世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


10月 14, 2014

インド、7億3千万ドルの国家スーパーコンピューティング・ミッションを開始

HPCwire Japan

Tiffany Trader

世界規模の演算能力となるインドの計画は、70以上のハイパフォーマンス・コンピューティング施設から構成され、広大なスーパーコンピューティング・グリッドを構築する戦略をレイアウトする国の政府としての形をとっている。このプロジェクトは7年間で予定されており、7億3千万ドルの値付けがされてい(4,500億ルピー)。少なくとも3台のペタスケールマシンが予定されており、これは現在の国内の記録保持システムの40倍高速であり、最終的に推定される成果は25-30ペタフロップスの範囲となる。

Hindustan Timesレポートされたように、インドの財務省のパネルがこの国家スーパーコンピューティング・ミッションを承認しており、科学技術省と電子情報技術省の共同管理となる。しかし、このプロジェクトは正式な方針となる前に、インドの内閣で承認される必要がある。

権威ある先端計算開発センター(C-DAC)のセンター長であるRajat Moona教授は、このミッションを「トップ20位以内に入るスーパーコンピュータ・マシンを持つ願いの最初のステップ」だと特徴づけた。彼はまた、インドの科学者のトレーニング、および医薬、農業および技術における「自家製アプリケーション」の開発を助長することによって、研究の質と量をもつことができるという変革の影響について話した。

7年間のミッションは2つのフェーズから構成される:最初の3年間は、国中の研究・教育サイトにおける73カ所のネットワークシステムの建設である。残りの4年間は、ほんどの投資を使うアプリケーションの開発にフォーカスされる。

ミッションの鍵は、スーパーコンピューティングの能力としてのインドのランキングを上げることだ。そのため、最初のマシンの構築はペタスケールのスーパーコンピュータになり、国内初の「インドにおけるハイパフォーマンス・コンピューティングを数倍ブーストするものとなる」、と科学技術省の長官であるK VijayRaghavanは語っている。

これはスーパーコンピューティングの栄光におけるインドの最初の企てではない。2007年にはEkaスーパーコンピュータが世界の最高速スーパーコンピュータの第4位となりアジアでは最速となった。現在、インドはTOP500リスト内に9システムあり、2つは100位内にある。

インドの現在のトップの数値演算専用コンピューターである、インド熱帯気象研究所のiDataPlexはベンチマーク性能で719テラフロップスあり、TOP500リストの52位にランクされている。388テラフロップス(LINPACK)のPARAM Yuya-IIは国内第二位だ。2013年初頭にC-DACが明らかにしたが、このマシンは最新のTOP500リストの100位のスポットを保持する。

スーパーコンピューティングの腕前となると、インドはアメリカ、欧州連合、中国や日本に対抗したいと思っているが、これらの勢力がエクサスケールの到達に向けた主権争いをしている間、インドは同じタイムフレーム内でペタスケールのマシンを守備することを見ているのだ。しかし、ランキングよりもユーザビリティを重視するアプローチには言うことがたくさんある。途上国は画一主義的なスタント・マシンよりも高性能コンピュータのネットワーク化されたグリッドにおける価値をもっと見つけるべきだろう。