ロスアラモス、Trinityの温水冷却装置を覗く
Tiffany Trader
スーパーコンピューティングのリーダーシップレベルにおいては、システムの計画と調達は一般的に複数年のプロセスだ。最初の発表における興奮は衰えていくが、システムを組み立て始める時が来ると常に戻ってくるものだ。2013年以来エネルギー省のロードマップに載っているTrinityスーパーコンピュータにとって、進展を示す証はこの写真にある。
ロスアラモスの戦略コンピューティング・センターにおいて、NNSAの先端シミュレーションおよびコンピューティングプログラムにおける高度技術システムの最初であるTrinityを構成する112台の次世代Cray XC40のラックをサポートするに必要な施設のオーバーホールが進行中だ。「一旦インストールされたら、Trinityはフルスケールでエンドとエンドの兵器の計算を行う高精細三次元計算への対応を開始するのに十分に大規模で高速なプラットフォームとなるでしょう。」と研究所では見ている。
スーパーコンピューティングの部屋は43,500平方フィートでほぼ1エーカーあり、約四分の一のスペース(約10,000平方フィート)を、システムのHaswellとKnights Landingベースのノードを動かすために必要な温水冷却装置が使っている。
このベンチャーの巨大なスケールは、ロスアラモスがリリースした床上げされたフロアの下に一緒につなぎ合わせられた温水装置の要素を描写している画像の中に生きている。
「Trinityに対応するために、戦略コンピューティングセンター(SCC)は最初に一連の主要な機械設備と電気設備のアップグレードを受ける必要がありました。」と研究所は述べている。「省エネはロスアラモスでは優先事項ですので、これらのアップグレードは温水冷却技術へのシフトばかりでなく、冷却塔用の水道水/井戸水の節約も含まれています。」
水道水の代わりにLANLの衛生排水再生利用施設(SERF)の水を利用することで、新冷却施設は井戸水を年間数百万ガロン節約すると期待されている。
プログラムのスタッフは、省エネを最大にする計画を立てるために全国の施設を調査したのだ。LANLの設計戦略に情報をもたらしたサイト訪問は;例えば、冷却塔に付けられたシンプルなバルブが、外気温度が最低の場合に何カ月も再循環することなく冷却を可能にすることによってお金を節約するというようなものだ。
Trinityは、ロスアラモス国立研究所とサンディア国立研究所の連携である、エクストリームスケールにおけるコンピューティングのためのアライアンス(ACES)によって展開されている。この単一システムは、2015年末までに稼働予定のHaswell部分と、2016年に完成予定のKnights Landing部分から構成されている。最新Xeon Phiプロセッサに加えて、新しいアーキテクチャの特長として、バースト・バッファ・ストレージ・ノードと高度な電源管理システムソフトウェアの拡張が含まれている。
Trinityのタイムラインが進むにつれて、このエクサスケールへの飛び石についてもっと多くを知ることになるだろう。次の詳細はシアトルで開催さえrた2014 HPC User FormにおいてTrinityのプロジェクト・ディレクターであるManuel Vigilによって公表されたものだ。