インド、2017年に70ペタフロップスのスーパーコンピュータを用意
Tiffany Trader

Times of Indiaの報告によると、インドは来年、国産のスーパーコンピュータを設置するように動いている。高度コンピューティング開発センター(C-DAC)は、インドの国家スーパーコンピューティング・ミッション下で構築される予定の70以上のシステムの最初のものとなる「PARAM」シリーズ・システムの建設を監督する。
インドの国産スーパーコンピュータであるPARAMシリーズの開発は、米国によって制定された技術禁輸措置に対抗するためにこのプログラムが作られた
1990年に遡る。最初のシステムではPARAM 8000は1991年にインストールされ、インドにおける最初のスーパーコンピュータとなった。最新のPARAMシステムは「カンチェンジュンガ」(世界で3番目に高い山にちなんで名付けられた)で、先月インドのシッキムにある国立技術研究所(NIT)にインストールされた。
450億ルピー(約6億7千万ドル)の資金で2015年3月に開始され、インドの国家スーパーコンピューティングのミッションは全国の様々なセンターに次の7年間で70台以上のスーパーコンピュータを展開することで、グローバルなスーパーコンピューティングのレベルにおいてインドの競争力を高めることを目指している。マシンは外国がソースのものとインド産のものがミックスされており、気候モデル、気象予報、創薬、産業利用などのアプリケーション用に利用される。最新の世界の最速計算機のTOP500リストにおいては、インドは11台のマシンを所有しており、システムシェアと性能において、米国、中国、日本、ドイツ、イギリス、そしてフランスに次いでいる。
昨年、インドはバンガロールのインド科学大学(IISc)にあるスーパーコンピューティング教育研究センターに「SahasraT」と名付けられた初のペタフロップス(ピーク)・システムをインストールした。このCrayXC40はピークで1.2ペタフロップスで、LINPACKでは901テラフロップスとなっている。
2017年8月に登場予定の次のPARAMマシンは、伝えられたところによるとペタフロップス・レベルの性能を実現するようだ。Times of Indiaによれば、科学技術省の長官であるAshutosh Sharmaはシステム発熱と電力消費の制御が取り組んでいる重要な課題であると述べ、システムの電力と冷却のコストが平均で約100億ルピー(約1億5千万ドル)掛かると付け加えている。