11月 15, 2016
東大・筑波大スパコンが「京」を抜いて国内1位に 最新TOP500
毎年恒例のスパコンの国際会議Supercomputing 2016が米国ソルトレークシティーで開催されるのに合わせ、世界のスパコン性能を競うTOP500リストが更新された。
TOP10の中では1位から4位に変化は無かったが、今回5位に米国エネルギー省のCoriシステムが入り、そのピーク性能は約27.9 PFLOPSである。Coriはエネルギー省が行っているエクサスケール・プロジェクトのひとつである。(詳しくはHPCwire Japanの記事を参照。)
また6位には何と日本のスパコンが新たに入っている。これは東京大学と筑波大学が共同で進めている最先端共同HPC基盤施設で導入したものだ。システムはOakforest-PACSと名付けられており、ピーク性能はこれまで日本で最高速であった「京」の11 PFLOPSを遥かに凌ぐ25 PFLOPSである。(関連記事) 2011年の6月に「京」がTOP500でセンセーショナルに登場してから5年で日本の1位の座を去ることとなった。
また前回、中国のエントリ数がアメリカを抜いたのに驚いたが今回は中国と米国がそれぞれ171システムとなった。この2カ国で全体の三分の二を占めていることとなる。日本のエントリ数は27で前回の29エントリから2システム減少した。
さらなる分析は後日。