新しいサンディアのディレクター、Jill Hrubyがガラスの天井を超越する
Tiffany Trader

サンディア国立研究所は最高ポストにJill Hrubyを指名した。Hrubyが6月17日に国内最大の研究所の手綱を正式に取る際に、彼女は60年を超える歴史の中で第14代目のディレクターとなり、また3つの国家核安全保障局(NNSA)の研究所で初めての女性のリーダーともなった。
サンディア国立研究所のディレクターとして、また、米国エネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)のためにサンディアを運営するロッキード・マーティン社の完全子会社であるサンディア社の社長として、Hrubyは、サンディアの10,800名のスタッフとサンディアの主要なミッションである:「米国の核兵器を安心で、安全に、信頼できるように保証し、我が国の抑止力ポリシーを完全にサポートできる。」と並ぶ26億ドルの予算を維持する責任を持つ事となる。
スタッフと予算は良好で、5年の任期を7月16日に終え引退するPaul Hommertサンディア・ディレクターの確固としたリーダーシップを反映している。
Hrubyは声明の中で、彼女の主な目的と彼女の後継者の仕事についてコメントしている:
「我が国の安全保障における重要性と、ここでの驚異的なエンジニアリングと科学的才能のため、サンディアを率いるのは大きな責任です。」と彼女は語っている。「米国の核抑止力を維持し、国家として直面する安全保障の困難課題を解決にサンディアをリードする機会を喜んで受け入れたいと思います。NNSAの研究所を率いる初の女性であるということに誇りを持っておりますが、主にこの偉大な研究所の人々を代表して働く事に誇りを持っているのです。」
「Paulは必要な基本的な要素をサンディアに残しており、それは個人的にそのような専任の先見の明を持ったリーダーを継承していくことを喜ばしく思っています。私は彼と国家核安全保障管理およびエネルギー省に対して、我々の兵器の寿命を延長するプログラムを予定通りに、予算通りに提供し続けることを保証致します。また、我々の広範な国家安全保障への貢献を戦略的に進め、基礎研究を強化し、米国経済へサンディアの革新技術の移転を拡大する彼の最近の努力の上に構築されるでしょう。」
彼女はまた、米国の核兵器ラボを率いる最初の女性であることの重要なマイルストーンを認め:
「科学と工学は女性に支配されていない分野です。」と、Albuquerque Business Firstに彼女は語っている。「私達のたった20パーセントが女性なのです。これは作らなくてはならない環境なのです。サンディアではかなり以前に作られたのです。」
Hrubyは知っているだろう:
彼女はスタッフメンバーとマネージャの両方で32年間サンディアで勤務しています。彼女はカリフォルニア大学バークレー校で機械工学の修士号を取得した後に、カリフォルニアの地で1983年に働き始めている。彼女の研究対象は熱流体科学、太陽エネルギー、および核兵器コンポーネントに広がっている。
彼女は2010年にサンディアのニューメキシコのサイトに転勤し、エネルギー、拡散防止および重大安全部門の副社長となり、サンディアの国際、国土および核安全保障プログラム管理ユニットのリーダーとなった。この役割において、彼女は、核、生物学的および化学的な安全保障;国土安全保障;対テロ対策;エネルギー安全保障を含む様々な取組を主導した。
彼女のキャリアにおいて、Hrubyはまたナノサイエンス、水素貯蔵、機械部品の設計及びマイクロ流体工学における3つの特許を保持しており、放射線固体検出におけるR&D100賞を受賞している。
この発表のタイミングを考えると、Hrubyは、この夏に国の最初のエクサスケールをテーマにしたスーパーコンピュータの一つとなるTrinityを監督するために存在するようだ。サンディアとロスアラモス研究所は一緒に、Trinityを受け入れるためのエクストリームスケールにおけるコンピューティングのためのニューメキシコ連合(ACES)パートナーシップを作った。クレイ社によって構築され、物理的にロスアラモスに設置されるが、3つすべてのNNSA研究所をサポートして、核備蓄管理で最も要求される最大規模のシミュレーションを実行する。
NNSAの研究所として、サンディアは最先端のスーパーコンピューティングにおける未経験者ではない。Red Stormと呼ばれるもう一つのクレイのマシンが2005年に研究所に登場している。能力(Capability)クラスのこのスーパーコンピュータは世界の最高速のひとつであり、2006年11月のTOP500リストでは上位2番に入っていた。NNSAの高度シミュレーション・コンピューティング(ASC)計画の一部として、サンディアは先進的なアーキテクチャのテストベッドのセットを取得し、エクサスケール時代のハードウェアおよびソフトウェアの課題への準備を支援している。これらは、運用目的のコンピューティング・サイクルではないが、将来のアーキテクチャへのスムーズな移行や、緊密なベンダーとのパートナーシップを通してコデザインをサポートするためのプロトタイプとなるのだ。
Hrubyは、国の核抑止政策を容易にするために、研究室のミッションを維持することが1番目の仕事であると述べている。そのために、主な焦点は、B61-12寿命拡張プログラム下でのB61核爆弾を改装する進行中の作業となるだろう。サンディアはまた、核備蓄の年次評価に着手しようとしている。