12月 22, 2014
ガラスになる液体には秩序が必要!-2800℃の壊れやすい液体の原子・電子構造の完全解明
高輝度光科学研究センター(JASRI)、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)、フィンランドのタンペレ工科大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、学習院大学、東京大学、山形大学からなる国際共同研究チームは、大型放射光施設SPring-8の高輝度放射光高エネルギーX線と、フィンランドIT科学センター、ドイツのユーリッヒ総合研究機構、JAISTそれぞれのスーパーコンピューターを用いた大規模コンピューターシミュレーションにより、ガラスにならない液体の原子配列と電子状態を調べ、これらが非常に乱れているために「極めて壊れやすい=ガラスにならない」液体であることを世界で初めて明らかにした。
今回の研究成果は、JASRI小原真司主幹研究員らのチームの共同研究によるもので、2014年12月18日(日本時間)に英国科学雑誌「Nature Communications」にオンライン掲載。
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ソース:JAIST