世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


7月 30, 2013

Linux財団、Top500候補を関連付け

HPCwire Japan

Nicole Hemsoth

スーパーコンピュータのTop500のリストの最初の具体化の後、間もなくLinuxが正式に誕生した。 それはついに、たった20年余りの時間が過ぎただけで、トップシステムのスーパーコンピューティングの世界のリストの96%という驚異的なシェアとなる、選ばれたオペレーティングシステムとなった。

Top500のこの20年について、トップ10のすべてのシステム、および他の466はもちろんのこと、Linuxで動いている。 これは、勿論、常にそうなるケースではない。 このシフトを起こすために10年近く費やしたが、Unixはリストの96%のシェアから始まったがLinuxがこの6月のリストでほぼ同じ数字を取ると完全に逆転する。

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さらに、RMaxの進展から見てみた場合、リスト自体は1993年のデビュー以降、RMaxは着実に成長している。 しかし、Linuxの支配的な地位にある主要なエントリーの文脈から見てみると、2004年までに、すでにリスト内の半数のマシンを占めており、その時点から着実な上昇を示している。

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Linux財団が要約しているように、 「オペレーティングシステム毎のTop500の過去20年のデータを使用して、RMax毎に分離すると、それは今日の大多数のスーパーコンピュータをサポートすることはLinuxだけの責任ではない事が明らかだが、過去10年間以上、スーパーコンピューティング能力の中で不相応な成長の隠された原動力でもある。」確かに、RMaxの成長には決定的な他の多くの要素があるが、Linuxの役割は、小説(アプリケーション)やエキゾチックな建造物(ハードウェア)に適応する柔軟さを受け止めるということである、と財団は言う。

HPCと一般的な市場の両方においてLinuxの成功要因となると、それは「価格」(自分自身でサポートが前提)だと言うことが出来るが、柔軟さの要因も関係してる、とLinux財団は仄めかす。 そして、Top500マシンにおいて、新しいマシンの爆発的増加は、単に複数のプロセッサを追加することに留まらず、特にひとつはコア単位レベルでの価格設定に注目したこと、とこれらの両方を必要とした。

Linux財団は、Top500の成長の20年間の回顧を今日発表した報告書で、本当のOSの世界の変化は、「システム・アーキテクチャが、1996年以後、特にIntelのASCI Redマシンが最初にテラフロップの壁を破ったときに、一切合財がより複雑になった。 」ことにより起きたと指摘した。

その点に続いて、Top500のクラスのシステムの新しい進化は均質的伝統を反映していないことが明らかであり、これらは、あつらえの異機種システムで新しいレベルの柔軟性を必要とした。 したがって、Linuxは支配への階段を昇り始めた。 Top500のから得られた副産物の殆どの選りすぐりのものは、特殊な機能のための特注だったため、それはある特定の問題セットあるいはシステム用のカスタムOSを作成するためにソフトウェア・ベンダーを探し求めることは現実的ではないので、彼らは問題を微調整するために新たなレベルの自由を必要とした。

注意を払うべき点として、一つは特定のスーパーコンピュータのためにユニークなカスタムOSを構築するために契約をしていた会社であっても、彼らが同じノード単位の価格設定に恩義を受ける事は一般的に可能性がある。 確かにサポートされたOSのケースとは異なるが、Linuxで自己サポートしている場合、ノード・カウントにもかかわらず、同じライセンスモデルになる。 ノード数に基づいて価格設定することへの懸念を払拭したこのモデルは、Linuxの顕著な台頭の確かな要因であった。 それは、また、サポート付帯のディストリビューションを販売しているシステムベンダーの活況の継続的要因でもある。

これはTop500が全くのオープンソースのLinuxで構成されていることを示唆していることでは無い。 たとえば、SUSE Linuxは、同様にリスト上のLinuxに存在している他のカスタムディストリビューションの数の中で彼らは上位100システムの1/3のシェアがあるとの主張を指摘したレポートとして本日同時刻にリリースを発表した。

財団は、本日発表された文書の中でTop500でのOSの成長の観点から他の要素を強調する幾つかの注目すべきグラフィック持っている 。