11月 12, 2015
最新鋭スーパーコンピュータにより核融合研究が加速 - 粒子の違いがプラズマの乱れを制御 -
自然科学研究機構 核融合科学研究所では、スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ」を更新し、平成27年6月1日から稼働を開始した。これにより、これまで以上に大規模なシミュレーションが可能となり、世界で初めて、大型ヘリカル装置(LHD)の重水素のプラズマ中に発生する波や渦といった乱れをシミュレーションすることに成功。 その結果、軽水素に比べて重水素のプラズマでは乱れが抑制されることが明らかとなり、重水素実験におけるプラズマの高性能化を予測するとともに、その機構を解明する成果を挙げた。
この成果は、平成27年11月24日から27日にかけて名古屋大学で開催される第32回プラズマ・核融合学会年会において発表される。
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ソース:核融合科学研究所