世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


4月 13, 2021

スイス国立スーパーコンピューティング センター、 Hewlett Packard Enterprise、NVIDIAが 世界最高性能の AI 対応スーパーコンピューターを発表

HPCwire Japan

スイス国立スーパーコンピューティング センター (CSCS)、Hewlett Packard Enterprise (HPE)、そしてNVIDIA はGTC21において、世界最高性能の記録更新が期待される AI 対応スーパーコンピューターの共同開発を進めていることを発表した。

この「Alps」システム インフラストラクチャは 2023 年の運用開始を予定しており、CSCS の既存の Piz Daint スーパーコンピューターに代わる汎用システムとして、スイスをはじめ、世界各国の研究者コミュニティに幅広く利用される予定だ。

Alps システムでは、気候や天候、材料科学、天体物理学、数値流体力学、生命科学、分子力学、量子化学、素粒子物理学、そして経済学や社会科学など、数多くの分野の画期的な研究を実現することが期待されている。

Alpsは最新の HPE Cray EX スーパーコンピューター製品ラインをベースに HPE が構築予定で、一から設計された次世代のハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC) アーキテクチャを実装する。増え続ける大量かつ複雑なデータがもたらす知見を、Alps を通して効率的に活用できるようになります。ソフトウェア デファインドのスーパーコンピューティング を支えるHPE Crayソフトウェア スタックに対応するとともに、NVIDIA GPU、NVIDIA HPC SDK、さらに本日発表された Arm ベースの NVIDIA Grace™ CPU で構成される、NVIDIA HGX™ スーパーコンピューティング プラットフォームが採用されている。

NVIDIA の CPU と GPU の緊密な結合を活用する Alps では、世界最大の自然言語処理モデルの 1 つである GPT-3 のトレーニングがわずか 2 日間で完了する。この処理速度は、現在 AI 向けスーパーコンピューターの中で世界最高性能と認定されている NVIDIA Selene スーパーコンピューターが MLPerf で記録した 2.8 AI-ExaFlop の実に 7 倍である。


ソース:NVIDIA