世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


9月 23, 2020

【東京大学物性研究所】物性研究所大規模計算システム 【資料招請 締切 11/4】

HPCwire Japan

機関名

東京大学物性研究所

件名

物性研究所大規模計算システム

調達方式

借入

導入時期

2022年度4月以降

これまでの流れ

手続き 公示日 説明会開催日 締切日
入札      
意見招請      
資料招請 2020/9/23 2020/10/1 11:00
東京大学物性研究所6階第1会議室
2020/11/4 17:00

 

主な仕様

A 本システムは、分散記憶型並列計算機を構成する計算ノード、大容量共有ファイルシステム、大容量バックアップシステム、及びこれらを接続するネットワーク、ユーザがログインするためのログインノードなどからなる。

B 計算ノードは、以下のハードウェア要件を満たしていること。

a 倍精度浮動小数点演算における総実効性能が1.5PFLOPS以上であること。実効演算性能については、ベンチマークにより評価する。
b 計算ノードは、電力性能に優れた汎用CPUにより構成されていること。
c 計算ノード間のネットワークの物理性能、ならびにネットワークトポロジは、全系計算において十分な実効性能を発揮できるものとすること。
d 後述する共有ファイルシステムに各ノードから均一かつ高速にアクセスできること。
e 計算ノードにて発生する熱の大部分を水冷方式により冷却すること。

C 本システムは、以下のソフトウェア環境を提供すること。

a OpenMP APIを有するFortran90、C、C++の処理系を備えること。ノード内自動並列化機能を有することが望ましい。
b MPI2.1規格以上に準拠したMPI処理系を提供すること。
c 高度に並列化・最適化された数値計算ライブラリ、性能チューニングのためのツールを含むプログラミング環境を提供すること。
d オペレーティングシステムは、UNIX系であること。Linuxであることが望ましい。また、そのソフトウェアスタックは、現有計算機のソフトウェアスタックとの円滑なる移行が可能であること。
e 全国共同利用に適したジョブキューイングシステムを提供すること。

D 大容量共有ファイルシステムは、1PB以上の実効容量を持つこと。オープンソースで高速かつ高信頼な並列ファイルシステムを有すること。
E 大容量バックアップシステムは、ユーザの/home領域を数世代にわたりバックアップするのに十分な速度及び容量を持つこと。実現方式については資料招請段階では規定しない。
F 多人数が同時に接続し、ジョブの投入やファイル操作を行うログインノードを用意すること。
G 現有システムに保有されているデータ・機構の円滑な移行を行うこと。また、システムの導入、移行、保守、障害や稼働状態の調査、各種設定の変更、講習会やプログラム相談などの利用者支援、に関して全面的な支援・協力を行うこと。
H 冷却システムは、設置予定の水冷システムを利用すること。冷却水の温度は摂氏20度以上とする。水温は摂氏25度以上が望ましい。
I ハードウェア及びソフトウェアの信頼性が高く,通年終日の連続したサービスが安定的に行えること。
J ハードウェア故障時の交換、OS、コンパイラ、ライブラリ等の問題修正を含むソフトウェア等のバージョンアップに速やかに対応できる保守体制をとること。
K 設置面積・耐床面荷重等の設置要件を十分に考慮に入れたシステムを提案すること。
L 導入システム全体の消費電力は、500kVA以下であること。運用時は400kVA以下であることが望ましい。CPU、メモリおよびディスク装置が連続的に稼働し続けた際にも十分な廃熱が行えるよう、電源容量、空調、設置方式を考慮すること。
M ファイヤウォール装置を介して外部ネットワークに接続すること。メールサーバやDNSサーバなど、運用に必要なサーバ類を全て用意すること。

現在のシステム

件名 物性研究所先端利用スーパーコンピュータシステム
借入期間 2018年1月1日~2021年12月31日
落札業者 日本SGI株式会社(現日本ヒューレット・パッカード社)
落札価格 (月額)9,898,956円(税抜き 9,165,700円)

 

件名 物性研究所スーパーコンピュータシステム
借入期間 2020年10月1日~2026年6月30日
落札業者 デジタルテクノロジー株式会社
落札価格 (月額)22,693,000円(税抜き 20,630,000円)

 

関連リンク

東京大学物性研究所
東京大学物性研究所スーパーコンピュータシステム