スイス国立スーパーコンピューティング センター、 Hewlett Packard Enterprise、NVIDIAが 世界最高性能の AI 対応スーパーコンピューターを発表
スイス国立スーパーコンピューティング センター (CSCS)、Hewlett Packard Enterprise (HPE)、そしてNVIDIA はGTC21において、世界最高性能の記録更新が期待される AI 対応スーパーコンピューターの共同開発を進めていることを発表した。
この「Alps」システム インフラストラクチャは 2023 年の運用開始を予定しており、CSCS の既存の Piz Daint スーパーコンピューターに代わる汎用システムとして、スイスをはじめ、世界各国の研究者コミュニティに幅広く利用される予定だ。
Alps システムでは、気候や天候、材料科学、天体物理学、数値流体力学、生命科学、分子力学、量子化学、素粒子物理学、そして経済学や社会科学など、数多くの分野の画期的な研究を実現することが期待されている。
Alpsは最新の HPE Cray EX スーパーコンピューター製品ラインをベースに HPE が構築予定で、一から設計された次世代のハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC) アーキテクチャを実装する。増え続ける大量かつ複雑なデータがもたらす知見を、Alps を通して効率的に活用できるようになります。ソフトウェア デファインドのスーパーコンピューティング を支えるHPE Crayソフトウェア スタックに対応するとともに、NVIDIA GPU、NVIDIA HPC SDK、さらに本日発表された Arm ベースの NVIDIA Grace™ CPU で構成される、NVIDIA HGX™ スーパーコンピューティング プラットフォームが採用されている。
NVIDIA の CPU と GPU の緊密な結合を活用する Alps では、世界最大の自然言語処理モデルの 1 つである GPT-3 のトレーニングがわずか 2 日間で完了する。この処理速度は、現在 AI 向けスーパーコンピューターの中で世界最高性能と認定されている NVIDIA Selene スーパーコンピューターが MLPerf で記録した 2.8 AI-ExaFlop の実に 7 倍である。
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ソース:NVIDIA