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9月 4, 2013

Intel Fortran、標準化へのステップ

HPCwire Japan

Nicole Hemsoth

今朝インテルは静かにそのXeon Phi、Broadwell、Haswellおよびその後継で動作するように設定されたアプリケーションの領域と範囲を改善することを目的としている、Cluster StudioとParallel Studioスイートの両方の周りの更新を開始した。

アップデートの多くは未来志向で、OpenMP 4.0とFortran 2003および2008を含む標準規格に準拠することを中心に展開された、と同社のソフトウェアやツールの第一人者、James Reindersは今日、我々に語った。

Intelは、一般的に彼らのSandy Bridge、Ivy Bridge、そしてHaswell、さらにXeon Phiの扱いも例外なく行われたように、事前に数年先の今後のプロセッサのサポートを表明する。「私たちは、XeonとXeon Phiが類似したプログラミングが出来る事に焦点を当てており、そしてシリコンよりも前にサポートを考えるよう進めたいと思います。」

「Phiと私たちにとっての鍵は、XeonとXeon Phiの間で共通の作法でプログラム出来る能力を与えることです。私たちは、現在開発中の次期のKnight’s Landingチップが現世代のPhiから橋渡しが受けられる方法を示す機能を現在幾つか持っています。その機能の一部は、今年、AVX-512のようなものとして私たちのツールの中で見せはじめており、その準備が整いました。私たちの製品の一部について話をするのは初めてですが、それらは私たちのスイートで完全な力となり、それを持って10月に幾つかのアップデートが行われます。」

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将来的な開発のためにその開発基盤が準備中であることに加えて、彼らはまた、スイートのコンパイラとライブラリの性能向上を図るための作業をしている、とReindersは言う。しかし、科学的なコンピューティング・セットのための本当のメインディッシュは、2003および2008規格両方でのFortran拡張である。「Fortranへの関心は非常に高いです。それは死にかけた言語どころか…多くの人々が10年前よりもFortranでプログラミングしており、それは本当に並列処理を包含する言語としてステップアップしています。」

同社は、Fortran 2003および2008上で開発作業の多くを行っているが、Reindersは、Fortran(2013)の将来は依然どのようなものであるか見ているところだ、とも言っている。現時点では、特に2008は、同時平行性と速度増強および並列処理の周りの包み込みを支援するCo-Array要素が際立つ標準として離れた位置にいる。「Open4.0を伴うFortran 2008の幾つかの利点と、それだけで実行可能ではない言語を高性能アーキテクチャ上でコーディングすることが科学的プログラマのための間違いなく最高の言語です。」とReindersは言った。

Fortranの追加的な仕事から離れて、C、C++およびFortran開発者集団を超えてアピールするクラスタスイートに追加された幾つかの要素がある。 Javaは、混成言語環境に興味深い要素を追加し、そして彼らは混成アプリケーションのために取り組んでいる、とReindersは言う。 彼が指摘したように、「一部の開発者は、アプリケーションをJava(通常はCまたはC++ ~ Fortranではない)で記述しており、私たちのツールは、特に性能分析とJavaをいつ混在させるか理解するためのコーディングツールでそれをサポートすることができます。」

より具体的には、これらのツールは有用なフィードバックを十分に与えることが理解できる、と彼は言う。 例えば、Javaインタープリターで長い時間を費やす代わりに、ツールは、Javaコード自体を表示し、より有用なインタープリターにただ帰属するだけと考える代わりに、どんなJavaコードの局面が問題を孕んでいるのか表示できる。 繰り返すが、これは側面的要素であり、たとえReindersが一部のユーザーの幾つかの事例がそれによって若干の深刻な数値を回しているを見たと言っても、ここで現実的な焦点はJava側ではない。

標準周りのすべての話について、先週のHASの発表で言及しないのは難しかった。 Reindersは、異種コンピューティングがここにあることは疑いが無く、異種性が実際に何を意味するのかについてのビジョンはいまだ全くの未定である、と言う。

「HSA支持者は、GPUに対してCPUへのサポートが弱いです。」と彼は言う。 「それは心配な事です・・・私は本当のスタンダードは、多種多様なハードウェアへ適用され、公平なサポートが履行される可能性のある異なる方法のために認めるべきであると思います。 それは勝者の名乗りをするには時期尚早であり、例えば、並列処理を行うための好ましい方法として、GPUを強調するのは時期尚早です。」 彼は、市場は何を実際に求められるかに基づいて、それが時間とともに何とかなるだろうと信じている、と言う - しかし、今のところ、潜在的な顧客がCPU/GPUの最前線で何を購入したいと思うのか明らかではない。