テープの世代間格差を埋める
Nicole Hemsoth

我々は本日、コロラド州ブルームフィールドにあるテープストレージ会社、Spectra Logicを、HPCおよび大規模なエンタープライズ環境の両方(どちらも大規模データの増加が殺到している)で、記憶媒体の役割の今後の方向性に関するより良い理解を得るため訪れた。
イベントの終わりが訪れるように、ひとつのことははっきりしている ~比較的小さな会社で、また老朽化技術に深く関わっているという認識に恩恵を感じている業界のため、Spectraは、新たなデータ駆動型の市場(Webベースの小売、ソーシャルネットワーク、メディア、エンターテインメント等)で新世代のユーザに対応するためにその世界観を変えている。エネルギーは、テープ製品の既存のラインにいくつかのコアをリフレッシュすることを今週明白だった。 – Blue Watersのようなスーパーコンピューティングセンターの中で浮かび上がる巨大なT-Finityボックスから主要のケーブルネットワークでのビデオ制作に活躍するより小さいテープシステムへ。そして、大きなHPCサイトの外で誰もが「テープは死んだ。」と言うが・・・もう一度考えて…
同社は、ロードマップといくつかの主要製品について今週後半に主要な発表を行うように準備を進めているが、すべての兆しはソフトウェアへの彼らの投資により極めて重要な決定づけがなされる未来を示している。今朝のプレゼンテーション中、ストレージビジョンの道筋を説明しながら、しばしばハードウェア主導型企業として定義されているものの、従業員の約80%はソフトウェアエンジニアであることを上級幹部は絶え間なく強調した。
Spectra Logicの新たな焦点は、テープのハードウェア中心の考え方を超えて進むものである、と同社のCEO、Nathan Thompsonは主張した。この焦点の中核は、RESTインタフェース、持続性、費用対効果、効率性、セキュリティおよび使い易さを提供することに焦点を当てた「deep storage」と呼ぶものである。 これは、暫くの間は彼らのテープ製品によって動かされるが、本当の焦点は、長期保存アプローチとしてテープを使用するユーザのために、よりオープンなアクセスが可能なDeep Simple Storage Service (DS3) という自動テープストレージシステム向けのネイティブなRESTfulインタフェースを提供することにある。
RESTfulな彼らの新しいDS3インタフェースは、彼らのテープ製品の全てでサポートされる。 同社は、Spectraが公開しているソフトウェアクライアントや独自に書かれたクライアントを現在活用しているISVパートナーやエンドユーザの開発者と同様に、新しいテープへユーザのアクセスがどのように開かれているか強調した。 加えて、DS3インタフェースは、かつてそのコースが混乱させた厄介なプロセスやテクノロジー無しで、大量のデータを移動させるアプリケーションを可能にする。 Spectraは、それがこのように大規模なデータオブジェクトへアクセスするテープのために理想的であると言う。 管理面においてユーザは、読み取り/書き込みのためインテリジェントなデータオブジェクトを採用することができ、そしてテープドライブとテープメディアの利用率と性能を最適化することができるだろうと彼らは言う。 DS3は、15テラバイト程度の小さな構成で広い容量範囲のdeep storageをサポートし、1テープストレージシステムで来たるエクサバイト時代を越えて拡張することができる。
製品ライン全体でのテラバイトベースのコストあたりの内訳を提示する時、特定市場向けに選択する長期保存フォーマットとしてのディスクの弱点は、疑問を呈するのがむしろ難しかった。問題は、常にテープに移行する事であり、時が経つに流れてROIの観点から明らかに安価なルートである一方、ユーザに対して明確にされているかもしれないが、使いやすさとデータアクセスと移動が重要な課題であることが証明された。
