世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


12月 2, 2014

良いソフトウェアは良い研究

HPCwire Japan

Tiffany Trader

ソフトウェアサステナビリティ研究所は、ソフトウェアが世界レベルの研究を可能にする事で果たしている重要な役割についての意識を高めるためにChange.orgで請願を開始した。

「私たちは、ソフトウェアが研究の基本であることを受け入れなければなりません。さもなくば私たちが画期的な発見をする能力を失ってしまうことでしょう。」と冒頭の段落に書かれている。

「私たちは、ほんの数十年前には考えられなかったであろう技術の進歩に慣れてしまっています。すべての新しい発見、遺伝子配列決定からインターネットまで、は宇宙への理解を進め、究極的には全ての人のためのより良い生活を約束します。 」

「おそらくソフトウェアは無形であるために、私たちはまた、研究を可能にするハードウェアだけに注目することに慣れてしまっています。しかし、非常に少数の例外を除いて、過去30年に渡る研究のいずれの重要な進歩は、ソフトウェア抜きには不可能だったことでしょう。」

ソフトウェアサステナビリティ研究所は、2010年以来、研究者がどのようにソフトウェアを扱うかを変えるための取り組みをしている非営利の組織である。エジンバラ、マンチェスター、オックスフォード、サウサンプトンの大学をベースに、研究所は科学的なソフトウェアにおける主要な問題とベストプラクティスを特定するために、研究者、開発者、資金提供者と基盤プロバイダとともに働いている。

請願のテキストは次のとおりである( ここでアクセス可能)。

1. 我々は、研究基盤のその他の観点として同じレベルの投資と活動にふさわしい貴重な研究対象として扱われたい。

2. 我々は、ソフトウェアの知識の価値は研究を改善するものと理解しているため、研究者にソフトウェアに関する学習に時間を費やすことを奨励したい。

3. 私たちは、研究ソフトウェアを開発する人々が、研究への貴重な貢献が認められ、報われるようにしたい。

4. 我々は、ソフトウェア依存プロジェクトにおける研究環境が、匿名のポスドクの地位にこれら貴重なスタッフメンバーを隠してしまうことよりも、むしろソフトウェア開発者を雇うことが奨励されるようにしたい。

5. 最終的に我々は、研究におけるソフトウェアの基本的な役割を認識する研究コミュニティを求める。

投稿したその請願は、すでに1000人以上の署名を受けている。研究所は、25000署名の目標を設定し、「研究ソフトウェアについて私たちの考え方を変えるために必要な否定出来ない証拠」を提供すると言う。