世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


9月 14, 2020

ソフトバンク、ARMをNVIDIA社に売却へ

HPCwire Japan

ソフトバンクグループ株式会社は、Arm Limitedの全株式をNVIDIA Corporationに最大400億米ドル(約4.2兆円)で売却すると発表した。Armはソフトバンクが2016年9月に310億米ドルで買収したもので、売却が完了すれば90億米ドル程度利益を得ることとなる。Armプロセッサは米国のプロセッサ市場の寡占に対する対抗馬であっただけに今後の動きが注目される。しかし、Armの場合ISA(命令セットアーキテクチャ)を販売するのみで、プロセッサの生産自体はライセンスを持つ各提携企業が行っている。そのため、プロセッサの供給自体への影響は限定的だと考えられるが、米国がISAの供給自体を輸出制限するような措置にでた場合の影響が懸念される。Armプロセッサは富士通もライセンスを受けて生産しており、本年6月に世界一となったスーパーコンピュータ「富岳」にも搭載されている。


ソース:ソフトバンク