Thomsonは、彼の会社が市場と共に進化していると言う。 現状では、テープの使用と書き込みに精通しているユーザの大多数は、引退に近づいており、そして一番新しい世代の潜在的なユーザはテープライブラリで作業するのと同じモードを学ぶことを好まない。 それに応じて、Thompsonが今日指摘したように、「データオブジェクトの形式とRESTfulなインタフェースを使ってストレージを活用する新しいデータセンターアーキテクチャのニーズを満たしながら、 長時間おそらく無期限の大きなバルク量のデータ」をターゲットにすることができる記憶の新しい階層がある。これらのインタフェースは、テープへの近代的なアクセスと利用、そしてアーカイブする(およびアーカイブされた)データとの民主的な相互作用を設定する。
ソフトウェア主導側のSpectraの成長の鍵は、ユーザがより近代的な方法でテープとコミュニケーションできるよう彼らが開発したRESTfulインタフェースに含まれている。 Thompsonは、データを共有するための混成環境の中へプライベートクラウドを追加したい気象シミュレーションを行っているスーパーコンピューティングセンターを指した。 彼らは、世界中の研究者との間でテープへの書き込みを複雑さや専門性を持たずにクラウドやテープにその結果を落とし込めるようにするためのRESTインタフェースを使用している。
SpectraのCMO、Molly Rectorは、ファイルシステムアプローチを通したオブジェクトストレージの多くの利点を詳細に説明し、テープの使い易さが主要なコンポーネントであることを指摘した。 もっと一般的なツール(RESTアプローチ)を介して、テープへのアクセスを提供することで、それの利用とアクセスを近代化すると言う、Thompsonの信念を繰り返し、彼女は、特にペタバイトレベルである場合、データを取って来ることができる場所と内容の両方の詳細を理解することをユーザに求めるファイルシステムの入り組んだ性質を超えてユーザが移動させることが出来ることに留意する。それらのアプローチのオブジェクトは、データに無関係な物理的な場所を作るためにユニークなIDが割り当てられていて、オブジェクトは1つまたは複数の層のうちのストレージプール間で移動することができる事を意味し、彼らはオブジェクトストア内で共有もしくはコピーすることが出来るので、したがって複雑な専門の設備を介して大量のデータを移動することに対処しない数十億のオブジェクト全体に渡って検索、データマイニングや分析のためによりアクセス可能でなくてはならない。
deep storageへの同社のアプローチは、ユーザが自己記述し、オープンファイル形式で書かれているオブジェクトを格納できるようにすることにより今後も強化される。 テープの全体目標は、永続的で、即時アクセスを必要としないデータのために設計された安全なストレージに低コストなソリューションを提供することになっているので、このようなデータは、非常に長い時間、次の記憶媒体が現れるまで、留まることができる。データのペタバイト(または超えた)移行は悪夢だが、この次世代で移植性を確保することによって、そのような移行がよりシームレス行う事ができる。
Thompsonは、1979年のそのルーツから現在への全ての過程におけるSpectraの成長曲線を詳細に説明する。最初の数年間は、むしろフラットで、約400人の非公開企業だったが、来年には継続的な成長に彼らを導くために用意されている魅力的なカーブを持っている。それは、ビデオ制作とWebベースの事業を含む従来のHPC分野の外にある新興市場によって部分的な活動を行う。
Rectorは、HPC顧客はビジネス全体の約18%を占め、分散型顧客基盤であることを指摘した。 イベント中に、NASCARのビデオ制作指揮者を含む我々が話した殆どの顧客や利害関係者は、メディアおよびエンターテインメント業界であった。Yahooの主席基盤アーキテクトのKevin Grahamを含むその他の人とは、テープへの最初のアクセスは、タイムクリティカルなユーザーサービスを提供しないが、Webの巨大企業が扱う内部のデータ集約型プロジェクトを支援するために最も効果的なバックエンドとして機能するデータのための最も費用対効果の高いソリューションのひとつを提供するにはどうしたらいいか議論した。
Spectraは、彼らが2013年の年間成長率以上の年間16%を遂げて来たことを含めて、いくつか顕著な収入の数字を挙げた。 彼らはエンタープライズライブラリで14%の成長率とミッドレンジライブラリで12%の成長率を見ている。 同社はまた、10~14%の間で推移している固定収益、長年に渡って彼らの研究開発投資を証明した。 今年、彼らは研究開発への投資を13%に押し上げた。