世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


11月 18, 2014

世界最大規模の天の川銀河シミュレーション

HPCwire Japan

11月12日ウェブリリースにて、オランダ・ライデン大学のユルン・べドルフ氏、シモン・ポルテギースズワート氏、国立天文台理論研究部の藤井通子特任助教(国立天文台フェロー)らの研究チームはアプリケーション「Bonsai」を開発し、18600台のGPU1を用いた計算により、これまでで最大規模の天の川銀河進化の数値シミュレーションを成功させたと発表した。計算に用いた粒子数は約2400億であり、この計算により初めて、天の川銀河の星の観測データと直接比較可能なシミュレーションデータを得ることができるようになった。さらにこのシミュレーションでは使用したGPUの数に対して単精度2で世界最速の実効性能324.77Pflops4(1秒間に2.477京回の計算)を達成し、このシミュレーションの性能と科学的意義が評価され、2014年のゴードン・ベル賞5のファイナリストとして選出された。


ソース:国立天文台