ついに未来の都市が来るのか?
Tiffany Trader

グリッド・コンピューティングの先駆者でありビッグデータの先見者であるCharlie Catlettが近頃、アルゴンヌ国立研究所がホストしているOutLoudシリーズの一環として、「ビッグデータと未来の都市」と題したプレゼンテーションを行った。Catlettはハイパフォーマンス・コンピューティング、組込システムやデータ分析において、いかに新生の技術が増大する都市化に関連する課題のいくつかを軽減することの助けになっているかについて探求している。また、シカゴ大学とアルゴンヌ国立研究所による共同イニシアティブである計算研究所内に2012年に設立され、急速なグローバルな都市化の影響に対処するための計算とデータ科学を行っているUrban Center for Computation and Data (UrbanCCD)の仕事についてもハイライトしている。
話は質問で始まっている:都市をもっと住みやすく友好的で、より安全にする都市内に組み込むことができるサービスや技術はあるのでしょうか?
データソースと新しいアプリケーションやサービスを触媒とする技術を使うことで、積極的ではなく、反応性のあるポリシーを作る可能性がある、とCatlettは主張している。彼とアルゴンヌの仲間達は、社会科学者、経済学者、政策立案者や都市を研究する気候科学者を支援するためのツールや方法を開発している。彼のプレゼンテーションの中で、Catlettはツールのいくつかを取り上げ、どのように実施されているか述べている。
Catlettはまた、どのようにスーパーコンピューティングや計算科学が都市化や都市プロセスの研究のサポートを行っているかの概要を聴講者に説明している。目標は、コンピューティングを使う様々な分野と、システムを開発する計算機科学者とをクロス交配させることだ。「研究室について考える道筋のひとつは、大学の研究室や小企業では行うことができない種類の科学を行える国や国際的な機器[世界5位のスーパーコンピュータであるMiraのような]を私達が運用していることです。」とCatlett.は見ている。
彼の最近のプロジェクトである物事の配列において、Catlettはシカゴ市と共同で、研究者が都市の持続性と運用に関する様々な科学研究のためのデータを収集できるプラットフォームを構築している。もし、あらゆる通りやあ街路灯にその位置の状態に関する情報を提供できるデバイスがあったとしたら、どのくらい都市がもっと安全でナビゲート可能となるか考えてみてください、とCatlettは語る。配置されたこれらのセンサーによって、歩行者は目的地に到着するのに最も明るくて最も人通りの多いルートを通ることができる。このシステムは天気、交通量や空気の質もまた集めることが可能で、各種の問題に対するリアルタイムで会話型のソリューションを提供できる。
Catlettはグリッド・コンピューティングへの貢献で有名であり、クラウドの先駆者だ。2004年から2007年まで彼はTeraGridプロジェクトのディレクターであった。現在はアルゴンヌ国立研究所のシニア計算科学者であり、計算研究所のシニアフェローで、Catlettは最近Crain’s Chicago Business Tech 50 listに、「シカゴの技術のデジタルシーンを形作る」という役割で認定された。