再編成後のMicrosoft HPCプログラムは “Full Steam Ahead”
Alex Woodie

Microsoftの最近の企業再編から著しく欠落し、他の製品の中でWindows Serverのクラスタ対応バージョンを開発している同社のHPCグループには何ら言及が無かった。 その不在は物事を意味するものでは無く、プログラムは「全速力(Full Steam Ahead)」で進行している、とMicrosoftのHPCプログラム担当マネージャーは今週述べた。
「顧客およびパートナーは、最近のMicrosoftの組織変更はHPCに何か意味するのかと私達に尋ねてきます。それはHPCのために何を意味するのでしょうか?」とMicrosoftのビッグコンピュート・プログラムのグループプログラム・マネージャ、アレックス・サットンに最近のブログの投稿の中で尋ねた。「答えは、”Full Steam Ahead”である。」
サットンは、彼のビッグコンピュートチームが既存製品に新たな機能をもたらす幾つかのアップデートがあると言う。 「私たちは、まだWindows Serverクラスタ用HPCパックに取り組んでおり、Windows Azureクラウドにおける新たなビッグコンピュートのシナリオを可能にしている。」と彼は言う。 「何故なら、私たちはWindows Azureグループの一部であり、私たちはファブリック内の低遅延なRDMAネットワーキングのような機能を推進している。」
Microsoftは、2006年にWindows Compute Cluster Server 2003の立ち上げとともにHPC事業に参入した際に想定していた成功の類いを実現できていない。 6台のWindowsベースのクラスタが2007年秋に発表されたTop500リストに存在していたと考えられる。最新のトップ500リストでは、わずか3台のWindowsクラスタに過ぎない。
そして、Microsoftの現在のTop500リストの1台は、Windows Azure自体であり、8,000個以上のコアと60TBのメモリをもつHPベースのクラスタで、151TFLOPSの記録をもって241位にランクされている。 (もちろんこれはWindows Azureの全体ではなく、一部分をHPCのために使用したものである。)
サットンは、MicrosoftのHPC戦略を推進するWindows Azureの重要性を強調した。 これは、同社が2年前にWindows AzureグループへHPCに特化したテクニカルコンピューティンググループを移動させたことを考えると、全く驚くべきことではない。
AzureのようなクラウドベースのHPCリソースを急速に活用する能力が根本的な変化を表しており、そして顧客は、彼らが何を使っているかに支払う事を可能とし、余計なHPC資源に投資する必要性を排除することができるようになる、とサットンは言う。
「研究と製造業における当社の顧客は、それを得る。」とサットンは自身のブログで述べている。「当社の企業顧客は、Azureでピーク負荷を実行している間は、彼らの割当サーバが稼働状態を保つことができます。そして今、開発者はコスト効率の優れた規模のアプリケーションとモデルをテストすることが出来ます。私たちがMicrosoftのエンタープライズおよびクラウド部門の一部であることがその理由です。」
サットンはまた、MicrosoftのHPC戦略がHPCの伝統的な核心である学際や国立研究所よりも、より強く企業やビジネスを支持していると言う批判を取り上げた。「研究コミュニティは、HPCの最先端を推進しています。私たちのチームとマイクロソフト・リサーチは、学際や研究所のパートナーと密接に協力していきます。私たちの価値は、関係とフィードバックです。」と彼は言った。