世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


12月 9, 2014

巨大分子の第一原理シミュレーションを実現

HPCwire Japan

NIMS先端的共通技術部門の宮崎剛グループリーダーと英国University College London, London Centre for Nanotechnology の Dr. David Bowler(NIMS-MANA併任)からなる研究チームは、従来に比べ2桁以上多くの原子数を扱える大規模な第一原理シミュレーション手法の開発に成功。これにより、これまで不可能だった生体分子やナノ構造物質などの複雑な物質に対する原子・電子シミュレーションが可能となった。

本研究は、日本学術振興会科学研究費補助金 新学術領域研究『コンピューティクスによる物質デザイン』(領域代表:東京大学工学部 押山淳)および文部科学省HPCI戦略プログラム(SPIRE)分野2『新物質•エネルギー創成』(代表:常行真司)の一環として行われ、スーパーコンピュータによる計算には理化学研究所計算科学研究機構のスーパーコンピュータ「京」、および東京大学情報基盤センターのスーパーコンピュータFX10が使用された。

本研究成果はJournal of Chemistry Theory and Computation誌の2014年12月9日発行号(Vol.10 issue 12、DOI:10.1021/ct500847y)にて掲載される。


ソース:物質・材料研究機構