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9月 13, 2017

EU、ARM+FPGAのエクサスケール計画に2,000万ユーロの資金提供へ

HPCwire Japan

Tiffany Trader

バルセロナ・スーパーコンピュータセンターに水曜日(9月6日)、2,000万ユーロを三年半以上に渡るエクサスケールに焦点を当てた研究開発に投資するEuroEXAプロジェクトの立ち上げに16のパートナー達が集まった。

Horizon 2020プログラムに率いられ、EuroEXAは、ARM CortexプロセッサとXilinx Ultrascale FPGAをベースとした完全なHPCシステムを開発するために、ExaNeSt、EcoScale、ExaNoDeの3つのパートナープロジェクト拾い上げる。目標は2020年までにエネルギー効率の高いペタフロップスシステムを導入し、2022年から2023年の間にエクサスケール能力を達成するための道筋を拓くことである。

欧州委員会は、「アプリケーション、システムソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、ストレージ、液体冷却、データセンター技術に渡る研究、イノベーション、アクションを包含するEuroEXAグループのプロジェクトに5,000万ユーロの投資を計画している。」と語った。

マンチェスター大学のコンピュータ・アーキテクトのJohn Goodacre教授は次のように述べている。「次世代コンピューティングとエクサスケールHPCの要求を実現するために、既存のプラットフォームのコンポーネントを単純に最適化することは不可能です。 EuroEXAでは、歴史的な抽象化の非効率性を打ち破り、コンピューティングスタック全体で重要な革新とコデザインをもたらす総合的なアプローチを取ってきました。」。

EuroEXAは、現在のHPCプラットフォームの4倍の性能で4倍のエネルギ−効率を持つ、ピーク電力が30MWの枠内でピーク性能が400 PFLOPSの性能能力を持つ画期的なプラットフォームを設計するために、複数のヨーロッパHPCプロジェクトと、中小企業などのパートナー達であるFPGAデータフローの [Maxeler社]、インフラストラクチャーのための[Icetope社]、HPCツールの[Allinea社] 、そしてメモリのボトルネックを崩壊させる[ZeroPoint Technologies社]などと一緒に設計することを目標としている。さらに、PUEのパリティ評価は、再生可能で液浸ベースの冷却を使用して1.0を目標としている

組み立てられて、運用可能なプロトタイプ・マシンは、気候/気象、物理/エネルギー、およびライフサイエンス/バイオインフォマティクス領域にわたるアプリケーションで検証される。

このプロジェクトは、ギリシャのコミュニケーション&コンピュータシステム研究所で統括されており、8カ国15のプロジェクトパートナーが参加している。

スペイン – バルセロナスーパーコンピューティングセンター
イギリス – ARM-UK、アイスホープ、Maxeler Technologies、マンチェスター大学、STFC Hartreeセンター、ECMWF(欧州中期気象予報センター)
ギリシャ – FORTH(研究技術のための基金Hellas)、Synelixis Solutions Ltd
ベルギー – IMEC
スウェーデン – ZeroPoint Technologies
オランダ – Neurasmus
イタリア – INFN(国立核物理研究所)、INAF(国立宇宙物理学研究所)
ドイツ – フラウンホーファー研究機構