氷河研究者がネパール支援で3次元モデルを適用
Tiffany Trader

米国に本拠地を置く氷河研究者達が、通常の活動をネパール地震救援活動に向けている。この研究者チームは – 一人はオハイオ州立大学ともう一人はミネソタ大学 – 彼らのソフトウェア・コードであるTINベースの検索空間極小化のための表面抽出(SETSM)をオハイオ・スーパーコンピュータ・センターの強力なスーパーコンピュタで利用することで、ネパール地域の地形の高解像度の3次元デジタル・表面地図を生成している。この地図は、中央ネパールを襲い7,000名以上の命を奪った4月25日の致命的な地震に関する即時の救助と長期的安定化計画の活動の両方にとって非常に重要である。
この試みの緊急性のため、SETSMチームは優先キューを与えられ、OSCのフラグシップ・スーパーコンピュータ・システムであるオークレー・クラスタの最大60,000コア時間を緊急に割り当てられている、とオハイオ・スーパーコンピュータ・センターのHPCクライアント・サービスマネージャであるBrian Guilfoosは説明している。
SETSMソフトウェアはオーバーラップした2つの高解像衛星画像にそのアルゴリズムを適用することで、デジタル地形モデル、またはDTMと呼ばれる表面地図を生成する。これらの画像はミネソタ大学の極地地理空間センターから配布されるWorldview-1とWorldview-2衛星によって撮影されたものだ。
オハイオ州立大学の地球科学の准教授で大学のバード極地気候研究センターの氷河研究グループの主任研究者であるIan Howat博士は、8メートル間隔の計測によるカトマンズ地方のモザイクモデルを作成したと報告しているが、その研究はまだ完了していない。
「このDTMを改良するのに加えて、適用範囲を広げるために、我々は今週からネパール全域のWorldviewステレオ画像の完全に役に立つアーカイブの処理を開始しました。」と、バードセンターの氷河研究グループのメンバーであるMyoung-Jong Nohと語った。
昨年、このチームはグリーンランドの氷床とその周囲を2メートルの解像度で完全なデジタル表面モデルを作成している。