AMD、CUDAエミュレータ・プロジェクト「ZLUDA」に資金提供後、急遽中止
Doug Eadline オリジナル記事「AMD Funds Then Quashes CUDA Emulator Project ZLUDA」

以前の記事で、HPCwireはZLUDAと呼ばれるCUDAエミュレーションプロジェクトについて言及した。このオープンソースプロジェクトは、Rustで主に書かれており、AMD GPU上でネイティブに近いパフォーマンスでバイナリCUDAアプリケーションを変更せずに実行する。アルファ版の品質とされるZLUDAは、さまざまなネイティブCUDA HPCアプリケーション(LAMMPS、NAMD、OpenFOAMなど)で動作することが確認されている。最近まで、AMDはZLUDAに秘密裏に資金提供を行っていたが、そのスポンサーシップは終了し、プロジェクトはなんらかの形で継続される見込みであった。
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Phoronixによると、プロジェクトはAMDの要請により終了しており、継続を望むのであればプロジェクトを再始動する必要がある。開発者アンジェイ・ヤニック氏のZLUDA GitHubリポジトリで報告されているように:
重要
何があったか
以前ここにあったコードは、AMDの要請により削除された。コードは、AMDの承認を得て電子メールでリリースされた。AMDの法務部は、それが法的拘束力を持たないため、ロールバックすると言っている。誰かが尋ねる前に言っておくが、私はエヌビディアから法的脅威や連絡を受けたことはない。
今後について
現時点では、敵対的な企業がもう1社増えたところで、それほど大きな違いはない。私は、AMD以前のコードベースからZLUDAを再構築するつもりだ。プロジェクトへの資金提供も決まりつつあり、今後数週間のうちに詳細を共有できることを期待している。スコープは異なり、一部の機能は復活しないだろう。
AMDの行動は混乱を招くようだが、ZLUDAプロジェクトはAMDハードウェアにCUDAアプリケーションをもたらす可能性のある有望な技術のように思えた。おそらく、独立したサポートがあれば、プロジェクトは前進し続けることができるだろう。