4月 1, 2014
第二回HPCアイデア・コンテスト受賞者発表
去る3月3日、4日に恒例の温泉合宿形式で情報処理学会HPC研究会が開催された。昨年よりHPCへの若い研究者の関心を高めるため、懇親会においてHPCアイデア・コンテストを開催している。今年のテーマは、昨年 東京工業大学ののTSUBAME-KFCがGREEN 500で1位に輝いたことを祝し、「ぼくのわたしの省エネ・スパコン」というテーマで下記の3名が発表した。
- 株式会社本田技術研究所 前川 史人氏 「スケジューラ連動型のノード管理手法によるスパコン消費電力の削減」
- 筑波大学 大辻 弘貴氏 「送電網に依存しない100%自然エネルギースパコンの実現に向けた実験」
- 工学院大学 佐々木 信一氏 「Rスパコン -目指せエネルギー効率100%-」
このコンテストで初の民間出場となった本田技術研究所の前川氏は、職場で進めているスケジューラを駆使した省電力化について実際の具体例を用いて説明を行った。筑波大学の大辻氏は、ソーラーパワーでエクサ・スパコンに必要な20MWの電力を賄う方法について、実際自分で作成した太陽パネル発電の結果を用いながら説明した。工学院大学の大辻氏のアイデアは、スパコンが発する騒音と発熱を利用して発電することにより、必要とする外部電力を抑えることを提案した。
選考の結果、最優秀賞に筑波大学 大辻氏、優秀賞に工学院大学 佐々木氏、そして審査員特別賞を本田技術研究所の前川氏が受賞した。
受賞者と審査委員
(左から)筑波大学 朴 泰祐教授(審査委員)、東京工業大学 松岡 聡教授(審査委員長)、筑波大学 大辻 弘貴さん、工学院大学 佐々木 信一さん、本田技術研究所 前川 史人さん、東京大学 須田 礼二教授(審査委員)、NVIDIA 成瀬 彰さん(審査委員)