Intersect 360:2021年のHPC業界は440億ドル
HPC業界における世話や持続的な成長が益々、商業市場部門の手の中になりつつある。特に、ハイパースケール企業や、AIやディーブラーニングなどが、壮観ではないにしても、 2021年以降の市場の健康で安定した拡大を推進している。

これらは、フランクフルトで開催されたISCカンファレンスでHPC業界ウォッチャーであるIntersect 360 ResearchのCEO、Addison Snellによって発表されたトップライン調査結果の一部である。Snell
の主な調査結果は次のとおり。
- 全世界のHPC市場(サーバー、ストレージ、ソフトウェアなど)は2016年に356億ドルに達し、2015年から3.5%増加した。
- サーバは最大のコンポーネントで、115億ドルに達した。
- サーバが2015年から3.3%成長した一方、ストレージシステムは5.0%の健全な成長を達成した。この成長は民間ユーザによってのものだったとSnellは述べている。
- 総市場は、年平均成長率4.3%増で2021年には439億ドルになると予測されている。産業部門の年平均成長率は6.5%で政府系は2%、学術系はフラットと予測されている。
- 政府系は総市場の26%を占めている。
Snellによれば、2016年の3.5%の成長率は、2014年から2015年にかけての9%の成長率(主にストレージ部門の拡大による)から大幅な下落であるとしている。来年の全体的な傾向:2021年からそれ以降の長期的な中庸で安定した成長を見ている。
HPCサーバベンダーの中でHPEは、HPCサーバの販売でも引き続きリーダーシップを発揮し、2位のDell EMCの26.4%を上回る市場シェアである33%以上を獲得している。 HPEのリードは、HPEが昨年買収したSGIの販売を組み込むことによって、「2つのポイント」によって後押しされている。SGIは過去Lenovo、IBM、Crayに続いていた。IBMは、x86サーバ事業をLenovo(現在市場の6.9%)に売却すると発表するまでは、HPCサーバのトップセラーであったのはたった2年前のことで、LenovoはIBMから取得した市場シェアでよりも下回っている。
ソース:Intersect 360
ストレージ部門では、Dell EMCが24.4%のシェアを維持し、NetAppは少し落ちて15.8%のシェアを達成し、HPE、IBM、HDSの順となっている。 DDNは3%、シーゲイトは2.9%と報告されている。
Snellは、商業分野ではAIとディープラーニングがHPCの原動力であると強調した。
「ディープラーニングとAIは多くのHPCのような投資を促進し、たくさんのGPU、Infinibandなどを使用しています。」と語った。 「Baidu、Google、Amazon、Facebook、Microsoftなどのハイパースケール企業が主導しています。伝統的なHPC企業は、ディープラーニングとAIを見ているかもしれませんが、別の方法で使ったものと大きく異なることはありません。予算の大幅な変化は見られません。公共のスーパーコンピュータの主要施設でさえ、大きな変化は見られていません。」
新しいスーパーコンピュータにお金を使った可能性があると彼は言っており、「AIをやる計画があり、他で買うのと同じようなスーパーコンピュータなのです。」
非ハイパースケール企業の中では、民間企業におけるHPC成長率は金融サービス部門、製造業、石油、ガスの順であると述べた。
Snellによると、この調査の最も驚くべき発見は、パブリッククラウドにおけるHPCの市場への取り込みがないことだ。昨年の低いベースから始まり、Intersect360は当初予想されていた10%の成長ではなく、6.4%の成長を報告していた。彼は、パブリッククラウドプラットフォームにワークロードをかけるジョブは市場がまだ選択的なままであり、日々の生活の中における交通手段の決定に似ていると主張している。通常、自分の車を運転するのが最も理にかなっているが、時にはタクシーを使ったり、電車や飛行機を使うのが最良の選択であることもある。同様に、組織が自分のHPC機能を使用するのが最も理にかなっているという。
Snellは、パブリッククラウドはHPC市場の2.5%を占めており、アマゾンが最大のシェアを占めており、パブリッククラウドサービスプロバイダの中で2番目にMicrosoft AzureがGoogleを追い抜いたことを「合理的に確信している」と付け加えた。その次がIBM Softlayerとなる。