世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


8月 14, 2013

UberCloud、クラウドHPC実験の第4ラウンドを用意

HPCwire Japan

Alex Woodie

昨年7月の発足以来、 UberCloud実験は、クラウド上で動作するHPCワークロードの実行可能性を実証する試験を3回実施している。 第4ラウンドをすぐに開始するように設定していると共に、注目は再び小規模な組織の利益の可能性を秘めているクラウドHPC資源の開発に投資するHPCコミュニティを奨励することに重点を置いている。

2012年にブラク・エイナーとUberCloud実験を共同設立したヴォルフガング・ゲンツェによると、クラウドコンピューティングは実際ここ数年で離陸し始めているが、クラウドでHPCアプリケーションを実行する事に関する興味は、クラウド市場全体において、支出と興味のあるレベルに追いついていない。

「約一年前、我々は、なぜクラウドでのHPCは一般的なクラウドコンピューティングの開発の少し離れた背後にいるのか?と尋ねました。」とゲンツェはプリムール誌の最近のビデオインタビューで語った 。「クラウド市場はすでに非常に急速に発展しています…HPCがクラウドで遅れを取っている間に。我々は本当のハードルは何か、そしてどのようにそれらを解決できるのかを見つけようとしています。」

それ以来、UberCloudは、世界中の500以上の組織から参加者を集め、彼らは80以上のHPCクラウド実験に参加している。 これらの実験の各々は、HPCに関する深い知識を持たない中小規模のエンドユーザー企業のエンジニア、HPCアプリケーションプロバイダ、そしてHPC専門家を含む複数の人、通常4名、で構成されたチームによって行われる、とゲンツェは語った。

「我々は、彼等にプロジェクト終了まで3ヶ月を与え、クラウドへアプリケーションソフトウェアを持ち込んでの彼等の経験についてケーススタディを書いてもらい、さらにその結果を返してもらう」と彼はアド・エメンとのプリムールのインタビューで語った。 「我々は、Intelが主催した25の優れた利用事例の概説を最近発表しており、HPCwireのウェブサイト(http://tci.taborcommunications.com/UberCloud_HPC_Experiment)からダウンロードできます。」

15チームがすでにUberCloud実験の第4戦のために編成され、さらにラウンドが始まる前に、クラウドHPCアプリケーションで実験を開始する準備ができる別の10~15以上のチームを見込んでいるとゲンツェは語った。

しかし、それは最近、UberCloudで起こっていることの全てではない。 ゲンツェによると、ケーススタディと同様に他のストーリーを含む66の記事がUberCloud参加者によって書かれている。 グループはまた、HPCクラウドのケーススタディのその第2段の概論を公開する準備を進めている。

その他のUberCloud活動は、仮想展示会とUberCloud大学が含まれている。 展示会は、彼らの製品を説明する仮想ブースをWeb上に設置する約30のHPCソフトウェアとサービスプロバイダが集まった。 UberCloud大学はクラウドHPCのトピックを毎週講義で提示し、さらに、ベンダーにも公開されているが、ゲンツェはマーケティングは許可していないと約束している。

「通常、これらのベンダーは少額を支払います。」 とゲンツェは説明した。 「これは、我々の持続可能性モデルのひとつであり、何故なら、クラウドソーシングやソーシャルネットワークコンポーネントでサポートされる無料の自主的な実験には、言うまでも無く、このような環境で学習することに大きな関心があるので、次の1~3年に渡ってこれを継続して欲しいとコミュニティから求められています。」

ソーシャルネットワーキングといえば、UberCloudは、UberCloudメンバーが仮想的に集まったり、HPCトピックを議論したり、新規事業で協調したりすることができるような場所を提供する新しいウェブサイトに現在取り組んでいる。 新しいウェブサイトは、2014年に稼働するよう予定されている、とゲンツェは語った。