世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


12月 27, 2014

SGI、米国国防総省のハイパフォーマンスコンピューティング近代化プログラムに関する3,000万ドル規模の契約を締結

HPCwire Japan

米国SGI社は、米国国防総省(DoD)のハイパフォーマンスコンピューティング近代化プログラム(HPCMP:High Performance Computing Modernization
Program)における3,000万ドル規模の契約を締結したと発表した。HPCMP関連の契約としては2度目となり、HPC環境を強化するDoDのプロジェクトの一環として、SGI ICE XベースのスーパーコンピュータやSGI InfiniteStorageディスクアレイなどが導入される。このシステムは、ライト・パターソン空軍基地(オハイオ州)の米国空軍研究所(AFRL)に設置されているDoD Supercomputing Resource Center(DSRC)の計算性能を増強するもので、2014年10月に発表したHPCMPに関する最初の契約も、今回同様に技術導入プログラムの一環で、ミシシッピ州ビックスバーグにある米国陸軍のEngineer Research and Development Center(ERDC)にスーパーコンピュータが導入される。
AFRL DSRCは、IntelのHaswellプロセッサーとIntel® Xeon Phi™コプロセッサー、NVIDIA®のGPGPUを搭載したSGI® ICE™ X、NetApp® E-SeriesをベースとしたSGI® InfiniteStorage™ 5600で構築され、Intel Enterprise Edition for Lustre file systemが稼働するスーパーコンピュータを導入。SUSE Linux Enterprise Serverが搭載されたオープンスタンダードなシステム。「Thunder」と呼ばれる本システムは、理論ピーク性能5.6ペタフロップスを実現し、DoDにおいて公表されているシステムでは最速となる予定。本システムは、2015年夏に稼働開始する予定。


ソース:SGI