新HPCクラスタ、管理上の負担から研究者を解放
Alex Woodie

アバディーン大学は、以前所有していたシステムより、より高速で集約的かつHPC資源の管理も容易なDell製の新型HPCクラスタ、Maxwellを運用開始した。システムは、518年の歴史を持つスコットランドの大学において、部門間のコラボレーションと科学的発見の新しい時代を開始する予定である。
先駆的なスコットランドの物理学者、ジェームズ・クラーク・マクスウェルにちなんで命名されたMaxwellは、製品寿命の終わり近くにあり、老朽化し、異質化したHPCクラスタを置き換えるための任務にあたった。 Maxwellは、旧システムより研究者がはるかに速くデータの処理ができるようになり、古いHPC資源の管理に時間を費やすのとは対照的に科学に集中できるようになった。
Maxwellは、PowerEdge C6220サーバ、PowerVault MD3200およびMD1200ストレージ、そしてPowerConnect 6248スイッチを含むDell製品の組み合わせによって構築された。システムは、エドワード・ライト・データセンターに収容されており、DellとAlces Softwareの支援により設置され、合計608個のIntel Xeonコアと標準メモリ、大容量メモリ、および超大容量メモリの各ノードに分散された合計6.3TBのメモリを有する。
大学のITサービスグループによると、Maxwellの20台の標準ノードは、2台の8コアIntel Xeon E5-2660 Sandy Bridgeプロセッサと64GB容量のメモリで構成されている。 16台の大容量メモリノードは、2台の8コアIntel Xeon E5-2660 Sandy Bridgeプロセッサと256GB容量のメモリで構成されている。 1台の超大容量メモリノードは、4台の8コアIntel Xeon E-7プロセッサと1TB容量のメモリが搭載されている。 ストレージシステムは、55 TBの容量を持ち、Lustre並列ファイルシステムで使用される。
Dell UKの記者発表によると、Maxwellは、エネルギー、北方地域の環境・食料安全保障、健康的生活への過程問題を含む大学の4大主要学際テーマに焦点をあてて横断的に利用される。 これらの分野での研究は、部門ごとに自身のHPC資源を管理していた旧来のシステムとは対照的に、大学が所有するIT専門家によって制御・管理される1つの標準規格化された現在のHPCシステムでは、分野間で相互に刺激しあうことも容易である。
「我々のプロジェクトの主な目的は、システム管理の負担から研究者を解放し、IT専門家の専門チームに支えられた計算サービスを提供することである。」とアバディーン大学のインフラ管理責任者であるブライアン・ロバートソン博士は言う。 「研究者は、多くの平凡な管理上の問題に対処するよりも、自分の研究を遂行するために多くの時間を持てることになります。新しいクラスタは、部門間相互の研究プロジェクトの可能性も開くとともに、新しくてエキサイティングな機会を刺激する多くのコラボレーションを促進するでしょう。」