワークステーションに我々をつなぐコーヒーショップへ行き来する間に、データセットの特徴を発見することができます。」とButlerが付け加えた。
NSF受賞者の要約によると 、プロジェクトは2015年8月31日まで実施されることとなっている。